2010年2月12日

オイスカ南インド 生物多様性と持続可能な環境開発に関する国際会議

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    基調講演に立つナイール氏

     2010年3月12日から3日間、インド・カルナータカ州マイソールで、「生物多様性と持続可能な環境開発に関する国際会議」がオイスカ南インド総局とJSS教育機構との共催で開催されました。日本を含む7ヵ国から約200人が出席、各国の考え方を共有しながら、さまざまなテーマで議論が進められました。 

     ケララ州森林大臣のビスワム・ビノイ氏は、「政策決定者は、人類的課題に取り組むため、グラスルートの人々の声に耳を傾けてほしい。昨年12月、コペンハーゲン気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)で地球温暖化に対する先進国が示した態度は問題。すべての国にかけがえのない地球を守る義務があります」と述べました。インド宇宙研究機関の元委員長マドハヴァン・ナイール氏は基調講演で、「地球温暖化と生物多様性の保全はすべての人に関わりが深い問題です。しかし、生物多様性保護の名のもとに人類の繁栄を軽んずることはできません。社会の進歩と自然保護のバランスが取れたアプローチが必要です。衛星画像などを使って調査された、絶滅が危惧される動植物のデータなどの科学的調査情報を政策決定者に提供したうえで、環境保全に向けた政策決定を働きかけることが必要です」と述べました。 

    記念植樹をするエチオピア代表
    記念植樹をするエチオピア代表

     また、共催団体のJ SS教育機構総代のシバラトリ・デシケンドラ・マハスワミジ猊下は、12世紀の聖人と称えられたアッカ・マハデビ女史の言葉を引用し、農業分野における現代の最先端科学者が示す生物多様性の意味との深い共通性を指摘しました。「アッカ・マハデビの言葉は幾世紀を経ても変わらぬ真実を伝えています。私たちは変わることなく、土と水と太陽のエネルギーによって、生きていくための作物を授かっています。生物多様性とは、地球上にさまざまな生命をもたらしている自然の姿です。人類は真実を素直に受け入れて、その恵みを地球上の人類と、すべての生命のために活かしていくことが必要なのです」 

     南インド総局は毎年、環境問題をテーマにした今回のような国際会議を開催して、一般住民の意識改革や啓発普及に努めています。

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