盛土北端(育苗場の真東500m)にたどり着いた。
目前では、林野庁発注による「名取工区第10治山工事(国有林)」が終盤を迎えている。
工事終了は真近。真夏の土曜も工事は続く。ここも公募となれば手を挙げるつもりである。
隣接する我々の植栽現場の排水路には、広浦にも近いためかカニが何匹か住み着いていた。
大きな巣穴がいくつもあった。
海岸林内陸側の農地は復旧工事も終盤。
この秋には地権者に引き渡しされ、いよいよビニールハウスが据付け始められるのだろう。
聞くところによると、2つのグループが営農するという。
また、復興庁予算で民間企業や大学などが、広大な面積に菜の花を植えて
養蜂プロジェクトを始めるとも聞く。
ついでに言えば、貞山堀の拡幅工事も始まり、育苗場から植栽現場に行く橋の架け替え
工事も始まり、現場に行く最短経路は架け替え工事終了まで通行止めになる。
昨年の今頃の農地はまだ芦原だった。トンボの種類が多かった。
そういう所は生物多様性が豊かというが、芦原は刈られ、客土され農地になった。
糸トンボや、オニヤンマ、綺麗な水色のトンボは拠点を広浦の湿地帯に移したのだろうか。
そういえば白鳥が1匹いたが、あの士はどこに行っただろうか。
盛土最西部北端、7月にボランティアと格闘した除草現場は、目を見張るものがあった。
しかし、この効果はどう表現すればいいだろう。
清藤参事や佐々木さんご兄弟とも議論してみよう。
除草した草は、指示通り、天地を替えて根を上にし、苗木の根元を少しでも保護するように敷かれている。
ボランティアが機能していることを証明するにはどうすればいいか。
どうすれば行政やプロにもわかりやすいか。
それにしても、雑草魂はスゴイ。
根についた土は肥料も交じっているので、苗木の周りに払い、保湿の一助にと根元の周りに置いた。
一度完全に抜き、根を枯らすために天地を逆にしたにも関わらず、地面を目指し、到達する根もある。刈り取ったはずの草が僅かに緑色を残しているものも見られた。たった一本の根であっても、土に刺さり、抜くのに手ごたえがある。
一緒に苦労した方もきっと驚くだろう。雑草恐るべし。
このぐらいシブトイ人間になりたいと思う。
とにかく、除草にしても何にしても、記録が大事。
もっともっとメモ魔になろう。メモは上手に残そう。現場の特徴を知り抜こう。
来年は保育15ha、植栽15ha。毎年15ha増えるんだ。
様々な今年の記録は、諸事条件が変わったとしても財産になる。