2010年4月20日

内モンゴル阿拉善沙漠生態研究研修センター 研修拠点として注目を集める

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    植林と漢方用樹木栽培の農家を訪問し、インタビューする

     4月20~24日、オイスカ内モンゴル阿拉善沙漠生態研究研修センターでは、オイスカ・モンゴル総局のメンバーであり、モンゴル国森林局砂漠化防止チーム長でもあるダシダルワ氏と同森林局の職員ら合わせて3名を受け入れ、研修を行いました。  一行は緑化技術への関心が非常に高く、滞在中は緑化活動の現場や苗畑の視察を中心に研修。さらに、モンゴルでは消費される野菜の多くを中国からの輸入に頼っている状況であり、今後はモンゴル国内で温室野菜を栽培したいという希望から、レンガで造られている温室なども見学しました。

     また、5月3日には、北京市の小学生56名を受け入れ、植林や環境問題についての体験学習を行いました。阿拉善の砂漠は北京で社会問題になっている黄砂の発生源のひとつであることから、北京をはじめ中国国内では阿拉善への関心が高まりつつあります。当日、小学生は環境授業を受けたほか、200本のニレの植樹や飛行機播種の際に使う粘土団子作りも体験しました。

     同センターでは、活動の充実に伴い、このような研修受け入れの要請が増えてきていますが、そのため受け入れの仕組みを整え、担当するスタッフの能力の向上を図るため、夜間に勉強会を行うなどして対応しています。将来は、学生から専門家まで、さらに国をも超える幅広いネットワークを作り、砂漠化防止の情報や方法をお互いに公開し交換するための拠点にしたいと、スタッフ一同意欲を燃やしています。

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