2023年1月6日

【年末トーク&交流会 自分らしく過ごせる コミュニティ とは?】12/23実施レポート

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  • コミュニティづくりのヒントから、多文化共生や寄付との関わり、巻き込み力など、コミュニティづくりに関わってきた中での経験を交えて、柿沼瑞穂さん(やまぐちグローバルネット) と宮原美智子さん(一般財団法人くまもと未来創造基金)からオンラインでお話していただきました。


    目次


    1.柿沼瑞穂さん(やまぐちグローバルネット)自己紹介

    山口グローバルネット代表の柿沼です。

    私はもともとオイスカの職員でもあり、青年海外協力隊にも参加して、海外で多くの方にお世話になりながら、自分なりのボランティア活動をしてきました。まずは恩返しをしたという想いで多文化共生の取り組みをしています。

    食べていくための収入源のライスワークと、自分らしく過ごせて自分がやりたいライフワークの二つのバランスをとりながら生活していくことが、現段階で行きついたところです。ライスワークでは、英会話教室、教育機関での留学生や外国ルーツの子どもの指導補助などもしています。認定ファンドレイザーとしてNPOの支援などもしています。一方で、ライフワークとして、多文化共生マネージャー、外国ルーツのこどものための日本語教室、在住外国人のための日本語カフェ、小郡みんな食堂高校生のためのトップランナープロジェクト、せかい!動物かんきょう会議も手掛けています。これらは、ばらばらな活動のようですが、私としては一本筋が通っていて、「グローバル」「社会貢献」、農学部出身だったので「環境」の三つのテーマを一生をかけてやりたいと思っています。

    海外での初めてのボランティア活動が青年海外協力隊でした。何か支援したいという思いでしたが、20代でできることは限られていて、随分と地域の人にお世話になったというのが正直なところです。農業の指導で行ったはずが、地域のシングルマザーに洋裁を教えました。電気もないところだったので、炭で料理をし、ランプで生活をしながら、地域の生活改善をしていました。

    帰国後、オイスカに関わりました。最初の赴任地が四国研修センターで、外国の研修生と寝食を共にしながら、母国に帰って地域を変えるための技術や知識を指導していました。その後、東京本部でオイスカのPRや、海外へのスタディツアーの企画などをしていました。今は、夫の故郷の山口市小郡に移住して子ども食堂や外国ルーツの子どもたちの支援などをしています。

    2.宮原美智子さん(一般財団法人くまもと未来創造基金)自己紹介

    (宮)一般財団法人 熊本未来創造基金の宮原美智子です。今日は、コミュニティ、居場所づくりのチャレンジについて話したいと思います。阿蘇ののびのびとしたところで生まれ、教師になり、自分の家庭を持ちたいと家庭に入り、それから大きな規模で環境問題に取り組んでいました。熊本で地震があり、熊本の市民が復興に向けて動き始めていた中で、現場には動く人がいるので、ファンドレイザーとして、その人たちをサポートする仕組みを作れと全国の仲間から言われて、分からないまま財団をつくりました。財団では、多様なコミュニティづくり支援として、性教育や子育て、外国人支援、障がい者支援などの地域の人たちのため、10団体ほどに8000万円の助成事業で伴走支援をしています。

    素敵なご縁があり、モンゴルの女性たちを応援する仕事もしています。財団に関わりのある方から、コロナで観光客にハンドメイド作家さんたちの作品が売れなくなっているのでどうにかしてくれと言われたことから、私自身、ハンドメイドが大好きなので、受け継いで熊本×モンゴルプロジェクトをしています。女性たちが自分らしく輝く社会をめざして、国境を越えて支えあうコミュニティづくりをしています。

    私自身も自分のコミュニティを作りたいなと思い、モンゴルのハンドメイド商品のお店と財団、おもちゃの広場を組み合わせて居場所を作りました。不思議なことに、色んな人が集まってきています。

    一人ひとりが自分らしく暮らせる居場所、コミュニティをみんなの協力と参加でつくっていけたらいいなと思っています。

    3.大事にしているコミュニティとは?

    (鈴)コミュニティと聞くと、「地域の中でその地域を良くしていこうという共通の目的のもとに人が集まる場所」というような意味かなと思っていますが、お二人の大事にしているコミュニティはどのようなものですか?

    (柿)私は、青年海外協力隊とオイスカで学んだことをコミュニティに還元すると言っていました。これまでの自分にとってコミュニティは、目の前に居る研修生や外国の人を通じて見えるコミュニティで、何年か経つうちに自分自身のコミュニティが無いとつくづく思いました。山口市に移住して、自分が根ざしたところで、逃げも隠れもできない状況で自分にとってのコミュニティづくりをしています。

    (宮)熊本地震では、公的な支援がまだ動かない時は、人とのつながりの中でしか支援がなく、人と繋がっていることは大事だと思いました。現在の日本の社会では、SNSでも情報がたくさん届きますが、家族以外の地域社会でのコミュニティがなくなってきているように感じます。私自身、自分の居場所ってどこだろう、自分らしく、自分の力を出して自分がいるという実感が味わえる場所がどこかなと、財団をやりながら団体や市民活動の皆さんが色々な居場所を作っているのを見て思っていました。自分らしくいられる居場所は人それぞれ本当に様々で、その居場所にいて自分が何か役に立っていると感じられる場所がコミュニティかなと思っています。

    (柿)コミュニティは自分でも作れると感じています。仲のいい友達というより、目的が同じ人たちを集めたり、集まったりして、プロジェクトやアクションを起こす同士が欲しいと思っています。志が同じと書いて同士で、グローバルの分野ではこの人たち、環境分野だとこの人たち、NPOのファンドレイジングではまた別の人であるように、それぞれコミュニティができると、自分の中がたくさんの層があるパイ生地みたいになってきて、とても美味しそうな柿沼ミートパイができてくる感じです。色々な引き出しが持てて人生が豊かになっていると感じています。

    (宮)環境団体のファンドレイザーをしていた時は、自分の居場所ではなくて一つの数字だったので、居場所をつくりたいと思い、想いを同じくする人と繋がり、今に至っています。現場では、何とかしようとみんな頑張っています。現場で動く人も必要だし、少し離れた立場からサポートする人など色々なタイプの人が必要だと感じているところです。

    (柿)私は猪年です。猪突猛進で、匂いがする方にいって鼻を突っ込んでズブズブっと穴を掘っているような感じです。いい面でもあり、本当に悪い面でもあり、風呂敷を広げるのが大好きなのです。志を持って自分で何かしようという人とつながるのはもちろん嬉しいですが、一方で、何かやりたいけれど何ができるか分からないという人にお会いすると、やった!と思うんです。私はあの柿沼ミートパイの層があるので、この人の関心事だったらどの層がいいかなと考えるんです。私もそうですが、生きていたら誰かの役に立ちたいとか、自分の存在意義を感じたいですよね。社会に貢献したいと思っている皆さんの気持ちを後押ししたいと思っています。「そんなことやりたいんですか?じゃあこのコミュニティのお手伝いをしてください。このボランティア、いいですよ」とか、外国のことを応援したいという方には「日本語教えてあげてください」など、そういうのを考えるのがすごく好きです。

    (宮)熊本地震の時、何かしたいと思って、お隣さんにいろいろ持って行ったんです。そしたら直ぐその方が何か持ってこられました。その時に、してもらうのはありがたいけど、もらうだけではきついんだなと感じました。コミュニティを作る時にどうしてもしてあげたい、やりたいと頑張っちゃいますが、実は、何かしてもらった人も自分も力を出したいと思っているんです。一人ひとりに役目があって、ここで頑張ってよかったなとか、してもらうより、自分が何かお手伝いすることが楽しいなど、誰もが主役になれる場所が必要です。それを私たちのようなコミュニティをつくった人がサポートすることが必要だと思っています。

    熊本×モンゴルプロジェクトのハンドメイド靴下が人を引き寄せるきっかけになっていて、靴下を買いに来たのに、「私、自分が嫌いなんです」「人に話すと怖いんです」「親からずっと止められてきたから、あれしちゃダメ、これしちゃダメって自分を出せないんです」と話し出す方もいます。血縁や地域に押し込められて、自分が何かの役に立つことを経験していない人達が結構います。私の事務所は「NOなし事務所」と言っていて、何かやってみればと働きかけると、自分でいろいろ考えだして、実際にやり始めて生き生きしてこられた方がいます。コミュニティは、つくった人が一人で頑張らなくて、みんなにお願いして、みんながそこに居場所があることがとても大事だと思っています。

    4.コミュニティに参加してもらうための動機づけは?

    (鈴)コミュニティをつくる人ばかりでなく、参加する人も必要です。お話を聞いていて、柿沼さんはその方のやりたいことを聞き出して活躍できる場所を紹介するとか、宮原さんも事務所に来られた方とお話しをして、ちょっと背中を押すなど、参加への動機づけがとても上手だと思います。あらためて参加する人への動機づけをどのようにされていますか?

    (柿)食事をしようとか、食品を受け取ろうと思って子ども食堂に来た何百人の中には、手伝いたそうな人や、手を差し伸べてくれる人がいます。もらっているだけで申し訳ない、何かお返ししたいと思っている人は、宮原さんの言われるとおりそこそこいます。そういう人の動きや言動を見て声を掛け、活動に引きずり込んだ人もいます。子ども食堂の会長は、子ども3人を育てるシングルファザーで、もともと利用者でした。「お皿洗いましょうか?」といつも言ってくれるので、「一緒にメンバーになってやりませんか?」と誘って、今では会長をしてく、子ども食堂をしたい人にノウハウを伝えるインフルエンサーになってきて、頼もしいと思っています。人を観察するのも好きですし、話すのも嫌いではないので、この人は何を考えてるのだろう?何が好きなんだろう?と、少し踏み込んで聞いています。これは青年海外協力隊やオイスカで海外の人と接する中で、人との距離感が普通の半分ぐらいになっているのだと思うんです。例えば、給料いくらもらっているの?など、ちょっと込み入ったところまで、ずけずけと聞いちゃうとか。

    日本語教室も来るのを待っているだけでなく、あそこに外国の子がいると聞くと、訪問して、小学生やお父さんにもおいでよと言います。足がないからと言われると、迎えに来るから行こうと誘って、来てくれるようになります。教室をお休みすると家まで迎えに行って、うだうだしていても乗って乗ってと言って連れて来ちゃうとかね。こういう踏み込み力がついてしまっているので、この人って何が向いていたり、好きだったり、何をやってみたいと思っているのかなって考えています。田舎だからこそできるのだと思いますけれど。

    (鈴)日本人はこれやりますってなかなか言えないですよね。私自身も言えるかどうか自信がないです。そういうところに柿沼さんみたいな方がいらっしゃると、入り易いなって感じますね。

    (宮)私は、自分で何でもできて、一気にやってしまうタイプだったので、色々な失敗もしてきました。今は、人によってスピード感が違うので、「待つこと」と「よく見ること」を大事にしています。人によって、そばにいてくれる役目の人、横でいいよって言ってくれる人、後ろの方でそっと見守ってくれる人など色々な役の人がいていいと思います。私の事務所には、心に問題を抱えた人たちも来るので、まずは話を聞く中で、自分の良さを見つけられない人が結構多いと感じています。そんな人をちょっと観察して適性を見ながら、さりげなく「すごいね」と声を掛けます。小さな成功体験を積むと、少しずつ階段を上っていって、本来持っている力が出せるようになると思います。どんな人でも受け入れてくれる雰囲気の場所が欲しいですね。そこで、ほっとして、吐き出す一言を大事にしてあげて、成功体験に結びつけられたらいいかなと思います。寄り添うことが大事だなと思っています。

    (鈴)ありがとうございます。色んな役割の人がいていいんだよというウェルカムな雰囲気を醸し出してくださっているんですね。

    (柿)日本人の世界最悪だと思っているところは、他人をほめることが本当に下手です。変化に気づいて、それを伝えてあげるとか、ちょっと変わったねとか、今日とってもチャーミングだねとか、その言い回し素敵ねとか、元気だねとか、ちょっとしたことですが、それをさりげなく言えないんですよ。

    (宮)誉めないけど、ネガティブなことにはよく目がいきますね。いいことに対してはできるだけ言わない雰囲気があります。日本社会のみんな同じであれという雰囲気の中で押し詰められているように感じます。この間、若者が「なんか僕、嫌われてるんですよね」って言い始めたんです。地球を未来をどうかしたいと語る子だったので、それに対して世の中が押さえつけてしまう世の中なんだなと思うので、言っていいよっていうような社会になって行くといいなと思います。

    (鈴)コミュニティづくりの成功の秘訣みたいなものが垣間見られたような気がしますね。

    (柿)多様性万歳なんです。一人ひとり同じ人はいないのにみんな同じような服装をするとか、ちょっと極端だと思うんです。異端な考えや格好、言動を、「それって面白いね」とか「ユニークだね」って言ってあげれば褒め言葉で、その人は傷つかないと思うんです。しかも影でごちゃごちゃ言って、本人には言わないですよ。日本は島国で、独自の進化を遂げている民族ですから。Japan is ガラパゴス.

    (宮)一人ではコミュニティはできないんですよ。自分一人で頑張ってもできなくて、助けが必要だと思った時、いろんな人に助けてもらえるとありがたいので、いろんな役目の人が必要だと思うんです。黙って靴をそろえてくれる人だってありがたいですし。

    (柿)私もがむしゃらに何でも引き受けて、指からこぼれ落ちるように言ったことができなさ過ぎて、人にご迷惑かけたりすることもありますが、それも経験です。今でも黒子でありたいと思うので、事前の準備はできる限り私がやれば、いいところを皆さんにやってもらえるかなと思えばそれを喜んでやりますが、やりきれないところはいっぱいあります。

    5.寄付とコミュニティについての思い

    (鈴)お二人とも海外との付き合いで発見した事がコミュニティづくりに活かされていると感じました。ところで、オイスカでも冬募金を実施していますが、12月は寄付月間です。寄付月間のサイトを見ると「寄付は惜しい未来への自分の意思」という言葉があり、「寄付は住みやすいコミュニティへの自分の意思」なのかなと感じています。寄付とコミュニティについて、お二人の思うところを教えてください。

    (宮)寄付と言うと、お金と思うかもしれないですが、私のファンドレイジング教室では、「資源調達」と言っています。資源とは、「人」「物」「金」。お金だけでなく、時間や物、ボランティアで提供できる人もいます。それも寄付だと思います。買い物で応援することもあり、お金を出すことだけが寄付ではなく、思いを届ける形がお金だったり、時間だったりと思えば、未来のために自分がお手伝いできることをやることが、寄付月間の意味だと思います。一歩踏み出せば、一緒にやろうという気になり、自分ごと化するんです。いろんなところでチャレンジして欲しいと思います。

    (柿)地域の中でも大小さまざまな問題があると思います。解決した方がいいことはたくさんあって、重箱の隅をつつくような小さい問題もあるかもしれないですが、当事者やそのエリアの人だったら大問題だったりします。それは大多数の人からは見えなかったりしますが、寄付は、その少数が問題だと思っていることをみんなに知ってもらうことにつながるのかなと思っています。

    子ども食堂やホームレス、保護猫の問題に気づいてなんとかしたいと思っている人が、こんな問題が起きているので何とかしたいんですと、旗を立てて欲しいんです。それによって、コミュニティに居る人たちが「それは問題だね」と気づいて知るということもサポートになります。全部は共感できないと思うので、その中から自分の今まで生きてきた中で課題に思っていて共感できるところを選択する余地があることがとても大事だと思います。自分で選択できるってすごいこと。そういう旗を立てる芯のある人がたくさんいればいるほど、住みやすいコミュニティになると思っています。

    私は、「グローバル」「子ども」という旗をあげています。旗を上げる人がたくさん居ていいし、伝えるのはどんどん伝えていいし、応援して欲しい、知って欲しいというのは積極的に言っていい。「私は応援しないよ」っていうのもいいんです。でも、知ってもらえて共感をちょっとしてくれたというそれだけでも私は嬉しいです。こんなことが広がっていけばいくほど、懐が深い、みんなにとって幸せな場所になり得ると思うので、信念を持ってやり続けたいと思ってます。

    (宮)旗を立てた時に相手が何か言うんじゃないか、断られるんじゃないかと思う方は結構いますが、選ぶのは相手です。それでも言う。言ったことは無駄ではなく、フックがその人のどこかに掛かるのです。言ってみる、やってみる。断られても、今はダメなんだなと思えばいいことで、寄付も同じです。言う事は無駄ではないので、思ったら口に出せる社会になったらいいですね。

    (柿)寄付をお願いする時の心持ちは、卑下することではまったくありません。私は、自分がもらうお金ではないし、労力や時間を割いてもらうためでもないので、胸を張ってお願いしています。その先にある「こういう地域をつくりたい。この問題を解決したい」ということを主張するので、寄付をお願いすることは恥ずかしくもありません。

    6.コミュニティ内で「想い」をどう共有するか?

    (柿)みんなが同じ目的をもって、コミュニティで活動する段階になった後、スタート時はいいのですが、みんなの思いが少しずれているな、見てる先が違うなと気がつく時があります。その時の修正は大切だと思っています。子ども食堂でも、貧困、多文化交流、地域、食育、個食を防ぐなど、いろんな動機でしかも善意でボランティアに入って来られます。想いを持っているので、想いにそぐわない事はやりたくないという事もあります。人を集めて何かをしようとして、それが大きくなると、人を巻き込む責任が出てきます。コミュニティで活動する時は、いつも集まる気心知れたメンバーではないので、わざわざ集まって行動する時の想いの共有や、違う時には違うと誰かがきちんと言わなければいけないと思います。風呂敷を広げる簡単さと、集まった人と共にやっていく厳しさや責任がありますが、風呂敷を広げた者の責任として、何が起こっても私は逃げずにやっていこうと思っています。

    (宮)最初のボランティアでやってみる段階は楽しむくらいでいいんです。その次の段階では、想いを見える化して、共有することが必要です。見える化しようと書いてみると、考えが堂々巡りしていることもわかります。書いて、いろんな人に見てもらい、だんだんと洗練されてきて、自信をもって「私はこの空白地帯のここの活動をしたいんです」と言えるようになってきます。

    もう一つは、自分が楽しくないと続かない。「ねばならん」では続きません。自分が活き活きし始めると、周りがついてくるようになります。義務でやる仕事はNPOの世界ではなじまないような気がします。自分自身の経験から、自分がワクワクしながら、みんなと一緒に作り上げることが大事だと思います。

    7.コミュニティの成員たちの帰属意識をどのように芽生えさせるか?

    (柿)青年海外協力隊でもオイスカでも、そのコミュニティの経済活動、生産活動に責任を取るところまでやっていない嘘っぽさみたいなのも感じていたので、今、山口市で顔出しでやっているので逃げられません。ここに帰属しなさいと、人が植え付けたものは帰属しないものだなと思います。帰属しなさい、コミュニティをつくりなさいといっても、そこに意思があるとか、なにか得るとか、想いがなければ、限界を感じます。外からの働きかけの限界なのだと思います。逆に、地域の中から出た声は、一見、時間がかかりそうで危うそうでも、それを支えるような活動が必要なんだろうなと思います。

    (宮)私自身、使命感があったので、事務局の人たちに「ああしなさい」「こうしなさい」「できるだろう」と上から目線で仕事をして失敗したことがあります。ボランティアさんにも参加してもらう階段があって、居てくれるだけでいいという段階で、少しやる気の種を見つけて、その人の適性を見ながら、次の段階では参画してもらい、自分でもやれるという小さな成功体験を重ねながら任せていくことが大事です。一人ひとり違う階段を少しずつあがっていくところをこちらがしっかり見ていることがリーダーの役目だと思います。自分が参加することが喜びですから、丁寧に話し合いもして吐き出す場をつくっていくと、来ることが楽しみになっていきます。

    8.このイベントを振り返っての感想

    (柿)今よりもう少し先には、自分も歳を取るし、いろんな状況で困るかもしれない。そんな時に、誰かが手を差し伸べてくれるような社会や地域であるために、今から準備をしておきたいという姑息な自分の為みたいなところもあります。今はその種まきをしていると思いますし、自分たちの失敗をみんなに見て欲しいとも思います。成功して、こんなにうまくいきましたではなく、泥臭く失敗もするところを見て欲しいなと思っています。

    (宮)私の人生が大きく変ったのは熊本地震です。災害が起きた時の助け合いの大切さが身に染みていて、やはり備えが大事です。人とのつながりがいちばん大切です。墓に入る時、物は持って入れないし、宝石も何も持って入れないので、色んな人と繋がっていい人生だったなと思いたいと思っています。そのために今を大事にしたいと思っています。一人ひとりがこの地球で生まれた大切な人達と思えるような世の中になって、今日も皆さんと出会ったことを大切にしたいと思います。

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