2012年5月24日

フィリピン・ネグロス島 シルク産業の新たな発展を目指して状況調査を実施

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  •  2011年10月にJICA草の根技術協力事業(草の根パートナー型)「ネグロスシルク産業支援事業」がスタートしたのを受け、事業の実態把握のため5月24日から約1週間、JICA担当者が現地を訪れました。

    ミンダナオ島やボホール島からも協力依頼が寄せられるなど、養蚕普及プロジェクトへの関心は高まっている

    西ネグロス州政府、農業省、貿易産業省ならびに養蚕農家の代表者らが一堂に会し、事業の進捗状況報告や意見交換が行われ、その後、農家を訪問し聞き取り調査を実施。手応えを実感する一方で判明した問題点などは、解決に向け養蚕普及員と話し合いの場がもたれました。また、事業開始から8ヵ月を経て新たに約100軒の農家が桑苗を植え始めるなど動きが出る中、農地改革省が土地の有効利用の一つとして養蚕に大きな関心を寄せていることも確認できました。生産された生糸の取引先である近隣のパナイ島では、貿易産業省が中心となり、ネグロスをモデルとする生糸生産に向けた養蚕普及計画が進んでいます。
     本事業を持続可能なものとしてさらに発展させるには、繭生産の増大と織物製品の開発が不可欠です。今後の取り組みが期待されます。
     

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