歴史を遡って
2014年2月19日( カテゴリー: 本部発 )
国際協力ボランティアの小礒です。
先日、NHKの取材に同行する形で初の名取入りを果たしました。
「伊達政宗の治世」をテーマにした番組の取材の中で歴史的な観点から海岸林を見つめることができました。伊達政宗と言えば武人としての印象が強い人物ですが、日本語教育に携わって来た身としては歌人としての政宗公が想起されます。
仙台開府の頃にこんな歌が詠まれています。
「入りそめて 国豊かなる みぎりとや 千代(ちよ)とかぎらじ 仙台の松」
教室ではないので解説は割愛しますが、要約すると「私が入府することで国を豊かにする魁(さきがけ)となりたい。千代(千年の世の中)と言わず、年中色濃く緑豊かな松のように、万年へと続く無窮の栄えとなって欲しい。」というものです。
未来へと続く繁栄を緑失うことのない松に譬えるあたりが、永きより松と共にあり、海岸林造成に携わった政宗公の「愛林」の想いを伝えているような気がして感慨深く感じます。
受け継がれていく「愛林」の想いと共に海岸林の再生が順調に進んで行くことを切に願うばかりの出張となりました。