広報室の林です。
クロマツが多湿に弱いということ、
たびたびこのブログでも説明しています。
先日のボランティアの日は、雨の中、
こんな光景も目にしました。
ボランティアの大槻さんが
顔に泥を跳ね飛ばしながらツボ刈りをしていました。

そう、ここは特に雨がたまりやすいところ。
草を刈ると根元に水がたまっているのがよく分かります。

こういうところのクロマツはそうとうつらいはず。
成長にどんな影響が出るのかがよく分かる現場がありました。
この写真、赤丸のところ、水がたまっているところに
小さな苗があるの、分かりますか?
防風垣の近くのマツはしっかりと育っているのに
同じ時に植えられたマツがほぼ成長していません。
ただ耐えているという状況でしょうか。

こういう子を見ると、溝をつくって
助けてあげたいなぁと思ってしまいます。
広報室の林です。
29日のボランティアの日、130名を超える参加者の中に
すてきな親子が3組いらっしゃいました!
親子その1
クロマツに絡みついたツルマメを、マツにチクチク
されながら一所懸命取り除いてくれているこの少年と
そのご両親。東京から始発の新幹線で来てくれました。

彼らのお母さんは、学生時代、オイスカが主催する
「30日間植林ボランティア」でフィリピンに行ったメンバーの一人。
私が引率したグループにいたBさんです。
彼女とは、もう25年のおつきあいになります。
オイスカで広報室のお仕事をお手伝いしてもらっていたこともあれば、
彼女が海外赴任していた時に、現場で活動に関わってもらったことも。
エネルギーあふれる彼女の息子さんたちですから、
そのパワーには目を見張るものがありました!
(詳細はまた機会があればご紹介します!)
親子 その2
お父さんと一緒にやってきたお嬢さん。
聞いてみたら名取北高校の生徒さんだそう!
学校でボランティアのチラシを見て、参加しようと思い
お父さんに声をかけて一緒に来てくれたとのこと。
親御さんに連れられてお子さんが参加するケースは
これまでもありましたが、高校生がお父さんを誘うのは
かなりのレアケースかもしれません。
親子一緒に写真を撮り忘れてしまったのが残念!
親子 その3
こちらも子どもさんから声をかけてのすてきな親子参加!
埼玉から来てくださったSさん親子。
右側の息子さんが、組合が派遣したボランティアに参加した
経験者。お父さんが宮城県出身ということもあり
ご両親を誘ってきてくださったのです!
お母さまも「(ボランティアに行こうという)気持ちはあっても
なかなか自分では来られないから、いい機会だった」と。
皆さんとても真剣に作業に取り組んでくださいました!
ありがとうございました。
実は私も2013年9月のボランティアに両親を呼んだことがあります。
まだ植栽が始まっていない段階でしたから、
作業は育苗場の草取りだけで視察がメインでした。
「孫と一緒に参加したら?」と声をかけているのですが
まだ返事がありません。前回同様こちらからチケットを送ってしまおうかと。
前回は新幹線でしたが、今回はセントレアから飛行機で。
眼下に広がる広大な海岸林を見てもらえたらいいなぁと思います。
皆さんも、親子でボランティア、いかがですか?
こんにちは、浅野です。
6月29日のボランティアの日のこと…。
労済労連のMさんとAさんとお昼休憩中に話していたら
「吉田さんってこっちの人じゃないんですか?」という話になり、
「出身は神奈川で今は昭島ですよー」と伝えると
2人が「え!?昭島??」という反応をされたので、
「はい。●●です」と駅名を伝えると「えぇー?」という驚きが…。
私がハテナを浮かべていると…
「俺らもその辺なんですよ!」「めっちゃ近い!」という言葉が。
お2人は高校の同級生だったそう。
「後で吉田さんと話してみますっ!」
午後の作業も終わり、帰る前に
「このお2人●●(駅名)らしいですよー」と吉田さんに伝えると、
「そうなんだよ!さっきも話したんだよ!」「すごい近くてさぁ…●●ってラーメン屋知ってる?」
「あぁーわかります!!」などと地元の話が繰り広げられていました。
最後には「あーあ、俺悪いことできねぇなぁ」と吉田さん。
地元が一緒じゃなくても悪いことはしないでくださいね!
6/29、ツボ刈りビフォーアフター
広報室倉本です
6月29日のボランティアの日、私も行ってきました。
前々から雨の予報があったので、半ば雨中の作業を覚悟しながら迎えた当日でしたが、午前と午後前半は曇り空に涼しい気候と活動するには汗もかかず割と良き天気。
作業は終日ツボ刈りとツルマメ草の抜き取りです。
マツが半分ほども隠れるほどの一面のシロツメクサや、その他雑草諸々をマツの力枝をそこねてしまわないよう慎重に刈っていきます。
この日、海岸林でのボランティア活動が初めてという方の多い中、みなさんテキパキと丁寧に作業をされていて、ベテランのような仕事ぶり。
皆さんあまりに綺麗に草を刈っていくので、私も写真を撮る仕事を一瞬忘れて、草刈りに没頭してしまっていました。(ボランティアに参加していたある小学生兄弟に、叱られてしまいました・笑)
さらに、午前、午後の作業通して集中を切らすこと無く、休憩時間すら自ら切り上げて引き続き作業される方もいて、指導員が「休憩してくださいね」と念押しする場面も。気持ちのこもった作業は、きっとこれからのマツの元気につながっていくだろうと思います。
そして、今回作業をしつつ感じたことは、やはり水はけの悪さ。
草を刈ると、前日の雨がそのまま残っているかのよぅな水たまりが出現。
この日は不安定な天候で溝切りはできませんでしたが、今後の活動においても溝切りがまだまだ必要そうだなあとあらためて実感しました。
また、ツルマメも一見無いように見えてちょこちょこと伸びてきていました。
他の草の多いところでは、見つけるのに苦労するかと思いますが、これからのボランティアの日で、ツルマメをしっかり見つけられるように特訓すると、瞬時に四葉を見つけられるようになる能力も開花するかも。
排水路、崩れずに日々流れています
名取の6月は、過去数年と比べ平均並みの降水量。去年は明らかに少雨。植えたばかりの苗木にとっては幸運。根腐れがほとんどなく活着率は99.8%でした。
仙台空港降水量
今年3月から2018年植栽地の溝切りには、ボランティア615人が頑張ってくれました。
6月末、あらためて様子を見てみると、崩れもせずに、流れてる、流れてる。



ありがたいです。汗をかいてくださった人の顔が次々に浮かびました。
東北の7月は多雨との長期予報。
まだまだ、溝切りしたい場所は山ほどありますが、焦っても仕方ない。
無理せず進めていきたいと思います。
プロチームも会心の進捗(宮城中央森林組合と松島森林総合)
6月のボランティアは390名。雨続きで下刈りメインでした。
一方、プロチームは例年以上の人数を早々から投入し、そろそろ70haの下刈り1回目を終える勢いです。宮城中央森林組合は2016年~2019年植栽地を担当し、6月5日から下刈りを開始。今年の植栽は残存林の林間植栽わずか2ha3,000本。施肥の必要がない箇所でした。今年は暖冬の影響か、草の出足も早かったですが、毎日5人から15人投入。
また、松島森林総合は、内陸防風林と、2014・2015植栽地を受け持ち、5月23日には最も草の激しい内陸防風林の下刈りに着手。6月は樹高2m~4mの海岸林植栽地内のマツをかき分け、部分的に繁茂している雑草をつぶしています。それと並行して、クズ・ニセアカシアの繁茂地を把握しています。7月中旬からは、満を持して薬剤枯殺にかかります。
ボランティアもプロも、すべて前倒し。明らかにこれまで最速の進捗。10月の第1週には2回刈りゾーンを含め、例年通り、プロ・ボランティアが一丸となって、しっかり仕上げたいと思います。
再生の会は、来週から2020年植栽用45,000本の苗木を現事務所地内に引っ越しします。 こちらも1年前倒しで育苗場の返還準備です。


JR連合の中山部長が、6/29~30の感想を寄せてくださいました
JR連合 組織・政治部長 中山耕介
6月29日3度目の「海岸林再生プロジェクト」のボランティア活動は、あいにくの雨模様の中で行うこととなりました。

JR連合は、労働組合のモットーでもある〝助け合い・支えあいの精神〟のもと、東日本大震災の被災地への連合救援ボランティア活動やカンパ活動に取り組んでくるとともに、2007年から「富士山の森づくり」で連携してきたオイスカの同プロジェクトに対して寄付をおこなってきました。2015年からは自分たちが寄付したものがどの様に活かされているのか、また、東日本大震災からの復旧復興がどのように進んでいるのかを、体感して知るために、全国のJRから数名ずつ参加者を募り、隔年で現地でのボランティア活動を行ってきています。

私自身は、2年ぶりの作業となり、前回見たクロマツたちがどのくらい成長しているのか、現地入りする前から楽しみにしていました。2年前に〝つぼ刈り〟や〝つる豆抜き取り〟を行ったクロマツたちを見ると、確かに20~30cmほど背が伸び枝も増えて育ってはいたものの、正直、2年でこんなものなのか、とも思いました。しかし、後から、津波の被害を免れ所々に残存するクロマツの樹齢が120年と聞き、立派に育つまでは相当時間がかかることを改めて実感したように思いました。

他の植物らに負けないくらい育つように手間暇かけなければならいし、成長したクロマツを間伐する作業も膨大にあると伺いました。まだまだ気の遠くなるような作業が残っているなかで、同プロジェクトの取り組みが持続され、かつ、何よりも、地元地域の関与が欠かせないと感じました。
今後も、主体性をもった地元住民、地元自治体などの連携・協働が行われることを切に願うとともに、私たちの組織としても、私個人としても微力ながら支援させていただきたいと思います。
最後に、今回、作業後に仙台市の震災遺構「荒浜小学校」を見学した際、震災前の荒浜地区にあった海岸林の写真や模型で元々あった壮大な海岸林の姿を目にし、同プロジェクトの意義だけでなく、その難しさをも改めて感じました。
広報室の林です。
かわいそうなほど枯れているマツが多数。

ここにも、あそこにも。

これ、実はある人たちが移植したもの。
それは市のサイクリングロード拡幅に伴い、一部のクロマツの
移植を委託された業者のお兄さんたち。
先月のボランティアの日、私がお兄さんたちに声をかけた時
前日から移植をしていた彼らは「飽きたっす」と口にしていました。
一ヵ月後、彼らの植えた苗はご覧の通り。
仕事への姿勢はこんなはっきりと結果に出るんだなぁと。
しかも、移植時期は決定的にダメな時期。場所の選び方も、下刈りなどの
後の管理を全く無視した適当な場所。
「本当に残念」と吉田。
お兄さんたち、この現場を見たらどう思うかなぁ。
明日(6/29)のボランティアについて
雨の予報が覆りませんが、予定通りボランティアを開催します。
作業内容は今のところ、溝切りを予定。
一部、ツルマメ抜き取り作業の部隊も結成予定です。
ただし、当日の天候、現場の状況を見ながら変更の可能性もあります。
気温も低く、雨が降るとさらに寒さを感じます。
雨対策(雨具や着替えをご持参ください)とともに防寒対策もお忘れなく。
体調に不安のある方は、参加を見送るなど、どうぞ無理のないようにしてください。
広報室の林です。
前回のボランティアの日の翌日、あちらこちらの視察の途中
海岸で遊んでいる馬(ポニー?)たちに出会いました。
そう高くはない堤防に登っては見たものの、怖くて降りられない
馬の様子が何ともかわいくて……。その後、移動用のトラックに
乗せる前にこんなふうに囲ってクローバーなどの草を食べさせていました。
その勢いのすごいこと!
私が馬を見ながら考えていたこと。
それは、「この子たちが現場の草を食べてくれないかなぁ~」ということ。
スタッフさんにきいたら一日中食べているそうです。
毎日みんなで食べても食べてもなくならない程あるよ~と教えてあげたい!
今までも「うさぎを現場に放ったらどうか」とか
「ヤギに草を食べさせたらどうか」とかいう声を聞くたびに
やってみたい! と思いながら、私の妄想にとどまっています。
この度馬も妄想の仲間入りをしました!
うさぎ・ヤギ・馬の“草はみ部隊” いつか結成したいなぁ~。
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余談ですが、この時、写真右の白黒の馬を見て
「なんだか模様が牛みたいだなぁ~」と思いながら
口をついて出たのが「なんだか馬みたい~!」
「ええ、馬ですけど(笑)」とスタッフさんに
笑われてしまうという出来事が……。
頭と口が連動しないことってあるんですね。












