2016年7月6日

フィジー/サイクロン被害状況調査  研修生OBが中心となり復興への歩みを進めていることを確認

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  • 被災した村。がれきが残り木々は立ち枯れたかのように見える
    被災した村。がれきが残り木々は立ち枯れたかのように見える

     本年2月にフィジーを直撃した大型サイクロン・ウィンストン。オイスカの活動現場でも、同国における取り組みのひとつであるサンゴ礁保全プロジェクトで、育苗中のサンゴや道具を保管していた小屋が被害を受けました。発生直後、オイスカ・フィジーのスタッフは被害の大きかったエリアで緊急支援を実施し、食料や衣類、テントをはじめ、今後の食料不足を予測して野菜の種子を配布、ニーズの聞き取りを行いました。
     4月下旬には本部海外事業部の増留愛香音が現地に赴き、ビチレブ島北東部のラ県で状況を調査。災害の爪痕を残しながらも、復興に向け歩みを進めている様子を確認しました。ラ県は研修生OBを多く輩出しており、各地でOBが中心となり配布された種子を播くなどリーダーとして活躍していました。

    ジョー氏(右)から当時の話を聞くジョセリン・L・マトゥンハイ駐在代表
    ジョー氏(右)から当時の話を聞くジョセリン・L・マトゥンハイ駐在代表

    サイクロン直前に帰国した訪日研修生ジョー氏(中部日本研修セン
    ターOB)が暮らすナオゾンバウ村では、 ほとんどの家屋が全半壊するという状況の中、氏をはじめ青年らが力を合わせ村の再建を進めています。
     ラ県では、企業の支援などを得て植えられたマングローブ林により、高潮による浸食がやわらげられたとの住民の声も聞かれました。オイスカが目指す〝ふるさとづくり?が地域の環境保全や人々の生計向上に結び付くよう引き続き活動を進めるとともに、積み重ねてきたノウハウを活かし、復興のサポートを行っていきます。

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