2015年4月2日

オイスカ・インドネシア OBの主体的な動きで進む活動 「緑の募金」の支援もスタート

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  •  2月4・5日、 国土緑化推進機構の梶谷辰哉専務理事がインドネシア東ジャワ州のマドゥラ島を訪れました。同機構の「緑の募金」支援による「インドネシア 森林と水保全のための学校地域連携プロジェクト」の一環として同地域で「子供の森」計画(以下、CFP)がスタート、参加校である小中学校を視察したものです。日本から同地への訪問は初めてのことで、熱烈な歓迎を受けていました。

    雨水タンクの落成式に出席する梶谷専務理事(左)

    現地では学校・地域での植林や環境教育をはじめ、雨水タンクの設置など森林と水保全に取り組んでいます。第1号としてリヤドゥルル・ウルムイスラム小学校に設置された雨水タンクは、乾季における樹木の育成に貢献するとともにトイレなど衛生面の改善を図ることもでき、学校の生活環境の向上につながることが期待されています。活動は現地オイスカ研修生OBが企画・進行しており、その熱心な姿に梶谷専務理事は「オイスカの活動の成果が効果的にインドネシア国内に広がっている」との感想を述べていました。

    13〜20日には本部海外事業部主任の菅原弘誠が、研修センターを中心に同国で続けられるオイスカの取り組みについて、その視察および業務調整のため現地を訪問。西ジャワ州にあるスカブミ研修センターには一般の農業研修コースと合わせ、高校生が対象の短期研修コースなどで学ぶ100名以上が在籍し、畑作・木工・食品加工など多岐にわたる研修は日本の研修センターで学んだOBを中心とした現地スタッフにより管理されています。毎晩開かれるスタッフミーティングではその進捗や課題が共有され、改善のための議論も活発です。

    畑の状態を確認(カランガニアル研修センター)

    中部ジャワ州にあるカランガニアル研修センターでも、農業研修や周辺でのCFP活動、訪日を控えた研修生への日本語指導などを現地スタッフが行っています。政府の契約職員として農業普及員を務めるなど、自立心を持ち取り組むOBに、あとに続く研修生たちも刺激を受ける様子が見られました。

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