2008年7月3日、中国・内モンゴル自治区阿拉善にて、飛行機播種プロジェクトがいよいよ本格的に始まりました。
このプロジェクトは日本航空(株)の支援を受け、オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センターが実施する内蒙古砂漠化防止プロジェクトの「沙漠化防止の為の800kmの長さのグリーンベルト緑化計画」に向けた一歩です。日本の面積の2/3の大きさの27万k㎡の乾燥地である阿拉善地区では手植えによる植林だけでは沙漠化の浸食に対して緑化が間に合いません。そこで、飛行機を用いて空から種子を播くなど、管理作業の少ない方法での緑化が急務とされています。この方法は世界的にも普及可能性の高い方法です。そのため、06年より飛行機播種の成功に向けて、着々とコーティング種子(粘土団子)や保水剤を使った種子等の研究を進めてきました。
今回は阿拉善林業局の協力の下、「子供の森」計画の参加校であるモンゴル族第一小学校の2年生20名と、日本からツアーで参加した、NPOグリーングラスロッツの参加者17名と共に、高々と大空に舞い上がるタネ播き飛行機を見届けました。子どもたちは、初めて近くで見る飛行機に大喜びでした。まだ技術的にも資金的にも困難の多いプロジェクトですが、改善しながら、子どもたちが大人になる頃には、緑の大地が広がっているよう取り組んでいきます。