2017年10月11日

九州北部豪雨災害被災地支援 熊本での経験を活かし継続的にボランティアを派遣

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  • 7月に発生した九州北部豪雨により被害を受けた地域で、オイスカは西日本支部および西日本研修センターを中心に復興支援活動を続けています。2016年4月に発生した熊本地震の被災地でも、地元NPOとの連携により主に被災農家の支援を継続しており、そうした経験が今回の復興支援の現場でも活かされています。

    家屋の中にまで入り込んだ泥を片づける高校生ボランティア
    家屋の中にまで入り込んだ泥を片づける高校生ボランティア

    支部とセンターでは被害発生の翌週、7月11日より週2回のペースで朝倉市や東峰村などへのボランティアの派遣を継続しています。8月10日には、センターの地元にある福岡県立早良高校の生徒ら6名が研修生と同県東峰村を訪問し、被災した家屋に流れ込んだ土砂や床下に溜まった泥を運び出す作業を手伝いました。夏休みを利用してボランティアに参加した生徒らは「少しでも被災地の力になれたら」と話し、暑い中、懸命に作業に取り組んでいました。
    被災された方からは、「ボランティアのおかげで予想以上に作業が進んで助かっている」といった感謝の声が寄せられています。

    被災地を視察する中野悦子理事長(右)。現場では「今回の教訓を後世まで伝えていきたい」との話も聞かれた
    被災地を視察する中野悦子理事長(右)。現場では「今回の教訓を後世まで伝えていきたい」との話も聞かれた

    センターの廣瀬兼明所長は「研修生が被災地でのボランティアに参加することも研修の一環」と話し、帰国後に母国で災害が発生した際に、自治体や地域住民などと共に協力体制を築き、率先して行動できる人材となることを期待しています。
    オイスカが活動を続けてきた被災地では、家屋の復旧といった作業に携わるボランティアの受け入れを終了した地域もありますが、人の立ち入りができない場所などでは再生に向けた動きが取れず、手つかずになっているケースもあります。また、稲刈りなどの農作業への人的支援の要請といった新たなニーズも生まれており、引き続き支援が必要な状況です。
    オイスカでは10月31日まで支援募金を受け付け、今年度中を目途に活動を継続していきます。ご協力をよろしくお願いします。

     

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