2023年5月10日

大阪マラソン 3年ぶりのチャリティランナーの参加 初の研修生ランナー2名も力走 ほか【オイスカ誌ニュース】

  • 国内ニュース
  • ※オイスカ誌2023年5月号に掲載した国内ニュースをまとめて紹介します


    ■大阪マラソン
     3年ぶりのチャリティランナーの参加 初の研修生ランナー2名も力走

    スタート前の集合写真
    応援メッセージが書かれたハチマキをして走るサライ

    2月26日に大阪マラソン2023が開催され、オイスカは8回目となるチャリティ寄附先団体として参加しました。コロナ禍による大会の中止や一般ランナーの出走取りやめなどが続き、3年ぶりの通常開催となった今大会には、オイスカの活動に賛同するチャリティランナー34名がエントリー(昨年大会のランナーも含む)。その多くは、オイスカの法人会員、また「海岸林再生プロジェクト」を支援する企業や団体から手を挙げてくださった方々ですが、今回は、オイスカとしては初となる研修生2名の参加もあり、応援団も大いに盛り上がりました。

    四国研修センターから参加したメキシコの研修生サライは、沿道からの声援に笑顔で応えながら走り、4時間2分でゴール。チャレンジを支えてくれたセンタースタッフや、寄附の形で応援してくださった四国支部の会員の皆さんに、「ありがとうの心でいっぱい」と感謝の気持ちを伝えました。

    チャリティランナーが支援を呼びかけた寄附金のほか、テーマを選んでの全ランナーによる寄附金は、大会事務局によって取りまとめられ、「海岸林再生プロジェクト」への支援となります。

    ■「海岸林再生プロジェクト」
     次代を担う世代の参加を増やすため 主体的な若者の取り組みに期待

    虹の松原(佐賀県)を視察
    溝切りをする名取北高野球部員

    宮城県名取市で進む「海岸林再生プロジェクト」では、東日本大震災から12年目となった3月、地元の若者たちがさまざまな形でプロジェクトに参加しました。

    昨年12月に選ばれた海岸林リーダーらが主体となり、3月の1ヵ月間、名取駅の東西通路で写真展を開催。また、同3〜5日には、新たに選ばれた海岸林リーダー3名が福岡県や佐賀県を訪れ、地域住民による海岸林の保全について学びを深めました。

    コロナ禍の影響で、地元の学校やグループ単位でのボランティア参加が激減していましたが、3月11日には、宮城県名取北高校の野球部員ら12名が現場を訪れ、溝切り作業に参加し、汗を流しました。

    高校生や大学生による活動への参加を増やすことで、そこからの情報発信により、若年層へのプロジェクト理解が広がることを目指して取り組みを進めていきます。

    ■人材育成事業
     14の国と地域から研修生・実習生が入所 新旧の研修生らの新たな歩みがスタート

    日本の春を楽しむ新旧の研修生
    (前列が22年度の研修生/中部日本)
    自動車整備会社で実習中のマレーシアの実習生。この日は、送り出し機関の担当者(中央、右から2人目)が実習の様子を視察した

    2月から3月にかけて2022年度の研修生の修了式が各研修センターで行われ、10ヵ国19 名がそれぞれの学び舎を巣立っていきました。研修生らは1年間の学びを総括し、帰国後のアクションプランを作成。研修生の多くは、自身が学んだ現地の研修センターで指導員や調整員としてオイスカ活動を担う人材となることを希望し、その計画を発表。中には、来日前に勤務していた職場に復帰し、日本での研修成果を活かした活躍を誓う研修生もいました。修了式では、これまで支えてくださった会員の皆さんの激励を受け、研修生は涙を浮かべながら別れを惜しんでいました。

    研修生が帰国に向けた準備をする中、それぞれの研修センターには新年度の研修生が14の国と地域から21名が入所しました。短い間でしたが、新旧の研修生が一緒に生活する中で、さまざまな引き継ぎがなされた様子でした。

    また、技能実習に関しては、コロナ禍で入国ができない状況が続いていた中、22年3月以降ようやく入国が許可され、待機者も含め120名ほどの実習生が入国。今年度もすでに入国が決まっている実習生もおり、例年並みの入国が予定されています。また、技能実習の修了者を特定技能生として受け入れる事業も開始しており、これまで40名ほどを受け入れています。

    現在、技能実習・特定技能制度の在り方に関する有識者会議が開かれています。今年の秋ごろには最終報告書が提出され、今後の方針が決まる予定です。オイスカも今後の制度変更に対応し、人材育成の一環として受け入れを継続していきます。

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