少し前のことですが。
一人になった土曜日、体力にモノを言わせ、15ha全てを一日かけて
気が済むまで自分なりに実踏精査しました。
朝、松島で佐々木統括のお母さんからいただいた10個の大きなトマトが入った
リュックは、空港近くにある再生の会の鈴木会長の会社に置いて、
最小限の道具と、最低限の飲み物だけ持って。
誘導灯の周辺のニセアカシアの繁茂の状況を詳細に把握しました。
すでに海側最前線の盛土の角まで進出していることを確認。
樹高2m。ここの除伐はプロなら2人工×半日。ボランティアだと20人工×半日か。
これは工具の違い。プロは手慣れた刈払機。ボランティアは柄の長い大鎌。
スピードの違いは圧倒的。
除伐実施については、佐々木統括の指示で決めることにする。
ここを発生源に葛も侵入する。
しかし、ボランティアの皆さんが、梅雨時の雨上がりに、
根から抜いてくれたのが功を奏している。
雨上がりは引き抜きやすい。梅雨時に手を打ってよかった。
快晴。おそらく今季最高気温。
夕方用に飲み物の予備を草むらの日かげに隠して、
植栽現場15haを南北に分け、まずは西側を閖上方面に向かって北上。
誘導灯最寄りの今季植栽最終日5月30日の植栽地。
ここは風の吹き溜まり。チップが20cmの厚さとなり、その上、水捌けも悪い。
しかし、森林組合の佐々木君と実験的に「水路」を作ったがうまく機能していた。
これは、ボランティアには頼みにくく、手間もかかり、くたびれたことを思い出す。
市有林西側を北上。
佐々木統括に教わった方法で枯死率も調べながら。
17人の種苗組合生産農家から購入した、①抵抗性クロマツ・コンテナ苗・2年生、
②普通クロマツ・露地栽培・2年生の現場が続く。
混在させず分けてはいるが、プロでなくても見分けがつくぐらい、苗の外観は違う。
今季植栽地の南側は、購入の良苗、悪苗、希望と違う仕様で納入された苗
(海岸林で嫌われる3年生の「大苗」)があり、最も心配している箇所。
驚いたのは、夏を越せないと覚悟した区画でも、かなりリカバリー。
やはり露地栽培の悪苗・大苗は枯損率が(3.3%)であるものの、
全体的には新たな枝が勢いよく出ていた。