2013年3月26日

内モンゴル阿拉善沙漠生態研究研修センター 冨樫智所長が博士号取得 砂漠化防止研究の成果

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  • シアノバクテリアの研究を進める冨樫所長(千葉大学の研究室にて)

    中国・内モンゴルで砂漠化防止プロジェクトに取り組む かたわら、千葉大学に籍を置き研究活動にも従事していた 冨樫智所長が、3月26日、同大学より博士号(農学)を授 与されました。

    砂漠は砂と岩の砂漠に大別できますが、黄砂の原因とな る砂嵐が発生しやすい砂砂漠の砂を飛びにくい状態に変え られれば、黄砂の軽減にもつながります。冨樫所長はシア ノバクテリアを用い、土壌表面を硬化させて飛砂を抑える だけでなく肥沃化して、荒廃地土壌修復ができることを明 らかにしました。また、漢方植物であるホンオニクが寄生 する灌木を植林し、ホンオニクを効果的に人工寄生させる 方法として保水剤を使う研究も進めました。その結果、寄 生率を10%から90%に上げることに成功。住民の収入増加 につながる人工栽培を可能にしました。

    博士号の授与は、冨樫所長の研究活動が砂漠化防止に向 けて大きな可能性を秘めていることが、大学によって認め られたともいえるでしょう。

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