「田植え、頑張ってください」
森林組合のY班長にこう言って別れた。
東北の森林のプロも、幾つもの顔を持つ人が多い。
ここの仕事に来る人は音楽業界も多い。
青梅線も、東京の自宅も、いつも妙な感じがする。
帰ってきたと思うのはいつも名取の美田園駅。
帰京した途端、ヒノキ花粉。くしゃみ連発。ティッシュと友達。
東京は宮城と違ってヒノキが多いから。
よく働いた。できることは全部やった。
ちょっとクロマツを忘れよう。珍しくそう思った。
29・30日の2日間で32時間熟睡。やっぱり自宅は自宅。
テレビを見てても、すぐ寝てしまう。こういう日は年に何度か。
ちょっと料理したり、洗濯、風呂掃除、犬の散歩・・・すこしだけ家事男。
近所のチビたちとサッカーしたりするから、なかなか捻挫は治らず。
水路を走り幅跳びして今までにない嫌なコケ方だった。折れてなくて良かった。
私が寝ている間も、一部の森林組合作業班は「施肥」に突入している。
全身に鞭打って田植えをしている人もいる。
むろん、私と同じように、ひたすら寝ている人もいるだろう。
連休明け、まだ15000本ほど植えねばならない。植樹祭もカウントダウン。
プレッシャーはあるけど、仕事を完全に忘れることはできないけど、
その割にはイイ気分転換できた気がする。