11月11日早朝、清藤城宏オイスカ緑化技術参事(元山梨森林総研)と久々現場を歩きました。
今年も先生は、2013年フィリピン中部を襲ったスーパー台風「ヨランダ」の被害地でオイスカが続けている、マングローブが植えられない砂浜での「海岸林」造成試験地に足繁く通っていて、名取は半年ぶり。
御年74歳。
2日前まで、フィリピンの浜辺で海外事業部調査研究担当部長の長さんや現地スタッフと数日間「作業」。楽しそう~なんてものではありません。あの場所、あの暑さ。(想像ですが)それでも「モニタリング調査前に、どうしても現場を」と言うことで、寒い名取に。我々からしてみれば、こういう生き方をしたいと思ってしまう人柄であり、「プロ中のプロ」。
熱帯と言えばマングローブ、とイメージしますが、名取のような砂浜も多く、こういう場所では植えられません。そこで、名取の海岸林の原理を活かした「海岸林」造成を試しています。地下水が高いのも同じ。樹種が限られるのも同じ。造林が収入増加にも繋がるとイイのですが。場所が場所ですから限界があります。
先生は、名取での二つの会議に出て、甲府に帰らねばならず、見てほしい場所を駆け足で。津波の前から先生とは数々ご一緒させていただき、このプロジェクトはもちろん最初から。現場に来ると、相変わらず車を止めたらすぐ歩いて行ってしまう。太田猛彦先生も同じですが。でも、お互い心得ています。ただただ、いつも感心します。あの足の速さ。
12月6・7日は、甲府の先生のご自宅に泊まり込みで、モニタリング調査結果の整理と分析。
7日午後は、山梨のECO-DRRをご案内くださることになっています。
おそらく、信玄堤のほか、万力堤と水害防備保安林だろうと想像しています。
*オイスカ本部ブログでもECO-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)の連載を始めました