2016年6月1日

マレーシア ハラール認証や鉄道分野での協働も ビジネスマッチングでの取り組み進む

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  • LOIを取り交わすJR九州の青柳社長(左)とクアラルンプール大学のマズリハム学長(右)。中央は立会人のマラ公団イブラヒム理事長
    LOIを取り交わすJR九州の青柳社長(左)とクアラルンプール大学のマズリハム学長(右)。中央は立会人のマラ公団イブラヒム理事長

     技能実習生の受け入れを通し長く協力関係にあるマレーシアの政府系機関マラ公団(以下、公団)。共催するビジネスフォーラムも4回を数え、両国の企業間で協働が進んでいます。2013年の第2回ビジネスフォーラムに参加したオイスカの会員企業㈱タケックス・ラボ(以下、タケックス)は、現地パートナー企業を得て公団傘下のクアラルンプール大学とも連携し、自社製品のハラール認証を目指していました。その製品が3月1日付けでマレーシア政府ハラール認証機関(JAKIM)が発行する認証を取得。今後は認証を受けた製品の同国における大量生産と、ほかの製品についても認証取得に向けた協力が継続していきます。

    盛大に開催された50周年記念式典
    盛大に開催された50周年記念式典

     3月17〜19日には九州旅客鉄道㈱(以下、JR九州)の青柳俊彦社長一行4名が、同じくクアラルンプール大学と鉄道分野における人材育成についての協力関係を示した基本合意書(LOI)に署名のためマレーシアを訪問。同国では高速鉄道導入の動きとあわせ、既存の鉄道システムの効率的かつ安全な運用が課題として挙げられており、メンテナンスなども含め日本の進んだ技術や経験が求められています。そのニーズがオイスカを通しJR九州に寄せられ、マレーシアから二度の関係者訪問を経て今回に至りました。署名には地方地域開発省のダト・イスマイル・サブリ・ヤアコブ大臣も立ち会い、またメディアが多数駆け付けたことからも期待の高さがうかがえました。
     4月4日には公団創立50周年記念式典がクアラルンプールで開催され、日本からは オイスカの永石安明専務理事、タケックスの岡田久幸社長、技能実習生の受け入れと帰国後のフォローアップを実務ベースで展開している㈲清明エンジニアリング代表一行ら10名が参加。ナジブ首相を主にイスマイル大臣をはじめ関係省庁幹部、公団関係者など約2000名が出席しました。
    ナジブ首相は祝辞の中で、公団の次の50年に向けた4つの指針を発表。中小企業家育成のための地方融資銀行の設立や、マラ教育財団を改編し、教育分野に限らず自然災害や貧困対策など幅広く社会貢献活動を行っていく旨が打ち出されました。公団のダト・イブラヒム・アハマド理事長からは、オイスカを通じ、今後一層日本との連携強化を促進していきたいとの所信が述べられました。

     

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