2008年11月11日

「世界気候変動と人間の取るべき行動」をテーマに “OISCA Global Meet2008”開催

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    OISCA Global Meet 2008でオイスカの産業精神について意見を述べる中野理事長(左端)

    2005年から毎年テーマを変えて行われている、オイスカ南インド支局主催の国際会議が、インド・ケララ州の州都トリバンドラムで開催されました。
    昨年の会議は、近隣国(SAARC:南アジア地域協力連合)の相互理解をはじめ組織間の情報共有、協力関係構築のため具体的に取り組んでいくことで合意しました。今年は、“OISCA Global Meet 2008”という名称のもと「世界気候変動と人間の取るべき行動」をテーマに開催。昨年参加のSAARC諸国に加えて、エチオピア総局、タイ総局代表も加わり200名の代表者が参集しました。

    オイスカ本部からは、中野利弘理事長が代表で出席。スピーチの中で中野理事長は、「産業精神の道理をよくわきまえた上で、いかに人の世界が美しくすばらしいものか、そしていかにこの地上に生まれた人類が幸せであるか。そのことに真から感謝する。公に尽くす考え方は、その感謝が基盤となり、その心が産業精神となる。多様性を認め、お互いに尊重しあい、お互いに高めあっていくことが必要である。今般の急激な時代の変化に対応するには、他との協調が大切であり、多様な人々がお互いに学びあうということが、精神文化であり、変化を乗り越える力となるのではないか」と、オイスカの活動の根本となる産業精神について意見を述べました。会議では、今の世界的な気候変動の原因が人間活動に起因することは明らかであり、持続可能な開発への取り組みが急務であることが議論されました。南アジアのオイスカ組織が力を合わせ、中東・アフリカ地域へオイスカの活動理念や気候変動の深刻さを訴える発信拠点となり、問題の重大さをいかに政府・国際機関、また国際社会にアピールしていけるかが重要なポイントとなります。そのための具体的な行動計画が話し合われ、「その土地その土地の多様な木を段階的に植林することで、地球の緑化を進める」といった内容を含む3項の宣言文と8項の提言を採択して閉会しました。

    今後、Global Meet 2008で採択された提言に沿った各国の活発な活動に期待が寄せられます。

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