2016年4月5日

「子供の森」計画inスリランカ トヨタ自動車㈱助成によるプロジェクト始動

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  •  スリランカで1月、トヨタ自動車㈱の「トヨタ環境活動助成プログラム」による「多様性豊かな『ふるさと』を守り育む苗床づくりと環境教育の推進」事業がスタートしました。「子供の森」計画(以下、CFP)の一環で進められる本事業は、商業伐採や農地化により生物多様性の宝庫だった森林が減少し、毎年のように干ばつや洪水被害が発生している北西部州クルネーガラ県で行われます。郷土樹種を中心とした苗床づくりを地域に普及し、植林と環境教育を推進、地域本来の生物多様性の再生とともに自然と調和した豊かな暮らしの再構築を目指しています。

    研修会には30名ほどが出席、積極的な意見が交わされた
    研修会には30名ほどが出席、積極的な意見が交わされた

     事業開始に当たり、1月24?29日にはオイスカの清藤城宏参事(緑化技術担当)が現地を訪問、苗床を設置予定の同県内にあるオイスカセンターやCFP参加校の視察・評価を行いました。近年のスリランカにおけるCFPの植林活動は、学校や地域の収入になり子どもたちの栄養源にもなる果樹に注力するケースが多く見受けられます。清藤参事からは、健全な森として、また子どもたちへの教育のため多様性を考慮した森づくりに向けたアドバイスがなされました。
     27日には教員やCFPコーディネーターを対象にセンターで研修会を実施。活動の展開方法や生物多様性を重視した森づくりについて意見を交換しました。学校の自主性を引き出し地域に根差した取り組みとなるよう、指導者のスキルアップも行いながら活動を推進していく予定です。

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