海岸林で鳥見ing(2020/7/29)
ユーラシア大陸などから繁殖する為に日本などに渡ってくる夏の渡り鳥です。ハトくらいの大きさの鳥で鳴き声は初夏を伝える声として有名な「カッコウ カッコウ」と鳴く鳥です。「托卵」という習性で繁殖する鳥の一種で、自分では巣作りや子育てをしないで、「カッコウ」の場合は仮親(=宿主:他鳥の卵と知らずに?育ててしまう側)となる「オオヨシキリ」の巣に卵を産み、抱卵から巣立つまで子育てをしてもらいますというよりは一部放棄する仮親もいるようですが、知らず知らずのうちに子育てまでさせてしまう繁殖の仕方です。カッコウのヒナは背中にあたるものを押し出す習性があり、孵化するとすぐに巣内の仮親の卵や雛を全て巣の外に出し巣を独占してしまいます。仮親も仮親で孵化したカッコウのヒナの食欲と口の中の赤色に惑わされてしまうらしいのですが、姿や大きさが全く違う自分よりも大きなヒナにせっせとエサを運んで来ます。自然の神秘なところで、進化した結果(途中?)なのでしょうが、人の感覚ではあり得なく、私的にも不思議でなりません。
東南アジアなどから繁殖する為に日本などに渡ってくる夏の渡り鳥です。アシ原の先等で大きな声で囀るというよりは、私的には騒いでいる様に聞こえるのですが、姿はムクドリくらいで色合いは地味な鳥ですがかなりのアピール度のある大きな声で、「ギョギョシ、ギョギョシ」と繰り返し鳴く鳥です。
カッコウ - オオヨシキリ、モズ、ホオジロ、アオジ、オナガ
ホトトギス - ウグイス
ツツドリ - センダイムシクイ
ジュウイチ - オオルリ、コルリ、クロツグミ
オタクの休日 三保松原編
広報室の林です。
プロジェクトにご支援くださっている愛知県のCKD(株)が
紺綬褒章を受章され、その伝達式のために愛知県に出張してきました。
(伝達式については吉田が後日報告します)
吉田が運転する車で、26日(日)の朝に出発。
目的地である愛知県豊田市にあるオイスカの中部日本研修センターへは
夜8時までに到着すればよいことになっていたので、
吉田お得意の『クロマツ&海岸林オタクの休日』にお付き合いすることに。
まず向かったのは三保の松原に昨年オープンした「みほしるべ」。
静岡市三保松原文化創造センターです。
海岸林の重要性をより多くの方に知っていただくため、
オイスカでは啓発活動にも力を入れていますが、
こうした施設では「伝える」ためのヒント、学びを得られます。
ここで吉田が最も食いついていたのは、ある生き物の展示。
何だと思いますか??
なんと、ここでは松枯れの原因となるマツノザイセンチュウを
運んでしまうマツノマダラカミキリを展示していました!
それぞれの展示はとても洗練されたいわゆる“イマドキ”なもので
展示物のつくり方、展示の仕方などとても勉強になりましたが、
その中にこうした手作り感のあるものがあるのがやっぱりイイ!!
長いこと吉田はこの展示から離れず、
オイスカでもこれができるのか? どんな場面でやるか?
どうやってマツノマダラカミキリを捕獲するか?などなど
あれこれ思いを巡らせていたようでした。
もう一つダイナミックでいいなぁと思ったのはこちら。
地下を覗いてみようとあるパネルと共に
根っこの実物が展示されていました。
普段から「マツの根は垂直根が下に長く伸びます」と
説明していますが、これを見れば一目瞭然!
クロマツオタクでない方にも楽しめる施設でした。
みほしるべ、おススメです!
7月27日(月) 東北放送 3.11みやぎホットラインお聞きください!
本日(27日)19:30~20:00に放送される東北放送 TBCラジオの
3.11 みやぎホットラインで、「海岸林再生プロジェクト」が紹介されます。
先日のブログでも紹介した通り、7月4日のボランティアの日に
放送を担当する新人アナウンサーMさんが自身も汗を流しながら
ボランティアの皆さんにインタビューをするなど、丁寧に取材をしてくださいました!
番組では2つの団体が紹介されるそうですが、
「海岸林再生プロジェクト」は前半の約15分の枠で登場します!
ぜひお聞きください!
広報室の林です。
7月18日のボランティアの日が中止となってしまい、
7月4日の活動の報告が続きますがお付き合いくださいませ。
4日は、午前中の雨が激しいことが予想されていたため、
午前中の活動を中止し、午後13時に集合と決めました。
午前中、吉田が新人Iを連れて現場に行くというので同行。
吉田の目的は2つ。
大雨の直後の排水の状況を確認すること。
そして予定している午後の作業の確認です。
ポイントごとに排水路からどの程度水が流れ出ているのかを確認。
勢いよく流れてくるところと、
ちょろちょろと静かに流れてくるところがあり、
写真も撮りながらノートにメモをしていきます。
でも時々、キノコが気になってキノコも撮影。
そして午後の作業の確認。
うっかり現場の撮影を忘れてしまったのですが、
とあるクズの繁茂エリアで、プロが薬剤を使って駆除作業を
行うことになっており、その作業のジャマになる防風垣を
どかしておこうというのがこの日の計画。
しかし、雨のせいで防風垣が湿って重くなっており
また、滑りやすいうえに作業スペースも狭いことから
「今日の午後にこの作業を行うのは危険」と判断。
では、代わりに何をしようかと……
もう、この状況を見たらやるしかないでしょ~!
ということで急きょ予定していなかった溝切りをやることが決定。
実際の作業は新人Iさんが報告していますので、
ぜひそちらで成果を見てください!
やってよかった!
そう思える見事な溝切りでした。
広報室の林です。
先日のボランティアの日の前日、
広葉樹の施肥をオイスカスタッフで行いました。
(吉田もブログで紹介していました)
伸びの悪い苗を囲むように3カ所、穴を掘って肥料を入れます。
草が繁茂していたり、土が硬かったりして掘りにくい場所もありました。
今回が初の現場入りとなった新人Iさんは、
こうした作業に慣れていないため
道具の使い方を浅野から教わりながら作業を体験。
翌日もIさんはボランティアさんにスコップの使い方を教えてもらっていました。
東京で仕事をしていたらスコップで穴を掘る作業なんて
そうそう体験しませんからね。
後日、写真を見て、吉田と意見が一致したのは、
倉本の作業姿がずいぶん様になっていること。
慣れてきたんだね~と。
初めてのボランティアさんの中には鎌を使ったことがないという方も。
私は田舎に育ったこと、さらには専門的にではないにしても
2年間農業を体験したことから、比較的こうした道具に
親しんできているはずですが、ついつい簡単な方に流れてしまいます。
これ、お隣の現場で拾ったかわいいスコップ。
柄が長いより、手元に近い方が使いやすくて……。
下を向いて、いじけているように見えますが、
ちゃんと穴を掘っています!
こんなお遊びのような道具では、100haの
海岸林のお世話はとてもできないことも分かっています。
拾った現場に返してきましたが、翌日また拝借し、
うっかり持ち帰ってしまいました。また返しに行かないと……。
広報室の林です。
現場に行くと本当にたくさんの動植物を目にしますが、
名前を知らないものの多いこと、多いこと……。
田舎に住んでいた私にとって、子どもの頃からよく見ていた
なじみのある草も多いけれど、勝手につけた名前で呼んでいたりして
正しい名前を知らないことがほとんど。
これもそのひとつ。
緑の草の中に赤茶色の草があるのが分かりますか?
拡大するとこんな感じ。
よく見るんですけどね。
名前を知りませんでした……が、ふとした時に
テレビでその名前が紹介され、ネットで検索してみました。
テレビで紹介されていたものは「ナガバギシギシ」。
おもしろい名前。
「ギシギシ」には「ナガバ」のほか「アレチ」など
いくつか種類があるようで、現場にあるのが何かは不明。
でも「ナガバ」ほど葉が長くなかったような……。
調べているとスカンポと呼ばれることもある「スイバ」も
同じタデ科のギシギシ属の植物だと分かりました。
ある程度「これはタデの仲間だね」とか「これはカタバミかな」
とか予想がつくようになったら植物図鑑で調べるのも
楽しいかもしれませんが、今の状態はローマ字も分からずに
英語辞典を手にするようなものかもしれません。
こんにちは、浅野です。
虫が嫌いと公言しているのに虫のブログを書くことになってしまいました…。
すでにブログで紹介されていますが、今年はマツカレハがたくさんです。
マツカレハだけでなく、マツツマアカシンムシやマツアワフキもたくさん。
とりあえず、名前に【マツ】とついているのでマツに付く虫だということは分かるかと思いますが、
1種類ずつ説明しますね。(※下に写真があるので嫌いな方は見ない方がいいです)
【マツカレハ】
通称マツケムシ。
老齢幼虫は6~8㎝の大きさになります。
体を覆っている毛(黒い部分)には毒があり、刺されると強い痛みがあるそうです。
人によっては大きく腫れあがり、かゆみが1~3週間続くこともあるので注意しなければなりません。
ちなみに成虫は羽を広げると9㎝にもなる大きな蛾ですが、無害です。
今ぐらいの時期から10月ごろまでに成虫となりマツ葉に卵を大量に産み付けます。
卵から孵り、マツの下の方で越冬した幼虫は春になるとまたマツに登り葉っぱを食べます。
庭木などで発生した場合、葉っぱをほとんど食べ尽くして枯らしてしまうこともあるそうですが、
海岸林はマツがたくさんあり、1本のマツに大量につくことはないので枯れるほどの害は出ないと思います。
薬剤散布などの防除法もあるのですが、あまり神経質にならずに見つけたら駆除をしていくことにしました。
【マツツマアカシンムシ】
アカマツ、クロマツ、ゴヨウマツなどの新梢(新しく出た芽)に食い入り、内部を食害して褐変枯死させます。
海岸クロマツ林の植栽年~5年目くらいまでの被害が多いようです。
新梢だけを食べるので、マツ全体が枯れることはないようですが今後の成長に影響があります。
未熟な松ぼっくりにも入って種子が出来るのを阻害したりもするそうです。
5~9月に発生し、若齢木には大きな影響をあたえるということなので
再生の会の皆さんが駆除作業にあたっています。
【マツアワフキ】
名前の通り、泡を出しその中に棲んでいる虫です。成虫は泡を出しません。
1つの泡の中に少なくとも5匹以上の幼虫が棲んでいるそうです。
この泡の防御力はかなり高く、泡の中にいるときに他の虫に襲われることはほとんどないようです。
幼虫は植物の汁を吸って成長するので、幼虫の間の生存率は棲みついた植物によって変わります。
ちなみに大きさは1㎝以下で、植物の汁を吸うといっても大したことないので
放っておかれることがほとんどのようです。ちなみに名取でも放っておきます。
他にも見つけたらまた書きますね。
名取に行けない日々が続きますが、ムシがあまり悪さをしないことを祈ります…
昨日、先日のボランティアの日に初参加の方がいらしたと紹介しました。
実はもう一人初参加で大活躍をしてくださった方が!
地元で働いているNさん。
初参加とは思えないほどガシガシと動き、
汗だくになって作業に取り組んでくださいました。
このNさん、ボランティア参加のきっかけは……
なんと前日の夜、吉田と居酒屋で意気投合し、
居酒屋の大将の勧めもあり、「じゃあ明日いきます!」と。
ほら、やっぱり類友。
Nさん、また一緒に飲みましょうね……そして活動にもご参加ください!
広報室の林です。
先日のボランティアの日、リピーターさんの参加が多かった中、
ウェブからのお申し込みの中に初参加のOさんがいらっしゃいました。
前日、電話でお話をした浅野に、吉田が「どんな感じの方?」と聞くと
浅野は「えっと、Eさんみたいな感じです」と。
Eさんは、もう何年もボランティアに通ってくださっているベテランで
いつもニコニコおだやかなジェントルマン。
そして当日、初参加のOさんがいらして、吉田がお話を聞くと
Eさんと同じ職場だったことが判明。
さっそくEさんを紹介しようと近くまで連れて行くと、
なんとお二人はお知り合いでした。
ただ、Oさんが気がついて「ああ、Eさん!」と声をかけるも
「誰?マスクしてっから分からない」……。
マスクを外すとEさんも「ああ、Oさん!」と。
お二人は同じ部署で仕事をしたこともあったのだそう。
この日、私は現場への移動は、EさんとOさんと同じ車でしたが
マスクをしてお話をしていると、どちらが話をしているのか
分からなくなってしまうほど話し方が似ていて、
前日、浅野が電話で話して「似ている」と感じたのも納得!
ここの現場ではこれまでもいろいろな再会がありましたが、
( 例えばいとこ同士 そして同級生 )
同じ職場にいた、ちょっと雰囲気の似たお二人が、
こうしてボランティア先として選んでここに来てくれるというのは、
ちょっとおもしろいなぁと。
類は友を呼んでしまうんですね~。
Oさん、これからもよろしくお願いいたします!