林のボランティアレポート3 ~プロとセミプロ~
広報室の林です。
先日の花壇自動車大学校の学生さんの活躍は何度か報告しました。
この日は、若い力で大きな大きな溝を掘ってもらいました。
指導者Kさんも本気モード。
深さと幅を「だいたい」ではなく「しっかり」守るよう
測量用の赤白ポールを使って指導しています。
吉田もお伝えした通り、上は1m、下は60㎝に掘らなければなりません。
上が広すぎると、防風柵が乗らなくなってしまうこともあります。
深さがバラバラだと水が流れません。
学生さんたちが掘ったところをこうしてKさんが確認していきます。
私の目でちょっと深そうに見えたところを、学生さんに
「大丈夫??」と聞いたら
「Kさんが測ってくれて大丈夫といっていました」
「お手本のようだと褒めてもらいました!」
「あんなに褒めてもらえるんだったら俺、
整備士にならないでここで働こうかと思った」
と、みんな褒められたことを喜んでいました。
そんな指導員KさんをサポートするのがスーパーボランティアOさん。
学生さんたちがこうしてどかしてくれた防風柵150m分、
これを戻してくれたのは翌日のボランティアの皆さんでした。
学生がどかすときは、溝がない(あるいは深くない)ので
移動させるのもそう難しくはありませんでした。
しかし、幅1m、深さ50㎝以上の溝が完成したところに
防風柵を戻すのは簡単なことではありません。
2人が溝の中に入り、溝の左側にいる人たちから右側にいる人達に
上手に渡していかなければなりません。
みんなで声を掛け合います。防風柵を持たない周囲の人たちも
全体の安全確認をしながら、タイミングと位置の指示出しをします。
セミプロOさん。この時どこにいるかというと……
ここ!!!
上の写真のちょっと奥の方の防風柵にまたがっています。
ただ座っているのではありません。
少し離れた高い位置から見て、防風柵がまっすぐキレイに並ぶよう
微調整の指示を出しているのです。その指示は極めて的確。
150m分の防風柵がまた元通りに(元よりキレイに?)設置されました。
ボランティアの皆さんによる作業がスムーズに進むのは
プロとセミプロの指導員お二人のおかげなのです。
こんにちは、浅野です。
この前の出張の時に植栽地を車でまわっていたら、
2014年植栽地の法面で珍しい生き物を見つけました。
なんとなく具合が悪そうで全く身動きをとらなかったので「まさか瀕死!?」と思い、
通り過ぎてからもちょっと様子を見ていたのですが、やっぱり動かず…。
さすがに心配になって車を少しバックしてみると、立ち上がって元気に走っていきました。
演技かいっ!!
そういえば「狸寝入り」という言葉もあったなぁ…と思い、「狸寝入り」の由来を調べてみると
“タヌキは臆病な動物で、驚いた時には倒れて一時的に気を失い、眠ったようになる”と書いてありました。
昔は猟師がこれによく引っかかっていたようで、倒れたタヌキを持っていこうとしたその時に
タヌキは目を覚まして走って逃げるといった具合に騙されていたようです。
当の本人は騙すつもりもなく、びっくりしすぎで気を失っていただけなのにちょっと気の毒ですね。
犬に吠えられるだけでも気を失うみたいなので、車にびっくりして固まっちゃったのでしょうか?
演技ではなかったみたいですが、とにかく元気でよかった。
今までため糞で存在は紹介してきましたが、キツネと同様に夜行性なので姿を見たことはありませんでした。
私の中ではタヌキは「狸」里の獣とも書くように内陸のほうに住んでいる生き物だったので、本当に海岸にいるんだ!とちょっとうれしくなりました。
このまま色んな生き物が住み着く豊かな森になってくれることを願います。
広報室の林です。
先日、指導員のSさんと現場を歩いていた時のこと。
四つ葉の群生地帯を発見しました!
私は、特に探しているわけでもないのに、普通に歩いているだけで
四つ葉のクローバーが目に飛び込んできてしまう体質?でして……。
ただ、この群生地帯、ちょっと違うのは六つ葉も大量にあること!
四つ葉は普通に存在。探しても五つ葉はなく、六つ葉だけが見つかる。
少し離れたところにいたSさんに
「ここ、四つ葉と六つ葉が群生していますよ!」と伝えると
見に来たSさん、株ごと持ち帰って育ててみるとのこと。
Sさんによると葉っぱビジネスなるものがあるそうで。
四つ葉は、幸せを呼ぶラッキーアイテム。
そこで結婚式のお料理などに四つ葉を添えて
祝福の場を演出するということが喜ばれるからと、
四つ葉をハウス栽培してビジネスにつなげている農家が
テレビで紹介されていたのを見たのだそう。
その話を聞いた私は、栽培するまでもなく、
ここでこんなに大量に収穫できる四つ葉がビジネスにつながったら
プロジェクト支援につながるのに……と、その日は四つ葉の群生地帯を
見つける度にそればかり気になってしまいました。
ちなみにSさんは、毎年年末に本部事務所に届く
おいしいイノシシを仕留めてくださる女性。
鴨肉をいただいたこともありました。
この日も車で移動中、ハトが2~3羽いたのを見て
「わぁ~おいしそう、あのハト~!」と。
さすがSさん、見るところが違う。
株ごとスコップで掘って軽トラックの荷台に乗せたSさん。
「水をたっぷりかけてあげたかったんだけど、なかったから
サイダーかけといた。植物は甘いの、すっぱいの、好みいわないからさ」と。
豪快な人だなぁ~。
*********
余談ですが。この翌日のこと。
四つ葉と五つ葉の群生地帯を見つけたので、
ボランティアにきていた女子高生たちに教えると
「わ~四つ葉初めて見た~~!」といった声とともに
「五つ葉は縁起が悪い。家にあると火事になる」という
気になる新情報がもたらされました……。
諸説あるようですが、私も個人的にはあまり枚数が多いより、
形がかわいい3~4枚がベストのように思います。
広報室の林です。
今日は現場で撮影されたちょっと不思議な風景の写真をご紹介。
なんとなくオイスカが海外で取り組んでいる
砂漠緑化の現場に見えてしまって……。
現場はこんな感じ↓
これはウズベキスタンで進むプロジェクトの写真。
灌木を植え、そこに寄生する漢方薬を育て、
地域住民の生計向上もあわせて行う取り組みです。
(内モンゴル、ウズベキスタンの活動ブログ)
乾燥という点では、海岸は砂漠に近いのかもしれません。
堤防と盛土の間にある緩衝地帯にたくさん灌木のような
ものがもこもこと茂って、黄色いきれいな花を咲かせています。
マメ科のエニシダだと聞きました。
確かに花がマメ科の植物っぽい。
緩衝地帯に生えているので「花がきれい~~~」と
のんきに楽しんでいますが、これが現場に繁茂したら
「エニシダめ~~~!!」となるのかもしれません。
植栽地には生えてこないことを願います。
広報室の林です。
18日のボランティアの日は、午前はカラスノエンドウ、
午後はクローバーのつぼ刈りに没頭しました。
カラスノエンドウにマツが覆われてしまっている繁茂地帯。
少しずつ作業を進めていきます。
ちょうどこの辺りでちょっとした事件が……
それは後ほどご紹介。
せっせと作業を進め、このような状態に。
どうですか? 隠れていたマツたちが姿を見せました!
映える(「バエル」と読んでください)写真にしたいと
左手前にこんもりと抜き取ったカラスノエンドウを
積み上げてみましたが、ちっとも映えませんでした……。
ただ、中央右寄りに小さな草の山が残っているのが分かりますか?
これが事件の跡なのですが。
実はカラスノエンドウを抜き取ってる作業中、
私のほんの数十センチ先の草の茂みからいきなり鳥が飛び立ち
「うわ~~~~~!」と大声をあげて皆さんを驚かせてしまいまして……。
私はびっくりしすぎて、鳥が何だったのか分からなかったのですが
周囲にいた方はキジじゃないかと。確かに大きかった。
かわいそうなことをしたね~、また戻ってこれるようにここは
草を残しておこうとみんなで話し、たまごを覆うように草を残してあるのです。
親鳥、戻ってこられたかなぁ…?
林のボランティアレポート1 ~おばさん、若者に助けられるの巻~
広報室の林です。
いつもはボランティアの日だけ現場に行く私ですが、
今回はその前日の、花壇自動車大学校の活動にも参加。
吉田のブログにある通り、豪快な仕事をしてくれました。
私が表現するとすれば「威勢のいいお兄ちゃんたち」。
そんな彼らがガシガシと作業をしている姿に恐れをなした(笑)
おじさん、おばさんたちは少し離れた場所でクローバーに
埋もれたクロマツ救出作業を自主的に展開。
私は写真撮影をしながら歩いて、調子に乗った若者たちを
ちょっときつめに注意をしたり、効率の良い作業となるように
少しアドバイスをして回っていました。
今回の場所は、少し掘ると水分がでてきて溝の底はタプンタプンの泥。
学生さんたちはみんな溝をまたいだ状態で作業をしていました。
私の短い脚ではまたげたとしても、元に戻れないかも。
この様子を溝の中から撮影しようと溝に脚を下ろすと……
長靴が半分ぐらい埋まってしまい、自力では抜け出せなくなってしまいました。
(あ~あ、以前もこんなことがあったなぁ~)
近くにいたちょっぴり恰幅のいいお兄ちゃんに助けを求めると
腕をグイッと引っ張って引き上げてくれました。
地面に残った長靴は別のお兄ちゃんがとってくれました。
ガシガシ作業をしている若者に迷惑をかけてしまった……。
少しは彼らのお手伝いをしなければ…と、溝切りで出た土が山になっているのを
平らにするために、別の場所に土を運んだり、周辺に広げたり。
彼らの100分の1も力を使っていないのに、翌日はしっかり筋肉痛でした。
おばさんは大人しく草取りをしていればよかった……。
こんにちは、浅野です。
先日ブログでタマゴを発見したことをお伝えしました。
一度見つけてしまうと気になるものです…。
見つけたのは5/9、1週間後の5/16に見に行ったときはまだタマゴのままでした。
食べられてなくてよかった…。
次の出張が6月になってしまうので、次の日も見に行ってみました。
タマゴが…
と思ったらよく見るとヒナが!!
まだタマゴから孵ったばかりのようで、モゾモゾと動く毛のかたまりにしか見えませんが
無事に孵ってくれてよかったです。ヒバリは10日ほどで巣立つようなので次行ったときはもういないと思います。
一度でいいから巣立つ姿を見てみたいなー。
炸裂! ~花壇自動車大学校86名の溝切り~
オイスカ宮城県支部法人会員の角川学園花壇自動車学校から、
自動車整備士を目指す若者82名と先生方4名が、初めて参加してくれました。
支部役員の角川理事長は年2回の支部会合は必ず出席くださり、
「うちの学生たちに」と言ってくださった後の、職員の皆さんの動きが速いこと。
打ち合わせは一発解決。漏れナシ。
生徒さんたちは、空港で会ったハナから、若者らしい心地よいリアクション。
これは用意していた通りの場所でイケるな。とは思ったのですが・・・
今日は溝切りだけ。草刈りなし。
まず、全長150mの防風柵をすべて取り払う。
そして、その下で埋まっている排水溝を掘り返す。
台形を逆さにした溝サイズは、上1m×下60㎝×深さ50㎝以上。我々が考えている「2L」。
「この現場で降った雨の8割は、クロマツの根回りの外に即排水したい」という基本的考え方で、
排水溝補修・増設に取り組んでいます。
結果は、計画をはるかに超え、大仕事を豪快にやってくれました。
150mの荒掘りを完了!(翌日の公募ボランティア、腰に自信がある男性陣が、防風柵全部戻しました)
松島森林総合の佐々木さん、地元ボランティアの大槻さんも、指導が上手いこと、上手いこと。
名取北高校野球部が同じ人数、同じ時間やってくれたら互角でしょうね。
「BGMかけていいですか?」「歌っていいですか?」というのと、
唸り声を出しながら仕事するのが共通でした(笑)
今年は、ボランティア参加者の宮城県民率も、二十歳前後の若者率も跳ね上がります。
今期は3L×300mが後ろで控えていますが、草刈り併用で、できるだけ大勢の手でゆっくりと、
みんなで味わいながら。
このブログは5月21日に東京で書いています。
いまごろきっと、雨水がガンガン流れているでしょうね。

5月18日 ボランティアの日レポート
5月18日はボランティアの日でした!
今回の参加者は午前中は139名、午後は少し減って約100名。
うれしかったのは名取北高校の生徒さんが自主的に申し込みをして来てくれたこと。
なんと3年生ばかり20名以上!すでに来月以降の申し込みをしてくれている子もいました。
作業は予告通りカラスノエンドウの抜き取りと溝切りとつぼ刈り。
午前は3チーム、午後は2チームに分かれての作業でした。
曇りという予報でしたが、ほぼ1日中晴れていて、気温も20℃と5月の名取にしては高めの気温。
風があったのでそれほど暑くは感じませんでしたが、ハードルフェンス(防風柵)の真横で作業していた方には
とても暑く感じられたと思います。
カラスノエンドウチームは予定していた箇所をすべて取り終え、
溝切りチーム、つぼ刈りチームともに予定していたよりも進みました。
担当していた松島森林総合の佐々木さんもべた褒めの「いい溝」ができたようです。
皆さんお疲れさまでした!
5月9日(木)に大阪から海岸林再生プロジェクトに10名で参加しましたダイセル労働組合です。
今回は他の作業が忙しい中、当労組を受け入れていただき、ありがとうございました。
当労組では、化学総連を通じて組合員が参加することはありましたが、執行部は参加したことが無く、
現地を見たことが無いまま過ごすのはマズいと一念発起し、たったの10名ですが、初参加させていただきました。
クロマツ育樹で、素人は土壌は十分な水分が無いと育ちが悪いと考えそうなところですが、逆に排水が悪いと直ぐに枯れてしまうそうです。確かに、育ちの悪い苗木の周辺には、水分の多いところに生える雑草が生い茂っていました。ということで、特に排水の悪い箇所の溝切りを始めました。
晴天にも恵まれて心地良い風を受けながら、一心不乱に掘り進めました。
作業を進める中で、筆者の私一人だけ出るわ!出るわ!の滝の汗。
他のメンバーはあまりかいていないのに、仙台に来て新陳代謝がかわったのでしょうか(笑)。
30分で30mの新設をやりきったのは、やはり吉田さん、浅野さんによる的確な指示があったからだと思います。
新設した50mと、水はけの悪い既設60mの掘り返しを行い、最後に通水テストまで実施しました。
今回の場所がしっかり排水できるようになり、クロマツがすくすくと成長することを願いながら・・・。
その他に育苗場や森林組合によるプロの植栽など、普段のボランティアでは見せてもらえないところまで視察させていただき、植栽から育樹の工程の多さやそこにかける情熱を肌で感じることができました。
移動の道中での強風によって飛ばされた防風垣の復旧、キツネの巣やヒバリの卵の観察など、色々な作業?も
させていただきながら、最北から最南までオイスカの担当エリア全てを確認でき、想像以上の広さとそこにかかる労力の大きさに、ただただ感嘆するばかりでした。
初めての訪問を通じて、そのスケールの大きさ、活動の意義や参加する人々の思いなどを肌で感じることができました。この先、何10年もかけて育てていく海岸林。今後も支援を継続し、プロジェクトに関わり続けていきたいと思います。
ダイセル労働組合 中央書記長 江木一貴(えぎ かずたか)