実施日:2024年9月7日(土)
実施団体:いすゞ自動車株式会社
活動:シカ害対策ネット補修、除伐
活動当初から協働いただいているいすゞ自動車さん。今年で13回目の活動となりました。本社、工場、販売会社など様々な地域から約70名の参加者が集まってくださいました。
ふじてんでの開会式では、広報部 部長相川氏より「今日は自然に包まれて、生態系を守っていく活動のお手伝いをさせていただきます。活動を通して、自然の大切さを皆さんと一緒に感じられたらと思います。普段職場でかかわりのない人たちとの交流も楽しんでください」と挨拶がありました。
また、富士東部林務環境事務所 県有林課長より「活動地である県有林は皇室より御下賜され、113年目を迎えました。私たちの先輩方もこの県有林を大切に守ってきました。これから先の未来に、豊かな自然を残せるよう皆さんにご協力をいただきたく、よろしくお願いします」との挨拶に参加の皆さんも大きな声で「よろしくお願いします!」と応えていました。
初参加の方も多く、皆さん熱心に作業手順の説明を聞いていました。指導員に「この作業をすることが木にとってどのような意義がありますか?」などの質問もされ、積極的に活動に参加している姿がとても印象的でした。
〇作業は初めてというお二人。
「昨年は事務局の立場での参加だったので、自分でも作業をしてみたくて、今回参加者として応募しました」とのこと。
一緒に作業されていた方も「思った以上にハード。体験というより、しっかりと作業をしている活動だと思いました」と初参加の感想をお話しくださいました。
〇技能実習生。
昨年に引き続き、同社がフィリピン・レイテ島にて取り組んでいる自動車整備士養成学校の教育支援活動で学んだ技能実習生たちも沢山参加していました。
「去年は雨でしたが、今年は晴れて作業しやすいです」「筋トレになります!」と、プロ並みの手際の良さで、どんどん作業を進めてくれていました。
〇地元、山梨から参加いただいた親子。
「想像していたよりも山の中で、大変な作業で驚いています。子どもも一緒に参加できるということで参加を決めました」とのこと。お子さんは鎌を初めて使ったそうですが、木の周りの草を一生懸命刈っていたり、お父さんと協力してネットを支柱に結び付けたりと頑張っていました。
〇初めての富士山。
子どもたちは、キノコや虫、シカの糞などいろいろなものを見つけていました。シラベの樹液の香りをかいでもらうと「いいにおい!」。お父さんお母さんも「いい体験だね」と笑顔で見守っていました。
使わなくなったネットは道の近くまで運びあげておきます。これがかなりの重労働なのですが皆さん率先して運んでくれました。
予定の作業はすべて完了。お昼のお弁当は山の中で!お疲れ様でした。
閉会式では、オイスカ山梨県支部・田中会長代行より「いすゞ自動車様には植林から、香りに関わる事業、木育玩具に関わる事業と、私たちの取り組みをともに行っていただいています。森づくりから始まり、生活に役立ち、社会をまわす力になる活動にこれからもご一緒いただきたい」と挨拶をさせていただきました。
また、指導員を代表して地元林業者の小林氏より「普段はそれぞれが森で地道な作業をしています。このように短時間でこれだけの量の作業ができるのも皆さんの力のおかげです」とプロの立場からのコメントがありました。
いすゞ自動車首都圏㈱山梨支社 支社長の横山氏は「今回初めて参加させていただいたが、簡単に体験できることではないので、来てよかったです。いつもご協力いただいている皆さんに感謝します」と挨拶されました。
フィリピンからの技能実習生・バサリオ ジェームズ氏は「参加は2回目ですが、その喜びは初めて活動に来た時と同じです。とても楽しかったです。良い経験をさせていただきありがとうございました。」と感想を述べました。
お子さんたちの「楽しかったです!」という感想に、参加者みんなが笑顔になり、この活動が自然を守り愛する未来へのバトンになっているように感じました。
いすゞ自動車の皆様、ありがとうございました。