2023年6月23日

「富士山の森づくり」2023年度活動レポート 本田技研工業株式会社

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  • 実施日:2023年5月27日(土)

    実施団体:本田技研工業株式会社

    活動:シカ害対策ネット補修

    天気予報では曇りでしたが、当日は朝から晴れて富士山の姿も良く見える活動日和でした。

    本田技研工業株式会社は年2回の活動を計画しており、今回はその1回目の活動となります。

    開会式では、同社 総務部長の開会挨拶に続き、山梨県代表として富士東部林務環境事務所 県有林課副主幹より、「この活動は多様なセクターによる協働によって行われている。本日は多くの社員の皆さんに来ていただきありがたい」との挨拶をいただきました。

    その後、オイスカ担当者より、この活動では天然林に近い針広混交林(針葉樹と広葉樹が混ざり合った森林)を目指す姿として森づくりの計画がなされていることや、天然林と人工林の違いなどを説明。

    最後に本田技研工業事務局より、安全かつスムーズに作業が出来るよう、事前に作業手順と注意事項のアナウンスがなされ、活動地に出発しました。

    活動には、同社社員の子どもたち等家族の皆さんも多く参加しており、活動地までのバスでの移動中、子どもたちが乗車しているバスにオイスカスタッフが同乗し、車窓からの森の風景を見ながら、要所要所で開会式の際に説明のあった天然林や人工林の違いを実際に確認していただきました。

    今年度の活動内容は、昨年度に引き続き、シカ害対策ネットの補修作業を主として、必要に応じて除伐や下刈りなども実施。

    活動地に到着後、5班に分かれてそれぞれが担当するエリアに入り、指導者から改めて作業の手順について説明を受け、作業がスタートしました。

    初参加の方はもちろん、リピーターの皆さんも昨年の作業の記憶をたどりながら、熱心に説明に耳を傾けていました。

    ■本田技研工業では毎年家族連れの参加が多く、今回も6組の親子が参加しており、お父さんやお母さんを手伝って、熱心に作業する子どもたちの姿が見られました。
    ■また、参加者にはリピーターも多く、前回の活動と同じ作業ということで、慣れた手つきでスムーズに作業をしていただき、班によっては予定の時刻よりかなり早く担当個所の作業が終了し、隣の列に応援に回っていただいた班もありました。

    ■ネット補修をする植栽木には、予め指導者により新しい支柱が近くに配置されていますが、ある参加者の方は下草に隠れてしまい、指導者も気づけなくなっていたヤマザクラを発見。急遽支柱を取り寄せて補修し、今晩桜の精が夢枕に立つのではないかと、見落とされていた木を救うことができてうれしそうにしておられました。

    ■予定していた約150本の植栽木の補修をすべて終え、作業終了。リピーターの方が多かったためか、予定の時間より早く作業を終えることができ、お弁当の待つ富士山科学研究所へとバスで下山しました。

    閉会式では、参加者の方から感想をうかがうことができました。

    初参加の海外出身の方からは、流暢な日本語で「楽しかった。作業頑張りました!」といった感想や、小学生の参加者は「ネットの調整が難しかった」、四国から埼玉県和光市に今年異動され、念願かなってようやく参加できた方からは、「今日は天気に恵まれて良かった。また参加したい」といった感想が聞かれました。

    最後に、参加者代表の方より、「皆さんお疲れさまでした。本日は初参加の方も多くやっていただいた作業は正直、地味なものだったかもしれませんが、とても大切な作業であり通過点です。100年の森づくりを謳うこのプロジェクトに我々としても少しでも貢献していけるように、またぜひボランティア活動に参加してください」といった挨拶で締めくくられました。

    ご参加いただいた皆さま、また事務局の皆さま、ありがとうございました。

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