魂が乗り移らなければ・・・
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
プロジェクトでもお世話になっている東京大学名誉教授の太田猛彦先生がコーディネーターを務めている「かわさき市民アカデミー」環境とみどりコースの講師として、オイスカの調査研究担当部長の長がお招きいただきました。
ブログで何度も登場している川崎市在住の井上さんも「かわさき市民アカデミー」環境とみどりコースを受講しています。
そんなご縁もあり、長の講演後の休憩の10分の時間をいただき、担当部長の吉田からプロジェクトへの支援のお礼と近況報告を少しさせていただきました。
少し歩くと濡れてしまう程の雨が降りしきる中、10時少し前に会場の武蔵小杉にある生涯学習プラザに到着しました。
開始までまだ15分ありますが、収容人数72人の会場がほぼ満席の状態。
聞くと、9時半ごろから席がうまり始めるのだそう。
長の講演のタイトルは
『災害を防ぐ世界の「海の森」づくり』
20年以上にわたり、アジアを中心に世界各地で山の森から海の森づくりまで携わってきた経験をもとに、災害を防ぐ森づくりについて講演を行いました。
なかなか同僚の講演を聞く機会がないため、今回はとてもいい勉強になりました。
ODAなど、日本政府と現地政府間とのプロジェクトは、多くが契約期間が3~5年間。
契約期間終了後は自助努力でというのが政府の考え。
自助努力でプロジェクトを継続できるものばかりではない。他から資金を工面しなければならないプロジェクトも当然ある。
このようなプロジェクトに対してオイスカは、、現場ニーズを汲み、日本の企業や団体のニーズをマッチングし、政府間の契約期間後もプロジェクトを継続させることができる。これが、NGOの強みである。
プロジェクトはまずサイト探しと同時に人探しから始まる。現場の窓口となり、不正に手を染めることなく、プロジェクトを動かすことができる人がいなければ成功しない。ある企業の5年間のプロジェクトでは人探しに最初の1年を費やしたという。
最も印象に残った言葉が
『自らの事業だと魂が乗り移らなければプロジェクトは成功しない』
オイスカが「森づくりは人づくり」だという所以
海岸林再生プロジェクトでも大切にしてきたのは「現場のニーズと地元の人の参画」
海外での経験が国内でも活かされている。
講演の後、吉田から海岸林再生プロジェクトの報告とご支援のお礼を10分程度させていただきました。
写真スライドがなかったにもかかわらず、みなさんご熱心に聞いてくださいました。
次回はフィールドワークで名取の現場にもいらしてくださいね!
ありがとうございました