静岡県支部(以下、支部)は、2010年にモンゴルでの植林フォーラム(以下、フォーラム)を企画し、同国における緑化活動を開始。以来毎年回を重ね、今年で10周年となります。
10月4日、クーポール会館(静岡市)でモンゴル訪問10周年記念式典を開催しました。落合偉洲支部会長をはじめ、支部関係者や会員、これまでのフォーラムの参加者が県内各地から駆けつけたほか、モンゴルからは、植林活動地(16〜19年)であるブルガン県セレンゲ村のナサンドラム村長をはじめ4名が参加。同国の環境観光大臣とブルガン県知事より、落合会長、フォーラム団長の富田三代治支部幹事のほか、初回のフォーラムから全ての回に参加した会員の久米善和氏などに、ナサンドラム村長から感謝状が手渡されました。
ナサンドラム村長は、「支部やオイスカの活動がきっかけで日本を知り、こうして来日することができた。支部の活動に感謝と敬意を表したい」と挨拶。内山恵美子支部事務局長は、「10年の歩みは懐かしく、コツコツ続けてきたことを誇りに思う。これからもモンゴルとのご縁を大切に、苗木の1本1本を着実に大地に植え、心の気と木をつないでいきたい」と話しました。
支部の同国での植林フォーラムの参加者は10年間で延べ182名、植栽総本数は9千本を超えています。また、支部の訪問をきっかけに10〜15年の活動地となったドルノゴビ県とは、静岡県との間で友好姉妹都市提携が結ばれ、交流事業や他の民間団体との連携も持たれるなど、同国の緑化活動のみならず新たな友好を結ぶ成果にもつながっています。
今年も6月には、ブルガン県でフォーラムを実施し、16名が参加。住民の生活向上プロジェクトのための、養蜂の越冬庫購入資金の寄附も行いました。支部はこれまでの経験や流れを汲み、今後も同国への支援を続けていきます。