3年連続のボランティア
こんにちは、浅野です。
7/22-23の2日間、サミットレイバーユニオン41名がボランティアに来てくれました!
今年で3回目のボランティア、リピーターが8割だそうです。
(3年連続で参加してくれている方が3分の1)
今回の作業は植栽地の1番北のエリアでのツルマメの抜き取りでした。
全体に繁茂しているわけではなく、探しながら歩くという作業…。
昨年来ていただいたときはツルマメだらけ!!というような箇所で作業してもらったので、
今回はリピーターでも難しかったみたいです。
あるところはある、ないところはないという作業だと見逃しが増えるのですが、
行ったり来たりして取り残しを減らす工夫をしながらツルマメを探してくれました。
いつもだと成長の早いところを見たり現場でのプロジェクト説明の時間があったりするのですが、
今回の作業場所はいつものゲートから入らない場所だったため、担当の方と相談をすると
「作業優先で行きましょう!」と即決。参加者の皆さんからも異論なく…。ありがとうございます!
2日とも小雨の中の作業となってしまいましたが、懲りずまた来てくださいね!
子ども係レポート 「大人にありがとう」編
昨日に続き、子ども係のレポートです。
この日、吉田が報告した通り、見事な溝が完成しました。
こ~んなに長く立派な溝です。
子どもたちが堤防を越え、海からど戻ってくると、
溝を掘っていた人たちから「早く早く~」と手招きされました。
その後の写真がこれ。
皆さん、何やらカメラを構えて撮影しています。
実は、支線から大きな溝に水が流れるのを堰き止めていて、
そこを開通させるのを子どもたちに体験させてくれたのです。
埼玉トヨペットのOさんが、スコップを手にする子どもを抱えて
溝の中に入って子どもの作業をサポート。
みんなあたたかく見守ってくれています。
子どもたちにはこの溝切り作業が、クロマツの育成にとって
大事なものだとは、今は理解できないかもしれません。
(そういえば、このI君。「チクチクするから嫌い」と
クロマツのことはあまり好きになってくれませんでした)
でも自分がやったことに、大人が拍手をして喜んでくれるのは
なんだか楽しい体験だと感じてくれたはず。
そんな子どもたちの体験をサポートしてくださった
大人の皆さん、どうもありがとうございました!!
子ども係レポート 「子どもにありがとう」編
広報室の林です。
20日のボランティアの日、私は子ども担当を命ぜられました。
この日、最年少4歳~9歳の子どもたちが参加しており、
彼らが安全に活動できるように目を光らせる?係です。
何でもやってみたい最年少、4歳のI君は、
スコップで穴を掘るといって、お父さんに連れられ
大きなスコップを片手に溝切り部隊に加わりました。
……が、当然子どもには難しく
すぐにツボ刈り部隊へ。
子どもたち、鎌を手に、しっかり働いています!
でもよく見ると、みんなで頭を突き合わせて
虫を探していました~~~!
I君のお兄ちゃん、一番右の少年は虫博士。
虫を見て、「あ、これは足が2本取れちゃってるなぁ」と言ってみたり
「節足動物っていうのはね……」と小さな子たちに教えてみたり。
女の子たちも虫を怖がったりすることなく、
草が茂ったところにもどんどん入っていきます。
たくましい!
午後は、キツネの巣穴探検に行きました。
うっかり写真を撮り忘れてしまいましたが、
草で覆われた巣穴はもうキツネが住んでいない様子。
それでもたくさんある巣穴に子どもたちは大興奮。
でも、遊んでいただけではありません。
周辺に生えているツルマメをせっせと抜いてくれました。
みんなでしばしツルマメと格闘。
子どもたちもすぐに見分けられるようになり
競って、根っこから抜く努力をしてくれました。
子どもたちは海で遊んだことがないというので、
防潮堤を越えて海に行くことに。
それまで虫などを怖がらなかった子どもたちが
「でも海って怖いんだよね~」と急に言い出しました。
津波が来たことを周囲の大人から聞いているから?
波にさらわれるのではないかと怖いのかな??
そんなことを思っていたら
「海には危険生物がいっぱいいるんだよ。
カツオノエボシは海に入らなくても海岸に打ち上げられている
こともあるからすごい危ないんだよ」と虫博士。
子どもたちは図鑑などでたくさんの知識を得ているのですね。
すごいなぁ~。
きれいな貝殻を拾いながら波打ち際へ。
長いこと波と戯れていました。
この後、大きな波が来た時、逃げ遅れた何人かは
長靴の中に水が入ってしまいます(笑)
海水が入った長靴でもなんのその!
一番のちびっこは、海の大きな落とし物と力比べ。
何でも楽しいってすばらしい!
この日、終わりの会で彼に感想を言ってもらいたくて
事前に「みんなの前で今日楽しかったこと、お話しできる?」と
確認すると、ちょっと困った顔になったので断念。
しかし、各社の皆さんがみんなの前で感想を述べているのを見て
自ら前に歩いてきてお話をしてくれました。
「一番好きな遊びは、海で遊ぶことです!!」
溝切りやツルマメ取りに汗を流した
大人の皆さんから笑いがもれました。
子ども係、長靴は濡らしましたが、
迷子を出すことなく、ケガをさせることもなく
「もう来たくない」と言わせることもなく
無事に任務終了!
最後までずっと楽しそうな笑顔を振りまいてくれた
子どもたちに感謝です。
溝切り ~7月20日参加者と、これから来てくださる皆様へ~
7月20日のボランティアの日、約160名の参加者。
つぼ刈り隊、ツルマメ抜き取り隊も編成し、70haの2巡目の草刈りも始めましたが、
多くの方に「溝切り」に当たっていただきました。ありがとうございました。
詳しくは続報されますが、掘った排水路の総距離を測り間違えたかもしれないので、
7月21日に確認に行きました。
結果は、2Lサイズ本線270m!
*2Lサイズ=堀上1m×深さ70㎝×堀底50cm
*Lサイズの支線も同じぐらいの距離を掘ったでしょう。
一日でこんなに掘ったことはありません。
「花壇自動車大学校98名の150mには届かないだろうね」と思っていましたが、なんのなんの。
それにしても、年1回来てくださる東京の建設業「柿崎組」チーム40名の力は大きかった。
惚れ惚れしてしまう、怒涛のような仕事っぷり。
あと35m北まで掘り進めると、当初工事で掘り、その後、埋まってしまった
2Lサイズの東西溝「跡」40mにつながり、
それを掘りなおすと、遊水地につながる排水の大動脈としてつながります。
お盆前には必ずそこまで完成させ、9月からの多雨に間に合わせたいです。
日曜日なのに、指導者で松島森林総合の佐々木勝義さんも確認に来てくれました。
「その次は、防潮堤裾の作業道沿い、3Lサイズ排水路跡の掘りなおしだね」
「ほとんど堀だから、橋も架けよう」などと確認しました。
*3Lサイズとは堀上1m×深さ70㎝×堀底60㎝クラスを予定。
まずはそこまで完成すると、一番最近の2018年、約4haの多湿地に植えられ苦しんでいる苗木
約2万本は、目前の難から逃れることになります。
ここでの3月からの溝切りボランティアのバトンリレーは、まだ続きます。
われわれは「降った雨の8割は林床から排水する」という考え方で仕事を進めています。
広葉樹の生育状況調査
7月19日、2014~2016年に植栽した広葉樹の生育状況確認するため、
インターンの森さんと、浅野さんと3人で歩きました。
空港近くの海岸林南東端(市有林)10種は、成長も良く、5月に開葉確認した237本は100%育っていました。
海岸林中央部西端(国有林)6種は、5月末の開葉確認後に葉が出たものも多く、382本が生育していました。
3回の補植を経て2016年10月時点の植栽総本数は699本。現在生育本数は619本。生育率88.5%。
(クロマツは約35万本植栽。生育98%)
今年もすでに施肥を行い、プロとボランティアで合計2回下刈りを済ませています。
広葉樹はクロマツと違い、9月まで上方成長しますが、今年も施肥をしたので、草の伸びもいい。
成長の良くない国有林では、お盆前にボランティアでもう一度草を刈る必要がありそうです。
ただ、目印はあるのですが、あまりに小さいので草と見分けをつけにくく、誤伐しやすい。
成長の良い市有林は、2mを超えるものもありますが、防風垣を超えたので、
「先端枯れ」はもちろん、「風折れ」もするようになりました。
また、国有林で戦後植えたと思われる治山木の「ハンノキ」を、2年前から2本の
実生を確認していましたが、そのうち1本はほぼ枯死か・・・
5月に開葉しても、6月~7月に枯れるという典型的なパターンです。
お祭りでいただいて、1本だけ植えたサンショウは、先端枯れながら、萌芽更新して
地を這うように辛うじて生きています。
次の定期調査は9月。モニタリングを続けます。
初の溝切り参加です!!
みなさんこんにちは!インターン生の森です!
7月13日もボランティアの日に参加させていただきました!
本日はなんと久しぶりの!!!!!
日差しの良い晴天でした!
最近は雨や曇りが多かったので、こんな天気の良い日は久しぶりです(^^)
本日はびゅうトラベルサービスの社員の皆さんに参加していただきました!
この日はとても天気が良かったので…
午前中はつぼ刈り班と溝切り班に分かれて作業をおこないました!
わたしは初溝切りの参加です!
プロの方の説明を聞いて、いざ作業開始!
慣れないスコップを持って、みんなでとにかく掘って掘って掘りまくりました!
お昼ご飯を食べて、少し休んだところで午後の作業開始です!
午後からは全員で溝切りを行いました!5班に分かれていたのですが、
どの班も負けじとスコップを動かしていました!
各班の班長の指示が飛び交っていて、活気がありましたね!
作業をして、1時間が過ぎた頃…
なんと、私たちが掘っていた溝に沢山の水が!
こんなにたくさんの水がマツを苦しめていたんですね…
溝切りを行なったことで、少しでもマツの成長の助けになれたら良いと思います!
こんにちは、浅野です。
7月13日にびゅうトラベルサービス 65名が作業に来てくれました。
入社2年目が1年目をアテンドするという形で毎年被災地での活動をしているそうです。
今回は1泊2日で1日目に大川小学校や野蒜地区の視察、2日目に名取に来てくれました。
前日は降ったりやんだりと何とも微妙な天気でしたが、当日は久々の晴れ!
まずは鈴木英二さんの旧宅へ。
吉田さんから名取市海岸林再生の会のことやこのプロジェクトについて説明を受け、
実際に1階の部分が流された家を見て、皆さん一瞬声を失ったようでした。
その後、植栽地に移り作業へ。
午前はつぼ刈りと溝切り、午後は全員で溝切り。
お日様が出ていると暑くて疲れるのも早いですが、
たくさん汗をかくとすっきりしますね。
作業中に「こんなTHE土木作業するとは思わなかったですよね?」と何人かに聞くと、
「いえ、事前に結構おどされてきてるので…」「ちゃんと説明してもらってるんで」という返事。
実は担当者の方が6月のボランティアの日に参加し、下見をしてくれていて、
そしてそれを前日にしっかりと伝えておいてくれたようです。
やはり、ちゃんと理解してきてくれると仕事の進みも違いますよね。
びゅうトラベルサービスの皆さん、来年もお待ちしてます!

5年来の葛対策とその後
葛が蔓延ったら(はびこったら)……
われわれの中ではこう表現されています。
「一度出たら、7年は戦わなければならない」
「(マツに覆い被さっていると)ベタ雪が降ったら、マツが雪折れする」
クロマツ植栽を開始した2014年6月、早速、葛が出てきました。
植栽地はまだ16haだったので、下刈一切はボランティアの手だけで実施。
葛は、一つ残らず刈り取ることを徹底しました。
1年後の確認で、駆逐成功の場所も少なくありませんでした。
ですが、根が生きたまま残り、翌年も出てきました。
2015年植栽11haの場所には、葛とともにニセアカシアも出現。
薬剤を4種使用し、塗布方法を変えて、薬剤枯殺試験を開始しました。
本試験とは別に、私自身や森林組合もいろいろ試しています。
ボランティアによる刈り取りも継続しています。
2016年初夏、塗布から1年後、根まで掘って、枯殺を確認。
植栽地はさらに10ha増え、葛は完全にプロの手に委ね、
本格的に薬剤枯殺に取り掛かりました。
数日雨が降らない日に、刈り取ったその場で、切口一つ一つに、
一滴だけ塗布します。地道です。
初植栽から丸5年たった2019年、葛対策をとったか否かで、その差は明らか。
他団体が植えている未対策の植栽地は、いよいよ今年は、爆発的に繁茂しています。
同じ働くにしても、ああいう場所では働きたくない。
人に働いてもらうなら、恥ずかしくなるはず。
うちは早くから手をつけてよかった。
今年もすでに、みんなの目で探してあります。
7月16日から、満を持して枯殺に取り掛かります。