岩手県大槌町に行きました
2015年2月25日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )
2月21日(土)、「岩手の海岸・森の再生シンポジウム」(主催:国土緑化推進機構)にて事例報告・パネルディスカッションに加わりました。
森林総研の坂本様が「ここで海岸林のことを話すのは難しいな」と言っていた通り、岩手県は山が海に迫り、平地の少ない所です。港町がわずかな平地を占めています。
髙田の松原は岩手の海岸線のなかでも例外で、松原を形成できる場所もなく、宮城南部とは、まったく状況が違います。
パネルディスカッションでは、当然、海岸林ではなく「里山の99%は漁師所有」といわれる
民有林整備が焦点になったと思います。
漁協の方は、多くの支援のお陰でという感謝の言葉を冒頭から口にし、
「森は海中林の素と思っている」と発表しました。
NPO「吉里吉里国」理事長は、「最後の引き波で船は2隻しか残らなかった。
何もかも無くなったが里山は残った。慈善ではなく、林業のプロを目指し、
これで食べてゆく」と話しました。
まとめのところで、マイクが回ってきましたので、
「民間は行政を信じて理解する努力が必要で、行政もボランティア市民の力を、
本気で活かす努力が必要。すべての力を結集する取りまとめを誰かがしなければならない」と発言させていただきました。
「海中林」という言葉を浮かべながら、朝夕の海の幸をいただきました。