困ったもんです・・・
吉田です。相変わらず、ゴミはひどいです。5月までは大丈夫だったのですが。海に来る人が増えたのに伴って。今回のゴミは鈴木英二会長旧宅近く、櫻井副会長の旧宅敷地。まったく人の目につきにくい、捨てるに有利、イタチごっこの場所。
さっさと片付けようと大槻さんとインターンの畑君に手伝ってもらって。熊手でかき集めました。内容物的には、仙台市のごみ袋、女性用シャンプー・リンス類、未使用おむつ・濡れティッシュの束、幼児のお菓子、マクドナルド、ペットボトル。未使用のモノも多い。今回は男物がない。カラスが散らかしたような散乱とは違う。車の窓からまき散らして捨てたような。
その他、テレビ台、壊れたアウトドアチェア、ブロック5個、観賞魚用未使用の空気ポンプ・・・大きくて重いものは道の隅に。同一人物ではないかも。誰かが捨てたから誰かものパターンか。そうだとしても、ごく少人数。
休日の北釜ゲートは、来るたびに門扉前に駐車多数。バスやトラックはもちろん、軽自動車でも侵入は不可能です。手を打たねばなりません。作業帰りに門扉から出れなくなる心配があります。「作業中」ののぼり旗を立てるなど、注意喚起せねばなりません。
7月15日、「みやぎ海岸防災林・森林づくり協議会」幹事会が事実上、初会合となります。8人の役員の一人として出席することになっていますが、これらの件も発言し、組織的対策を打つようお長いするつもりですが、我々は我々で考えねばなりません。その次の週は、県の人と現場を細かく歩いて案内することになっています。
無理解との戦いは延々続くことになるでしょう。
我々にはできないこと ~森林総研、東京都立大による調査~
吉田です。6月24日~28日、森林総研と東京都立大学と連携した調査が行われました。森林総研とはすでに4年目で、次のステップで、先月に続き2ヵ月連続で来てくれています。前段の総括は今夏に論文化されるようです。今回は、本番に向けた予備調査の位置づけ。なぜ、この名取が調査対象地になったかを順不同で言うと、
①10年の経過を含めて現場を継続管理して熟知
②事業規模で面的に管理
③現場状況の豊富なバリエーション
④生長モニタリング調査の継続実施(①~③と関連)
⑤行政・研究者とのとの密な連携
⑥将来の知見を残したいという意思
以上のような理由があると我々なりに自負していますし、将来に向けた巨大調査地になり得ると思っていました。そして、いつか必ずそう見てくれる人が表れるだろうと気長~に考えながら、僕らの唯一最大のミッションの整備、管理に全力を尽くしてきました。昔、林業会社にいたとき、調査というと大体駆り出されました。本気の調査って、脚力・根性が不可欠ですから。何度考えても、神奈川県相模原市のサトウ草木に勤めてよかったと思います。この海岸林の調査の基本を確立してくれた、清藤城宏オイスカ元緑化技術参事(まだ海岸林は「退職」ではないですが)のおかげです。
*この動画を見ると、やろうとしてることの一部がイメージできるかもです。
今度、都立大院生の梶原君が、目指していることをブログに書いてくれると思います。
彼らにもできないことがあります。私たち現場にもできないことがあります。ですが、それがお互いに協力するといい仕事ができると思います。新たに設定したオイスカの本数調整伐調査地も、森林総研の調査の角度でも、都立大学の角度でもうまく使ってくれることでしょう。
調査の成果や途中の状況は、いつか皆さんにもシェアしたいです。
なんだ?この骨は!?
吉田です。6月26日、さらに「強力化」した??(まだ仕事ぶりを見てない)松島森林総合の草刈り・除伐チームのために、葛・藤・ニセアカシアなどの繁茂地の図面化と、目印マーキングのため実踏をしていた時、大物を発見。
見たことのない頭蓋骨。
見つけたのは海岸林最前列の法面の上。動物類の骨は「白い」ので、すぐわかります。今までも色々見つけた気がします。ですが今回のはデカイ。重い。
LINEで本部海岸林チームにシェアすると、海外事業部に異動した浅野さんが30分も経たぬうちにリアクション。
「歯が全部同じサイズですね。しかも小さい・・・牙ないんですか?」
「牙折れてるんじゃなくて、ないんですか?」(吉田、写真撮り直しに向かう⇒)
「これ、イルカです笑」(LINEしてから1時間半で早くも!)
「詳しい人に確認しなきゃですね」(吉田、この前のヤマドリ誤認を思い出す)
吉田:「仙台水族館!!」(仙台うみの杜水族館のことです)
それにしても、浅野さんの調査力、恐るべし。まず、歯に注目したのにはビックリ。それにしても、よくこんなものを波打ち際から堤防を越えて200mも持ってきたな。なにもここまで運んでこなくても・・・で、誰でしょうね。持ってきたのは。
浅野さん、石狩市で見つかった頭蓋骨の説明も送ってくれました。宮城沖にまで死骸が流れてくるんでしょうか?イルカは宮城沖にもいるんでしょうか?? 前にウミガメの骨は2回拾いましたが。そのうち1回は、クロマツの中に落ちていました。
吉田です。
2014年5月に初植栽、9月、2015年10月捕植・・・あまりの生育の悪さで2016年10月に最終捕植・・・・その時点の成立本数699本として広葉樹植栽を終えました。育苗場で苗木を育てることすら難しく、10年苦戦を重ねた広葉樹植栽。東北の海岸林に広葉樹を植えた誰よりも世話したと思います。下刈も施肥も続けて、去年の12月には大槻さんと二人で剪定もしました。
【2016年広葉樹最終植栽後の生育状況】
調査日:2021年6月18・25日
①名取1区国有林最西の全長500m・山砂メイン:2016年10月成立本数462本
⇒2021年6月生育本数344本(5年後生育率:74%)
②名取9区市有林最西の全長150m・粘土メイン:2016年10月の成立本数237本
⇒2021年6月の生育本数193本(5年後生育率:81%)
1本1本見ると、極端な成長の悪さ。萌芽更新の繰り返し。樹高を測定すると、先端枯れで前年より低くなっているのです。5年経っても膝よりもはるかに低い樹高10cmという木が多い。今年の特徴としては、「ケヤキの弱体化、か細さ」が際立っています。サクラ3種、コナラ、クリは、根付くのも上方生長も時間がかかりますが、ようやくなんとか。サクラが咲くにはあと5年はかかるでしょう。林野庁から試験植栽要請のあったタブノキ、エノキ、スダジイ、アカガシは、2016年植栽から5年経っても樹高50㎝を超えるものはありません。
われわれのゾーンニングとしては、海岸防災林の西側3分の1の将来は、高木クロマツ、中層に本数調整伐や定性間伐によって実生で生えた広葉樹を活かした複層林。そこまで数10年かかります。仮にクロマツがマツクイムシの壊滅的被害を受けても広葉樹が残るという危機管理をイメージしています。実生を期待するためには、自然に飛んでくるのを待つだけでなく、人の力が必要と考え、最西部(波打ち際から400m以上)に人力で「母樹」となる広葉樹を植えました。
盛土が出来たのは2013年9月。以来、複層林イメージゾーン内に実生でたくさん生えてきたのは、海岸防災林としては役目を果たさない低木のハギとタラノキ。ここにいてはならない高木ニセアカシア・篠竹。残したいものは、7年経っても高木のハンノキ3本、ホオノキ1本しか生えてきません。でも、その4本は嬉しいです。ハンノキは昭和30年代に林野庁が植え、津波で残った地中の種子から生えたものが母樹。したがって名取では3代目。今年初めて発見したホオノキは、付近には母樹らしいものないので、どこから来たのだか??
しかし、荒野になってしまった海沿いの裸地に広葉樹を植えてよいと思っている人は、まだ大勢います。思いとどまった方がいいと思います。2014年に最初に植えてから、まだ当分の間、10年ぐらい草刈りが必要なのですから。労力もコストもかかります。それでも責任もって草刈りをするならいいですが。我々がこうなることを最初からわかっていて、なぜ植えたのか・・・要点は書きましたが、さらに詳しいことは下記に記載があります。
7月17日(土)ボランティアの日から全国公募を再開します(先着50名)
吉田です。静岡・仙台で2日連続活動報告会を転戦中です。
コロナ禍を受けて、長く慎重な対応を心掛けてきましたが、全国公募再開を決めました。(例年の7月第3週のボランティアの日の後は、懇親会もやっていましたが、それは中止します。)今後も開催日ごとに感染状況を睨みながらの判断となりますが、前日のUAゼンセンの全国からの22名の受け入れも決めました。
また皆さんとお目にかかることを楽しみにしております。
急ぎ、ご報告まで。
7ヵ月ぶりのボランティア!
こんにちは、浅野です。
異動しましたが、今年初のボランティアなので参加させてもらいました。
久々にリピーターの皆さんに会えたので、無駄にテンションが高かった気がしてます…。
今回もいつも通り前日に名取入り。
吉田さんは畑くんとほかの作業をしていたので、佐々木勝義さんと現場を確認しました。
前々から予告していた【藤づる】の場所の確認とツルマメ、クズなどなどの状況の確認。
ツルマメはまだところどころに少しだけ。という感じでしたが、これがすごかった…↓
風になびいている緑のものは全て葦です。この中にマツが埋もれています…。
とは言っても、葦の隙間から光が入るので最優先は【藤づる】。
吉田さんのブログにも書いてあるように当日の作業は藤づる+αでした。
次回は葦と戦うか、ツルマメと戦うか… また同じように藤づると戦うか… 楽しみですね!
とりあえず、次回は雨が降らないことを祈っています…。
まずは、東北在住の方で公募ボランティア再開
吉田です。プロもいつも通り動き始めてます。ボランティアも!
6月19日(土)ボランティア16人とプロ2人オイスカ2人で、今年度の公募ボランティアを再開しました。去年もコロナで3月~5月は実施を見合わせましたが、東北の感染者が減少したと判断基準にして同じ時期に始めました。今年の損保ジャパン環境財団インターンは、去年のこの時期から親友とともに来てくれている東北大学理学部4年生の畑君。地震と火山の研究室に入ったそうです。こちらも動き始め、前日の巡視、広葉樹施肥・生育状況確認、県庁との打ち合わせにも付き合ってもらいました。
土曜日はずっと雨。朝は小ぶりでしたので、空港東の残存クロマツ林での「藤づる」「クズ」「ニセアカシア」の刈り取り、2018年植栽地「エニシダ」集中繁茂0.1haの刈り取りを午前中で仕上げました。リピーター中のリピーター中心ですから、早い!「私たちの仕事もこれで早くなる」(松島森林総合 藤澤さん)。午後は久々に現場を視察して歩いて、ずぶ濡れでになりましたが、駆け付けてきていただきありがとうございました。
真っ先にやりたいと思っていたことを限られた時間で仕上げ、皆さんとしばらくぶりに会えました。いつも来てくださっている鹿島建設東北支社の部長さんが、ご後任の方を伴って新しい出会いも。「引退した後も来るから!」と言いつつ。短い時間でしたが、やるべきことはやった1日でした。
今年はオイスカ創立60周年。次期10ヵ年計画立案作業、Global Sustainability Missionという新しい部署の広報・資金獲得の通常業務と並行しての海岸林再生プロジェクト第2次10ヵ年計画の1年目。とんでもなく忙しい1年になりますが、抜かりなく頑張ります。
巡視の重要性を教えていただきました!
東北大学4年畑誠斗と申します。
昨年度、ボランティアとして何回か活動に参加しており、
見かけたことあると言う方もいらっしゃると思いますが、
そうでない方も、何卒よろしくお願いします!
この日は主に南側にある広葉樹エリアでの、生存数カウントと肥料やりでした。
広葉樹エリアには大量の蚊がおり、作業の間、腕や顔を刺され続け、
吉田さんにお借りした虫刺され薬を大量に塗ることになりました。
先端が赤っぽくダメになってしまってる松が多くありました。
そこで急遽、松の剪定、シンクイムシ駆除を行いました。
普段から様々な所に目を向けておく事で、ツルマメやクズなどの害草にいち早く気づき、
広がる前に阻止することが出来るのです。さらに、野鳥やキツネなどの野生生物も
たくさん発見することができ海岸林を自然として楽しむことも出来る様になります。今後の活動で、私も現場に多く足を運ぶことがあると思うので、
この巡視の心がけで細かな変化にも気付くことが出来る様になりたいと思います。
ブログ読んだよーと声かけて貰えるととても嬉しいので、ぜひよろしくお願いします!笑
ボランティアの力を借りて、7月中旬までにやりたいこと
吉田です。
昨日のブログの「藤づる」の場所は、2019年に密生した篠竹を刈り取った場所。固く尖った切り口で危ないので、ここにボランティアは入れないとしてきましたが、2年経ったので切り口も少しは柔らかくなったとも言えます。藤つるの密生具合は、松島森林総合の佐々木代表が確認していますが、地元の指導者的存在の大槻さんにも下見していただくよう頼みました。私は18日の午前中に、新しくインターンに採用された東北大学4年生の畑君と歩きます。
藤つるは、名取市海岸林南半分の「作業道沿い法面・林縁部」に点在。とてもこの日だけでは終わりません。この日は、リピーター多数。覚えてもらうことが大事と思ってます。これ以外にもやりたいことは他にもたくさんあるのです。
まず、ツルマメ。メインターゲットは、閖上サイクルセンター周辺の2018年植栽地約6ha。
本当は19日に必ずやりたいのがその場所の、排水溝改修1ヵ所。(力持ち3・4人で)
ちょっと、しっかり落ち着いてやりたいのが、「寄付者銘板約2,200枚の引っ越し」。2015年植栽地の防風垣がボロボロに朽ちて銘板が落下してしまうので。北釜ゲートの海側、堤防近くの作業道に沿いの防風垣に異動しようと思います。7月中旬に臨時作業日を設けるかも。
6月19日(土)東北在住者限定の公募ボランティアの日にやりたいこと
吉田です。
先程、東北在住の方でメールアドレスがわかっている方に一斉送信して、ボランティア再開を周知させていただきました。狙い通り、「オイスカ海岸林=ツルマメ・土方」が定着していますが、たまには違うこともやります。
今回は、「藤」のツルの刈り取りを。
(*一日中、同じことやるわけではありません)
林業の人間としては、山を車で走らせていて、針葉樹林に藤の花が咲いているのを遠目に見ると、「手入れをしていない山」と考えます。また、仕事で山の仕事場に徒歩で向かう途中、ツルに絡まれた木を見ると、素通りせず、鉈で一振り切断します。即、ツルの切り口から驚くほどの水が流れ出してきます。藤のツルは人間の手首を超えるような太さになって、木々を締め付けます。
これか去年あたりから、わが現場にも急激に増えました。全体的に「林縁」から発生するとも言えます。作業道を走らせていると、葉の特徴とツルでわかります。プロだけでは間に合わないと判断し、藤ツルを「探して」、切断する。これを19日からスタートしようと思います。また覚えるべき「草」が増えました。
とてもこの日1日で終わるようなものでもない・・・広範囲にあります。
名取市海岸林の中央から南(全体2.5㎞×200m)の「林縁部」(すぐ見えるので、わかりやすい)に集中しています。ちなみに、2014年植栽地の最北端の最初に植えた木の数m横にも出ています。
藤ツルと並行して、クズも刈り取ります。
↑↑ 足場悪し! 厚底の頑丈な靴がヨシ! ↑↑
また今年も頑張りましょう! 早く、全国公募が出来ますように!