2008年6月17日

遠く離れた故郷を思う 日本で頑張るミャンマー人研修生の想い

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  • JR高松駅前で募金を呼びかけるミャンマーからの研修生。左からテー テー セインさん、ソー ミャー トゥイさん、テン コー ミョーさん
    JR高松駅前で募金を呼びかけるミャンマーからの研修生。左からテー テー セインさん、ソー ミャー トゥイさん、テン コー ミョーさん

    皆さまからご協力いただき、支援を続けているミャンマー・サイクロン災害は、発生から40日以上が過ぎました。直後の中国での地震や日本国内での事件の影に隠れつつあるようですが、現地では今も支援が届いていない人たちが大勢います。また、被災地のイラワジデルタは、米の大生産地ですが、田植えの時期にもかかわらずその準備ができず、このままでは今後の米の収穫にも甚大な影響が出ると言われています。

    オイスカには、そんな故郷を想いながら日本で頑張って研修を続けているミャンマーからの研修生もいます。四国研修センターで頑張っている3名に、故郷への想い、今の心境を聞きました。
    <研修生インタビュー>
    (1)四国研修センター:テー テー セインさん (24歳女性)

    私の家はミャンマーの真ん中ぐらいにあります。今回のサイクロン被災地からはとても遠いので、私の家族に被害はありませんでした。今回、初めてサイクロンのことを聞いてびっくりしました。今までこんなに大きいサイクロンは、ミャンマーで聞いたことがありませんでした。5月14日と30日、四国研修センターの研修生やオイスカ会員、ボランティアの皆さんで街頭募金をしました。たくさんの人が協力してくれ、中でも子どもたちがたくさんいたので、すばらしいと思いました。

    ミャンマーの友達からは、全部で7万人の人が死んだと聞きましたが、インターネットなどでは2万5千人と言っています。どちらが正しいか知りたいです。サイクロンは私たち人が自分で止めることができないから、サイクロンが来る前にできる方法で、保護をしてほしいです。この問題はミャンマー人だけじゃなくて、誰にでも起こることですから、私は心配しています。

    今回、サイクロンのことで、日本人は発展途上国の私たちの国をいろいろ手伝ってくれました。親切に手伝ってくれる心が、日本人にはいっぱいだと思います。日本の皆さん、本当にありがとうございます。今、オイスカ・ミャンマーはお米や油を被災地の人に配っています。私は日本にいますが、毎晩、夢の中で手伝っています。私もできるだけ、がんばって手伝いたいと思っています。

    (2)四国研修センター:ソー ミャー トゥイさん(23歳女性)

    今回はサイクロンがミャンマーにきましたが、私の家はサイクロンの場所からとても遠いです。だから家族はみんな大丈夫でした。今は友達に電話で連絡することがあります。私は23歳ですが、今までで初めてです(こんなに大きなサイクロンが)。 日本でミャンマーのための募金をして、たくさん協力してもらったからミャンマー人のためによかったです。日本人の皆さん、ありがとうございます。

    今、オイスカ・ミャンマーの研修センターのスタッフとボランティアたちはサイクロンの場所に行って、いろいろなものを配っています。家がない人、おじいさん、おばあさん、子どもたちがどう生活しているか心配です。困難もあると思います。私はほんとうはミャンマーに帰って手伝いをしたいです。でも、私は日本にいるので、ここで困っているミャンマーの人のためにできる手伝いをしたいです。だから、募金をしたときはとても嬉しかったです。

    (3)四国研修センター:テン コー ミョーさん (19歳男性)

    私の家はミャンマーの真ん中にあるので、今回のサイクロンからは遠いです。家族はみんな大丈夫ですけど、友達がとても心配です。ミャンマーにこんなに大きなサイクロンがきたのはこれが初めてだと思います。 高松で募金をする時、日本人も手伝ってくれて、たくさんの日本人がお金を入れてくれました。私は心の中でとても日本人はやさしいなと思いました。

    私は、サイクロンが来る前にどうやって準備をしたらいいか知りたいです。ミャンマーの人に、サイクロンが来る前にできる準備をしてほしいです。日本人は、私の国が困っていることを、お金とか手伝いとか色々してくれますからほんとうにありがとうございます。 今はミャンマーへ帰ってお手伝いしたいですけど、できないので、困っている人のためにできるだけ頑張っています。帰ったら何でも手伝いをします。

    ☆この3名を含めた研修生が頑張る四国研修センターのHPはこちら
    http://www.oisca459.org/

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