襟裳岬は「風極の地」と看板に書かれていました。
風速10mを超える日が年250日以上、風速20mは40日以上。ちなみに濃霧発生日数も年100日以上あるそうです。
森進一さんの「襟裳岬」の曲がエンドレスで流れるお土産屋に寄った後、すぐ横の観光施設「風の館」に立ち寄ると、日本の「颪」(おろし)一覧が紹介されていました。
そこには、当ブログでいつも紹介してきた「蔵王おろし」や、静岡の遠州灘約100kmの海岸林造成にも長年大きな試練を与えた「遠州の空っ風」と呼ばれる強烈な西風は出ていませんでしたが、中央に山脈を持つ日本には実に様々な、その地域特有の風があるんですね。
この地の強風パターンは2つあります。
■北東風
「日高山脈西麓に大きな風害をもたらす《日高しも風》。
北東からのフェーン型強風で4~9月に顕著」
■北西風
「秋~春に吹く冷涼湿潤な西からの強風。局地的に暴風雪をもたらす。
春先には十勝管内一帯に北西風のフェーン現象を起こす」
海からの風(北東風)、山からの風(北西風)の両方への対処を、
長期的に考えねばならない点で、宮城南部と極似していると思います。
「颪」。こう書くんですねー。漢字があるとも知らず。