イベント中止のお知らせ
パンフレットの設置にご協力いただきました!
名取市図書館 パネル展&イベント
2019年度「北高野球部」溝、役目果たしています!
2018年植栽の最も枯れる確率が高かった個所の一つ3.81ha。
いまのところまったく無事です。
それもこれも溝のおかげ。
ボランティアの皆さんのおかげです。
「県立名取北高校」野球部顧問の榊先生から「今年も!」とメールいただきました。嬉しい!
2019年の溝切り開幕戦は北高野球部溝40m。要の場所です。
この1年、修復なしで役目を果たしました。以来、多くのボランティアで掘りに掘ったり1,150m。
LLサイズ以上だけで。野球部以外もたくさん続いてくれました。
(Mサイズ以下は計測にかなり手間がかかるので測ってませんが、500mは下らない)
2020年度野球部にお願いしたい場所はこの近く。もう決まってます。もちろんこの溝も見れます。
3月31日、楽しみにしています!!
去年はベスト16頑張ったね。本業でも頑張れ!
キツネの巣穴の再利用
一人で現場実踏する際、中央部から南1㎞の範囲で、一瞬で走り去る、体格の凛々しいキツネをかなりの高確率で見ます。今回の踏査でも見ました。やっぱり、いいカラダしてました。でも、人に見せようとするとなかなか・・・去年、浅野さんは閖上の港近くの植栽地で新たに巣穴を見つけています。私は、途中で断念した穴を今回も見つけました。
中央から北1㎞あまりの場所には、下刈ボランティアの皆さんによくお見せするキツネの巣穴があります。去年だったか、この巣穴から出た瞬間、おそらく猛禽類に攻撃された子ギツネの亡骸がありました。その後は、蜘蛛の巣が張り、もう巣穴を使わないのか??と話していたのですが、今回は歩いたばかりの足跡と、掻き出したばかりの砂があり。穴も増えていました。こんなに掘りまくっても、マツが枯れないのが不思議。
「この穴、奥でみんな繋がってるんだよね。随分奥まで穴があるんだろうね」と一緒に歩いた地元オイスカ会員の大槻さん。「またカップルができるんかな~」
キツネが増えたからか、去年はチドリのヒヨコを一度も見れず。2年前はシマヘビが復活。去年は松島森林総合の鈴木純子さんが発見。いる場所は決まっています。広浦沿いの遊水地付近。まだキツネに食べられていないけど時間の問題??。徐々に徐々に、いろいろなことが変化。今年はどんな変化があるのか、本当に楽しみです。
クロマツにとって、とくに重要なキノコとは
目下、名取の現場ではキノコを追って調べている専門家はいない模様です。ですが、現場の推移を観察するうえで、キノコの発生状況について名前を特定できなくても、ブログで多少の写真記録は残してきました。HPブログカテゴリー「いきもの」「傘だけでなく、裏のヒダの写真も撮るとイイ」そうです。現場で見ている限り、キノコがよく出るのはクロマツ成長の良い場所とは限らないように思います。また、クロマツを植えて3年後あたりからはとくに増える感じがします。クロマツとキノコはお互いにとって重要な関係がありますから、海岸林オタクなりに現場の「指標」として考えたいです。マツにとって将来にわたって厳しい条件がいくつもありながら、こうして育っているのはキノコのおかげでもあり、よい育苗場、よい育て親の農家とのめぐり合わせのおかげだと、常々思います。来年度もさらに観察してみたいと思います。
この冬、はじめてキノコの本を2冊買いました。先週、清藤先生が東京本部に出勤した際、とくにクロマツの生長に寄与する代表的なキノコに付箋をつけていただきました。先生はあっさり片づけてくださりました。震災前に海岸林で発生していたかどうかは別として、また、2冊に掲載されていたキノコだけですが。写真は「きのこ図鑑」より引用

![ショウロ OIP[5]](http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/ショウロ OIP5-300x223.jpg)
ショウロ:早春・晩秋発生。マツ林の代表的キノコ。全体は黄褐色で歪んだ球形、表面にピンク・赤色の斑点。甘い香り。断面はスポンジ状。基部に根状の菌糸束がある。震災前も発生。育苗場では発生したが、まだ植栽地では見たことはない。

![キツネタケkitunetake-e[1]](http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/キツネタケkitunetake-e1-241x300.jpg)
キツネタケ:夏秋発生。傘・ヒダは黄褐色(キツネのような色…)。傘の肉は柔らかいが柄は固い。基部に白色の菌糸体。食用。よく見ます。

![ヌメリイグチnumeriiguchi_2[1]](https://oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/numeriiguchi_21.jpg)
ヌメリイグチ:夏秋、比較的開けた場所に発生。傘は粘性、褐色。チチアワダケと似ていて、つばがなくなると識別困難。林業用接種でも使われるらしい。よく見ます。
![アミタケamitake_2[1]](https://oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/amitake_21.jpg)
アミタケ:夏秋発生。マツ林の代表的キノコ。粘性。オウギタケと混生する。調理で加熱すると赤紫色になる。食用。震災前も発生。食べたことあります。
![チチアワタケchichiawatake_1[1]](https://oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/chichiawatake_11.jpg)
チチアワダケ:夏秋発生。傘は明褐色で粘性。つばを持つ。加熱すると紫色になる。植栽地では非常によく見かける。林業用接種でも使われるらしい。よく見ます。
![ツチグリtsuchiguri_1[1]](https://oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/tsuchiguri_11.jpg)
ツチグリ:夏秋発生。球形で、成熟すると外皮が星状に剥がれ、革質のような内皮の中から胞子を出す。まだ植栽地では見たことはない。

ドクベニタケ:夏秋発生。有毒。赤色のベニタケ属は最も識別困難なグループ。まだ植栽地では見たことがない。
![ハツタケhatsutake_1[1]](https://oisca.org/kaiganrin/blog/wp-content/uploads/2020/01/hatsutake_11.jpg)

ハツタケ:夏・早秋発生。震災前に発生。マツ林の代表的キノコ。傷つくと暗赤色の乳液を出し、のちに青緑色に変色。傘は淡紅褐色で環紋模様がある。ヒダはワイン色を帯びた淡黄色。食用。まだ植栽地では見たことがない。この青いの見たことあります。

アカハツ:夏・秋発生。ハツタケと区別しない地域もある。傷つくとのちに青緑色に変色。傘は橙赤色で不明瞭な環紋模様がある。ヒダ・柄は傘と同色。柄は短い。食用。まだ植栽地では見たことがない。

クロハツ:夏秋発生。猛毒。傘は灰黒色。ヒダは疎。

シロハツ:夏秋発生。全体は白色、中央に沈む。ヒダはやや密。柄の頂部が青色を帯びる。食用。見たことあります。

キシメジ(キンタケ):秋発生。マツ林の代表的キノコ。傘は5㎝前後ですすけた黄色。ヒダは黄色。食用。震災前も発生。見たことあります。

アンズタケ:秋発生。傘は鮮明な黄色。ヒダが乱れる。

10月のボランティアの日が変更になりました!
こんにちは、浅野です。
先日2か月ぶりに名取に行ってきました。
例のごとく育苗場の2年目のマツは外で越冬を強いられています。笑
今年は暖冬とはいえ、冬の宮城。最低気温がマイナスになることもしばしば。
何とか頑張って冬を越そうとしているマツはこんな感じです。
黄色い…。ついつい頑張って!と応援したくなります。
そんなマツの間を歩いていると…
見づらいですが、頂芽の部分にマツヤニがついてます。
1本ではなくそこかしこのマツに…。
何だろう…と思ったら調べたくなるんですよね。
でも、自分で調べるより木のことは緑化技術参事の清藤先生に聞くのが一番!
ということで早速聞いてみました!
「マツヤニは保身のためです。冬期に春に伸びる冬芽を寒さから守る防寒着のようなものです」
なるほどー。やっぱりマツも寒いんですね。
春に目一杯伸びてくれることを楽しみにしてます!!
お久しぶりです、浅野です。
1月16日にオイスカ宮城県支部の新年会が開催されました。
支部会員全体の半数近い92名の参加がありました。
当日は会長のご挨拶のあと、「子供の森」計画について担当の諸江主任より報告がありました。
子供たちの取り組みやCFP参加校の現状と課題を多くの写真を交えての報告に
出席された皆さんも真剣に耳を傾けていました。
長く支援を続けてくださっている会員の方からは「久しぶりにオイスカの現場に行きたいなー」という声が
聞かれ、昨年2月に行われたタイツアーに参加された方からは「今年はないの??」という質問もありました。
海岸林への支援をしてくださっている法人、個人の方も多く参加されていましたが、
今回の報告を機に海外の現場への興味も高まったのではないかと思います。
北釜地区盛土が一部完成
空港東の集落と乗馬場の跡地、「北釜地区」盛土工事(区域面積約5.5ha、植栽面積3.75ha)が一部完成しました。ボランティアの皆さんが来ると、必ずと言っていいほど通過する「ゲート」の場所です。
北釜集落はどのぐらい昔からあるのかわかりませんが、名取市海岸林再生の会副会長の櫻井重夫さんは14代目と聞いています。
櫻井さんの旧宅は盛土の下です。(鈴木会長の旧宅は盛土区域外)震災前の北釜の様子は、小林省太さんの「よみがえれ!海岸林」にたくさん記述されています。海岸林HP活動報告内から「よみがえれ!海岸林」はご覧いただけます
最大高6mにもなる2.01haの自然砂丘上に、深根性を活かして津波に耐えた樹齢100年前後の残存クロマツが200本。2019年はその下に3,000本/haで植栽しました。活着率・生存率限りなく100%。ここは海砂。高密度の篠竹に打ち勝ちさえすれば、生育は抜群に良いはずです。その2.01haの周囲を取り巻く形で盛土工事が行われています。旧宅地・乗馬場は、国の復興予算で市によって買い上げられ、新たに保安林となりました。県・市・再生の会・オイスカとの4者協定面積も追加になります。十分な幅があってこそ「防災林」として機能します。重要インフラの空港横の「弱点」が消されて、嬉しく思います。
最後となる植栽は今年の5月と10月。保育作業が滞ることを避け、公募の植樹祭は行わず、再生の会メンバーと森林組合だけであっさりいきたいと思います。私も交ざって、気が済むまで植えます。