2022年1月5日

オイスカ台湾総会持続可能な農業を目指し国際シンポジウム開催

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  •  オイスカ台湾総会は、21年11月13日、国際シンポジウムを開催しました。これは、同総会が、台湾国立大学バイオ産業コミュニケーション開発学科と協力して中小農業ビジネスに取り組むにあたり、オイスカの各総局が持つ知見を提供してもらうとともに、近年高まりつつある環境保全型農業に関する意見交換の場とすることを目指したものです。また、台湾の農業従事者らが日本各地の農家の先進事例などを学ぶ「青年農村交流事業」がコロナ禍で実施できずにいることから、日台の交流促進の一つとしても位置付けられていました。

     当日は、台湾のほか、日本、イスラエル、香港などからオンラインを含め103名が参加。オイスカ・インターナショナルの中野利弘常任副総裁が基調スピーチを行ない、「オイスカは創立当初より、農業開発やそれに携わる人材の育成に力を入れてきた。当時の日本は欧米に追いつくための工業開発、経済成長に猛進していたが、オイスカはアジアへ目を向け、農業開発に専念してきた」と60年を振り返り、「持続可能な開発のためには、各国の青年がそれぞれの課題を解決しながら自ら取り組むほかない」と訴えました。また、昨年7〜9月に実施したミャンマー支援・緊急募金に台湾総会から60万円が支援されたことに対し、謝意が述べられました。

     事例紹介では、オイスカ・イスラエルの有機農業の専門家から同国における有機農業に対する考え方が披露されたほか、日本が進める「みどりの食糧システム戦略」にも注目が集まり、農業が自然環境に与える負荷にも配慮しながら、新たな考え方に基づく農業開発の必要性について議論がなされました。

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