中部日本と四国の両研修センターのJICA研修生25名が、8月26、27日の両日、滋賀県高島市朽木地区を訪れ、農村調査を行いました。同調査は、帰国後のアクションプラン作りの一環で、昨夏の静岡県天竜市熊地区での調査に続く第二弾です。
農林業をはじめ地場産業の衰退に伴う過疎化や少子高齢化などさまざまな問題を抱える国内の農山村が、いかにして地域の再生を果たしたのか、現場視察や聞き取りなどから学び、各研修生のアクションプランに取り入れることを目的としています。
かつて「鯖街道」の宿場町として栄えた朽木では、栃餅や鯖の馴れ寿司に代表される先達の叡智や伝統技術を再評価し、地域資源を活用して発展を成し遂げた好例です。有機酪農の経営者や「道の駅・日曜朝市」の運営スタッフなどへの聞き取りから学び取った地域再生の知恵が、アクションプラン作成に、そして帰国後のふるさとづくりに活かされることが期待されます。