オイスカは18日にジャパンパビリオンにおいて、生物多様性の10年日本委員会、経団連自然保護協議会、イオン㈱と「KIZUNA Message for Biodiversity」を共催。インドの「子供の森」計画に参加するラジャット・アグラワル君(15歳)が未来に向けたメッセージを発表しました。この中でラジャット君は「自分の地域や国、そして地球全体を私たち子どもが“ふるさと”として守るための行動を起こさなければならない」と述べました。
また、来場者参加型プログラムの「Origami Green Wave」も実施しました。日本文化である折り紙を紹介し、木の折り方を説明。来場者にグリーンウェイブで木を植える代わりに折り紙の木に未来を担う子どもたちへの応援メッセージを書き込んでもらい、森を作りました。
20日に外務省が主催したジャパンデーセミナーでは、津波で被害を受けた宮城県の海岸林の再生に向けて活動する「名取市海岸林再生の会」の鈴木英二会長が登壇。震災後の復興をテーマに掲げた専門家によるプレゼンテーションが続く中、被災した立場での発表とあって各方面から注目を集めました。鈴木会長は、世界中から寄せられた支援にお礼を述べ、「その支援による明るい兆しが見えてきたからこそ、被災者が自らの手で復興しなければという気持ちが持てた」と強調。昨年から取り組んできた「海岸林再生プロジェクト」についても触れ、ふるさとに白砂青松の風景と、今は離ればなれになってしまった本来そこにあるべき住民の幸せな生活を取り戻すことを誓いました。
オイスカは20年前、この地で開催された「国連環境開発会議」(地球サミット)で、その前年スタートした「子供の森」計画について発表しました。以来20年間の活動を通じてオイスカが実践してきた“ふるさとづくり”が、持続可能な開発の理想的なモデルであることを世界にアピールすべく、22日には、「A Sustainable Future for our Children : The FURUSATO Movement」と題するセミナーを主催しました。
国連や各国政府による政策も大切ですが、やはり人類共通の“ふるさと”である地球に住む私たち一人ひとりが具体的な行動を起こすことが大切です。オイスカはこれからもその場を提供し、行動の輪を広げていくことが使命であることを確認しました。