2010年12月2日

フィリピンの未来を担う養蚕技術を習得 委託研修生が農林水産省で帰国前の最後の研修および報告会

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    農林水産省担当者らに最後の研修を受けるフィリピン人研修生たち(右側)
    農林水産省担当者らに最後の研修を受けるフィリピン人研修生たち(右側)

     2010年4月より、山梨県と群馬県の養蚕農家で研修を受けていたフィリピン人研修生4名が8ヵ月の研修を終え、帰国を目前に控えた12月2日、農林水産省において最後のまとめ研修が実施されました。10年の入国管理法の改正を受け、オイスカの養蚕研修は公的研修(※)として位置付けられました。農林水産省の支援と協力を受け、日本の近代発展の礎となった養蚕業の技術を学ぶ、意義ある研修です。まとめ研修では、研修生が研修に関する報告と帰国後の計画や抱負を述べ、また、農林水産省大臣官房国際部国際協力課課長補佐・田雑征治氏からは、開発途上国における日本の農林水産分野の貢献について講義が行われました。 

     フィリピン・ネグロス島での養蚕普及事業はオイスカが長年にわたり取り組み、シルク産業が同島の地場産業に発展することを目指して規模拡大が計画されています。その早期実現に向け研修生の果たす役割は非常に大きく、今後の活躍が期待されています。

    ※国、地方公共団体の機関や(独)国際協力機構(JICA)などが実施する研修

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