2025年7月3日

【ミャンマー地震緊急支援】日本からの支援を励みに 現地スタッフの懸命の活動続く

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  • 広報誌OISCA5月号TOPICで既報の通り、3月28日にミャンマー中部マンダレー付近を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、オイスカの研修センターのある地域も深刻な被害を受けました。地震発生直後から、研修センターのスタッフは「地元の人たちの力になりたい。寄り添いたい」と、自主的に支援活動を開始。インフラの崩壊による停電や物資不足、連日気温40度を超える過酷な環境下で、水や食糧の配布、がれきの撤去などに取り組みました。

    しかしながら、飲み水の確保や建物の修繕、衛生面の課題は依然として残ります。今後も支援を必要とする人々の増加が見込まれる中、現地からの協力要請を受け、4月1日より「ミャンマー地震緊急支援募金」を実施しました。クラウドファンディングサイトREADYFORでの呼びかけを含め、6月17日時点で、506名の皆さまから総額1千66万6743円のご寄附が寄せられました。現地スタッフからは「日本からの支援に励まされています。これからも一所懸命に活動を続けていきます」とのメッセージが届いています。皆さまの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

    募金開始以降は、支援が特に必要と判断された18の村、443世帯に対し、米や食用油、センターで加工したパンやケーキを配布(5月末時点)。現地で連携している農業省にも食糧支援を実施しました。さらに、被害が特に甚大だった45世帯には義援金を届けるなど、より地域の状況に即した支援を進めています。5月末時点で、被災地における死者は3千700人を超え、被害を受けた家屋やインフラの復旧には相当な時間がかかると予想されています。今後も現地と連携しながら、必要とされる支援を確実に届けられるよう、寄附金を活用しながら、活動を続けていきます。

    なお、「ミャンマー地震緊急支援募金」は6月30日をもって終了しましたが、引き続き皆さまのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

    がれき撤去の様子(3月30日)
    がれきの撤去作業をしている人々へ配布するため、センターで100名分のお弁当を用意(4月2日)
    食糧を受け取り、笑顔を見せる被災地の人々(5月16日)

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