2019年7月1日

「子供の森」計画子ども親善大使プログラム 環境保全活動で目指す自然との共生 学びと交流で高まる熱意

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    宮城県支部の活動報告会では、大勢の参加者を前に緊張しながらも、自らの環境保全活動とその成果について堂々と報告

    5月26日〜6月6日、パプアニューギニアとスリランカから「子供の森」計画(以下、CFP)の代表児童、生徒およびコーディネーターなど計8名が親善大使として来日。福岡、長崎、佐賀、宮城各県を訪問し、CFP支援者への活動報告や学校交流、環境学習などを行いました。
    九州では、西日本支部および各推進協議会の協力を得て、子ども親善大使招聘プログラムを実施。29日に訪れた長崎県佐世保市立祇園小学校では、地域の緑化、美化活動に取り組む緑の少年団との交流会に参加しました。各々の環境保全活動の報告を行い、お互いの取り組みの理解を深めた後、花の苗を植え、友好を深めました。
    翌30日には、佐賀市立北川副小学校を訪問し、児童らに森林減少による自然災害の深刻化などの自国の状況や、自らの環境への取り組みを紹介。6月2日には、福岡県朝倉市で開催された学生環境フォーラムに参加し、地元中学生が行う環境保全の活動や豪雨災害からの復興に向けた取り組みについて理解を深めたほか、同生徒らと「学生環境宣言」を斉唱し、フォーラムに出席された朝倉市市議会議員の中島秀樹氏に提出。今後それぞれのふるさとを守り、育んでいくことを互いに誓いました。
    また宮城県では、東日本大震災からの復興に向けた取り組みや震災遺構などを視察。地震や津波の経験もある同じ島国として、災害を想定して日頃から備えること、共に助け合う地域のつながりをつくることの大切さを学びました。
    オイスカ会員であり、400年の歴史を持つ大崎八幡宮を訪問した際には、小野目宮司より自然と調和して暮らしてきた日本の歴史や文化について説明を受けながら境内を視察。パプアニューギニアのキムさん(12歳)は、「日本はビルばかりで緑のない国だと思っていたが、実際は美しい自然があふれていることに驚いた。日本人が昔から協力し合いながら自然を愛し、守ってきたことが分かり心から感動した」と話し、自然との共生を土台にした暮らしや、環境への取り組みに感銘を受けた様子でした。
    多くの学びを得た親善大使一行は、「仲間と力を合わせて活動することがわくわくして楽しいということを伝えたい」と語るなど、CFP活動へのさらなる熱意を持って帰国の途につきました。今後も彼らがそれぞれの学校でリーダーとなり、活動をより盛り上げていけるよう、現地コーディネーターと連携し、サポートしていきます。

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