2026年8月24日

人を大切にするということ

  • 技能実習
  • 本部スタッフ
  • 本部・人材育成担当のグラゼンです。
    現在、技能実習も担当しており、主に都内や宮城県などの実習先を巡回指導で訪問しています。

    私自身も元々はオイスカの研修生です。オイスカの研修生、そしてスタッフとして、日本で過ごす中で学んだ最も大切なことの一つは、「人の時間を大切にする」ということです。できる限り、他の人の時間を無駄にしないよう、約束の時間を守ること、そして相手を訪問する際には、可能であれば数分前に到着するよう心がけています。

    巡回指導の際にも、できるだけ早く到着するようにしています。そうすることで、短い時間であっても、施設の実際の運営の様子を見たり、現場の雰囲気を感じたりする機会を得ることができます。

    長くオイスカ活動を支援してくださっている方(都内のとある町の町長を長く務められた方です)に、長く良好な人間関係を築く秘訣について尋ねたことがあります。その方はこう話してくださいました。

    「人から大切にされたいと思うなら、まず自分が相手を大切にすることです」

    この言葉を思い出したのは、やさしい手横浜店に配属されているミャンマー出身の技能実習生、ピューさんが、施設の利用者の方を介助している姿を目にしたときでした。

    介護についてほとんど知識のない私でも、彼女がどれほどの思いやりと真心を持って取り組んでいるかを感じることができました。
    私は2年以上にわたり、毎月1回この施設を訪問し、ピューさんの実習の状況を確認しながら、指導やサポートを行ってきました。
    施設の担当者の方と話をするたびに、ピューさんが仕事に対して非常に真面目であること、そして施設利用者の方が快適に過ごせるよう、自ら考え、積極的に行動していることについて、いつもお褒めの言葉をいただきます。

    最初、私はこのような彼女の性格や仕事への姿勢は、彼女がもともと持っているものだと思っていました。しかし、時間が経つにつれて、温かく、励まし合うことのできる施設の職場環境も、彼女の仕事に対する姿勢を形成するうえで大きな役割を果たしているのだと、少しずつ気づくようになりました。


    施設の職員の方々との会話を通じて、私は職場づくりについて、いくつかの大切なことを学びました。

    1. 問題に対して積極的かつ現実的に取り組む

    施設の担当者の方は、お忙しい中でも、問題が起きた際に、積極的かつ現実的な方法で解決するべく、職員同士のコミュニケーションをより良くするためのアプリケーションを開発されました。
    このアプリはミャンマー語にも簡単に翻訳することができ、職員は問題点や対応方法、そしてその後の進捗状況などを記録することができます。

    担当者の方は、口頭で伝える場合、意図せず相手の気持ちを傷つけてしまうことがあるため、状況によっては文章で伝える方が適している場合もあると説明してくださいました。
    文章であれば、伝える側も何をどのように伝えるべきかを落ち着いて考えることができます。また、長期的には、蓄積された記録が、同じような問題を把握し、今後の改善策を考えるための貴重な資料にもなります。

    2. 職場を超えた人間関係を築く

    また、職員の皆さんは、仕事以外の人間関係を築くことも大切にしています。勤務の都合が合えば、2ヵ月に1回程度、食事会を開催しているそうです。
    ピューさんは、この会に参加することが好きだと話してくれました。職場とは違ったリラックスした雰囲気の中で同僚と交流できるだけでなく、日本食を楽しんだり、一緒に働く人たちのことをより深く知ったりする機会にもなるからだそうです。

    3. 一人ひとりの貢献を認め、大切にする

    また、ピューさんが施設のSNSの更新に継続的に関わったことが、新たな日本人職員の採用にもつながったことを知りました。
    このことから、最初は小さく見える貢献であっても、大きな意味を持つことがあるのだと気づかされました。ピューさんは施設のSNSの活動に積極的に関わることで、施設の魅力やそこで行われている仕事を、より多くの人に伝えることに貢献しました。
    私が特に印象的だと感じたのは、彼女の貢献が周囲の人々によって認められ、評価され、感謝され、そして喜ばれていたことです。自分の努力が周囲に気づいてもらい、価値あるものとして認められていると感じると、人はさらに頑張ろうという気持ちになります。そして、個人の貢献が組織に良い影響を与え、組織がまたその人に自信と成長するためのモチベーションを与えるという、良い循環が生まれます。

    ピューさんの姿を見ていると、人の勤勉さや仕事に対する姿勢は、その人自身の性格だけによって決まるものではないのだと感じます。その人がどのような環境で働いているのかということも、大きな影響を与えます。

    人は、尊重され、支えられ、大切にされていると感じるとき、今度は自分も周りの人を大切にしようと思うのではないでしょうか。

    日本で過ごす中で学んだ最も大切なことの一つは、やはりこのことです。

    人から大切にされたいと思うなら、まず自分が相手を大切にすること。

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