7月17日 ボランティアの日

2021年7月19日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
7/17のボランティアの日に行ってきました!
前日まで福岡出張だったので、IBEXの飛行機で仙台空港へ。
久しぶりに上空から海岸林が見れる!かと思いきや、逆方向からの着陸でした…。(風向きによって方向が変わります)
気を取り直して、ボランティアの日。
今回の参加者は25名。ほぼ宮城県民でした。
作業は排水口の整備とツルマメの抜き取り。
溝切りではなく排水口の整備と書いたのは、元々木枠で作られていた排水口を1度解体して深く掘り直して再度作るという作業だからです。
この作業は佐々木勝義さんの指導のもと、鹿島建設の2名と東北大学・大学院の4名、土木作業が似合うリピーター3名に行ってもらいました!
班が違ったので途中の写真がないのですが、完成したのがこれ。

2人足りないですね…

2人足りないですね…


詳しいことはインターンの畑くんが書いてくれると思います!
一方、ツルマメ班はこんな感じ。
DSC_3438.JPGDSC_3439.JPG
いつも通りですね。場所はサイクルスポーツセンターの南側。
ここはサイクリングロードを突っ切らなきゃいけないので、今回みたいな少人数の時にやりたかったところ。お陰さまでモンスターになる前にとれました!
暑くなってきましたけど、具合が悪くなる人もケガ人もなく無事終了しました!
日曜日もいいお天気でした!

日曜日もいいお天気でした!


もしかしたら7/31に臨時ボラを行うかもしれないので、確定したらすぐお知らせします!
【吉田より】
この排水口は、ここの多湿地3.45ha、17,700本の生育改善にとって、最大で最も重要な排水口です。また、ツルマメ・葛に来鳥は1.15ha、5,750本がツルにまかれるのを回避しました。タイムリーに来てくださった25人の力は大きいです。

明日から1週間、名取に行く吉田です。

1996年、まだ私が駆け出しの3年目、オイスカミャンマー農林業研修センター建設資金獲得業務にあたっていました。センター開所以来26年、幾多の苦難を経てきましたが、いま過去最大の危機にあります。我慢に我慢を重ね、慎重な対応を期してきましたが、7月から緊急募金に着手しました。4月からオイスカ全体の資金獲得・広報の責任者になりました。目標500万円と言っていますが、1,000万円のつもりです。皆とともに頑張ります。開始から10日余りで200万円に迫っています。

⇒ミャンマー緊急募金サイト

オイスカ本部のブログに、「私とミャンマー ~緊急募金に寄せて①②③~」(7月9日・13日・15日)として連載で寄稿しました。ぜひご覧ください。

⇒オイスカスタッフブログ

今日7月15日(木)12:20~12:50「ミャンマー農村の現状報告会」(無料・申し込み不要)

オイスカが活動するミャンマーの農村地域の現状を、オイスカ本部の担当スタッフが報告します。

・Zoomウェビナー
https://us06web.zoom.us/j/85962717073 (ウェビナーID: 859 6271 7073)
※YouTubeでも同時(ライブ)配信を行います

*録画動画もおいおい・・・となるはずです。

【以下、2020年2月の出張時】

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広報室の林です。

先日、吉田が報告していた通り、樹高を測る作業をしました。
私もマツの中に突入しましたが、背が低い分、ほかの人たちよりダメージは少ないです。

5m超の高さですから、下からはまったく見えません。
どの木が対象となる木なのかもわからないため、幹の部分を握って揺らしてみます。
すると外で見ている人(写真の右側の人)が「その隣」とか「2本東側」などと指示をくれます。

測定者はマツに隠れてみえません。
DSCN1241

ではこの人たちは??
DSCN1242
防潮堤に座ってたそがれているわけではありません。
総監督2名は、防潮堤にどっしり構え、
「もっと上(測定する機材をもっと上に伸ばせという意味)」などと指示しているのです。

近くから見上げても分からないところを遠くからより正確に見てくれているのです。
決してサボっているわけではありません(笑)

広報室の林です。

先週の土曜日のボランティアの日は、クズの刈り取り作業を実施。
10人の精鋭で活動したものの、それでも取りこぼしがあり、
途中、吉田から「小さな芽の部分が刈り取ったクズの下に隠れているケースが多い。
皆さん、注意して小さな目の部分も刈り取ってください!」と指示が出ました。

久しぶりにガシガシ作業をして疲れてきた私は、ずるい作戦を思いつきました!
……それは、こんなふうにどなたかが刈り取った後を狙って歩くのです。
DSCN1235

はい、あった~~~!
刈り取った後を丁寧に見ていくと……
吉田が言う通り、小さな芽が残っていることが確かに多い。

DSCN1236

勝手にハイエナ作戦と名付け、作業を進めていくと、
この芽の下に親分(大きな根)がいることがよくあります。
大きな〇の下に太い根が! そして小さな丸は刈り取られた先端。
DSCN1237
そういえば、ツルマメの抜き取り作業の時も、勢いよく進んでいって
根っこを抜き取れずに残してしまうボランティアさんの後から抜き取り作業をしていました。
でもそれは、なんとなく人の「粗探し」をしているような気がしていたのに
クズの場合はなぜ「ハイエナ作戦」と思ったのだろうか??
それだけクズの刈り取りが、狩りにも近い体力のいる作業(長く伸びたクズを手繰り寄せ、
マツのチクチクにやられながら、根元を探し、引き抜く……という作業)
だと思ったのかもしれません。人のおこぼれで簡単に根っこを探し出す私。
ちょっとずるい「ハイエナ作戦」も、クズ根絶のためには必要です。
次回もクズを刈り取るなら、ちょっと体力に自信のない女性には
ハイエナ作戦を勧めてみようかなぁ。作戦名は伏せつつ……。

撮影枚数

2021年7月7日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
3日は、久々にボランティアに合流でき、リピーターの数名の方から
「あけましておめでとうございます」とご挨拶いただいてしまいました。

今回は雨を覚悟していましたが、降られることなく作業できました!
6月からインターンとして活動してくれている畑君が
早速レポートしてくれていましたが(こちら)、今回はクズの刈り取り作業。

今回のボランティアの日は、若干撮影写真が少なめ。
大量に撮影した写真を保存している本部事務所のサーバーが圧迫されているという事情もあり、
少し遠慮してしまったのと、途中で視察者対応のために離脱したことも理由ではあるのですが、
なんといっても、今回は参加者がリピーターさんばかりだったから! ……ではなく、

一番の理由はこれ。
こんなに大きく育っているクロマツの中で作業をしている様子が
写真になかなか収められず、撮影がとても難しかったから……。
作業している人もその様子も見えませんよね。
DSCN1214

午後、少し開けたところでの作業中に数枚撮影。

DSCN1239
早い段階で撮影をあきらめたので、いつもより作業に集中できました。
(ボランティアさんが100人近い時に、うっかり作業に没頭してしまうと
指導員Kさんから「こら! 現場管理に集中しなさい!!」と叱られます)

作業のレポートはまた次回。

こちらはおまけ。
この現場で初めて見たキノコで、紫色がきれいでした!
DSCN1232
DSCN1223
帰ってきて調べると案外「ムラサキ」が名前につくキノコはたくさんありました。
でも私がネットで見たもののどれとも違うような気が……。

吉田です。7月はまだ上方生長を続ける期間なので暫定的にですが、一番よく育っているゾーンで何本か樹高を計測してもらいました。ボランティアの皆さんに測竿の使い方に慣れてもらいたいし。

場所は2ヵ所を各8本。名取市海岸林中央部、2014年4月植栽の名取1区。

①海側最前列:5.73m、5,65m、5.57m、5.51m、5.49m、5.38m・・・(計測日7月3日)

②1区中央部:5.71m、5.68m、5.65m、5.47m、5.46m、5.33m・・・(計測日6月25日)

【反省】①三浦さんにせっかく双眼鏡をプレゼントしてもらったのだから、鳥を見るだけでなく、測竿の先を見るのにも使えばよかった。②せっかく林内突入するんだから、胸高直径もお願いしても良かった。災害にも強い指標「形状比」(樹高÷胸高直径=70以下)を知ってもらうことになるし。

測りたい場所はまだまだあります。とくに①②の場所は、もう少し、しっかりと調べないと・・・去年の結果から言えば、6m以上になっている木もあるはずですし。

7月いっぱいは「上に伸びる」時期、9月いっぱいまでは「幹が太る」時期

7月いっぱいは「上に伸びる」時期、9月いっぱいまでは「幹が太る」時期


同じ2014年植栽地でも、まだこういう場所もあります。

同じ2014年植栽地でも、まだこういう場所もあります。

こんにちは、インターン生の畑誠斗です!
今回は、前回とは異なる名取の現場からのレポートになります!
この日は、いつもボランティアに参加されているリピーターの方々との少数での活動でした。この日の活動内容はくずが群生している箇所のくず刈りでした。

葛は貧栄養土壌にも強く、光を求め、何mでも巻き付いて登ってきます。

葛は貧栄養土壌にも強く、光を求め、何mでも巻き付いて登ってきます。


くずとはつる性の植物で、クロマツに絡みつき、くずの大きな葉っぱで、クロマツの成長に必要な日光を妨害します。またくずは生命力が強く1m間隔ほどで根を張り広げます。そのため、一度処理を怠ると、一気にくずが広がってしまい、作業が更に膨大なものになってしまいます。
この日の活動場所は、すでにくずが広く根を張ってしまっており、足下がくずのツルと葉で埋め尽くされているほどでした。
この写真はクロマツに絡みついているくずです。このくずを松から引っ張って外そうとすると松の枝が折れてしまう可能性があるため、鎌でくずの数カ所を切ることで、自然と枯らしクロマツを助けることが出来ます。
今回の活動では、周辺のくずを刈りきることが出来なかったので、次回またくずをたくさん刈りたいと思います。
余談ですが、活動開始前、オイスカ名取事務所にて、猫が松の苗木の近くでじゃれ合っていました。微笑ましく写真を撮ってしまいました。(笑)
【吉田より】
10人でしたが、全長400m×幅20~30mも進みました。これは予想外の進捗。でも、こういう場所が少なくとも20haはあります。プロとボランティアで今年も丹念に進めます。
こども同士かな?

こども同士かな?

オイスカ名取インターン生の畑です!
6月24日に行われた、仙台日経懇話会での吉田さんの講演を聴講してきました。
この講演は、国際NGOであるオイスカがなぜ名取の防災林再生に携わる事になったのか、その海岸林再生プロジェクトはどのように第一次計画を走り抜けたのか、そして今後どの様な活動が必要とされていくのかという、とても濃い内容の90分間でした。
講演を通して、自分が強く感じた事が3つありました。
1つ目は向上心から来る確かな知識と経験
2つ目は人と人の繋がりを重んじる事による輪の広がり
3つ目は地元、その地域に住む人たちの事を第一に考えること。
海岸林を再生したいという気持ちがあっても知識や経験がなければ行動を起こす事はできない。オイスカの方々は、海外でのマングローブ植林の経験や、日本国内に存在する防災林の視察や勉強をしており、目標を達成するための確かな行動を起こしていました。
海岸林再生プロジェクトでは、2020年までに数多くのボランティアを受け入れています。その中にはリピーターの方々が多くいらっしゃいます。これは吉田さんがみせる繋がりを重んじる姿勢、ボランティアの方にしっかりと向き合う姿勢が理解されている証だなと感じました。
そして、このプロジェクトは塩害や災害から守るための海岸林を復活させようとするものです。既に地元のことを考えていることがわかりますが、更に言えるのは、地域住民の方の雇用創出、そして何故そこに海岸林があるのかをしっかりと伝承していく役割をも担っているのです。この様に地域を第一に考えることで、地元の方々の理解も得られ、更に活動の輪を広げることができるのです。
長くなりましたが、90分に及ぶ吉田さんの講演から私は、とても大きな熱量を感じ、また過去から未来へと繋げていこうという気持ちを感じ、そのオイスカでインターンができるありがたみを感じました!
【吉田より】
日本経済新聞仙台支局のご配慮で、若い畑君にも特別に機会をいただいたことにも感謝しております。
このようなチャンスは極めて稀です。失敗したら、90分も聞いてくださる方にも申し訳ないし、期待してくださった支局長さんや小林省太さんの顔に泥を塗るようなもの。しくじったら、2度はないという気持ちで準備を重ねました。
オイスカがやるべきことは海岸林だけではありません。今回は、どうして震災後のあの日にプロジェクト発案に至ったのか、自分の親父のこと、多くの人から何をご指導いただいたのかを通じてオイスカを紹介してから、プロジェクトのこれまでとこれから、そして、日本における森林など生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)技術、オイスカの世界での次期10年計画構想の一端を加え、プレゼンPPTを完全にバージョンアップしました。無事乗り切ることができて、正直に言ってホットしました。

「津波て失われた海岸林を取り戻す」

「津波て失われた海岸林を取り戻す」
~名取発、世界へ。SDGs達成に向けた実践~ 
6月24日 仙台日経懇話会 於:メトロポリタンホテル仙台

困ったもんです・・・

2021年6月28日( カテゴリー: 現場レポート )

吉田です。相変わらず、ゴミはひどいです。5月までは大丈夫だったのですが。海に来る人が増えたのに伴って。今回のゴミは鈴木英二会長旧宅近く、櫻井副会長の旧宅敷地。まったく人の目につきにくい、捨てるに有利、イタチごっこの場所。

さっさと片付けようと大槻さんとインターンの畑君に手伝ってもらって。熊手でかき集めました。内容物的には、仙台市のごみ袋、女性用シャンプー・リンス類、未使用おむつ・濡れティッシュの束、幼児のお菓子、マクドナルド、ペットボトル。未使用のモノも多い。今回は男物がない。カラスが散らかしたような散乱とは違う。車の窓からまき散らして捨てたような。

その他、テレビ台、壊れたアウトドアチェア、ブロック5個、観賞魚用未使用の空気ポンプ・・・大きくて重いものは道の隅に。同一人物ではないかも。誰かが捨てたから誰かものパターンか。そうだとしても、ごく少人数。

ずいぶん派手に投げて・・・(宮城弁で捨てるの意味)

ずいぶん派手に投げて・・・(宮城弁で捨てるの意味)

休日の北釜ゲートは、来るたびに門扉前に駐車多数。バスやトラックはもちろん、軽自動車でも侵入は不可能です。手を打たねばなりません。作業帰りに門扉から出れなくなる心配があります。「作業中」ののぼり旗を立てるなど、注意喚起せねばなりません。

休みになると、これが常態化します。ダイヤルキーの番号を変えられたことも、南京錠を切断されたこともあります。

休みになると、これが常態化します。ダイヤルキーの番号を変えられたことも、南京錠を切断されたこともあります。

7月15日、「みやぎ海岸防災林・森林づくり協議会」幹事会が事実上、初会合となります。8人の役員の一人として出席することになっていますが、これらの件も発言し、組織的対策を打つようお長いするつもりですが、我々は我々で考えねばなりません。その次の週は、県の人と現場を細かく歩いて案内することになっています。

無理解との戦いは延々続くことになるでしょう。

吉田です。6月24日~28日、森林総研と東京都立大学と連携した調査が行われました。森林総研とはすでに4年目で、次のステップで、先月に続き2ヵ月連続で来てくれています。前段の総括は今夏に論文化されるようです。今回は、本番に向けた予備調査の位置づけ。なぜ、この名取が調査対象地になったかを順不同で言うと、

①10年の経過を含めて現場を継続管理して熟知

②事業規模で面的に管理

③現場状況の豊富なバリエーション

④生長モニタリング調査の継続実施(①~③と関連)

⑤行政・研究者とのとの密な連携

⑥将来の知見を残したいという意思

以上のような理由があると我々なりに自負していますし、将来に向けた巨大調査地になり得ると思っていました。そして、いつか必ずそう見てくれる人が表れるだろうと気長~に考えながら、僕らの唯一最大のミッションの整備、管理に全力を尽くしてきました。昔、林業会社にいたとき、調査というと大体駆り出されました。本気の調査って、脚力・根性が不可欠ですから。何度考えても、神奈川県相模原市のサトウ草木に勤めてよかったと思います。この海岸林の調査の基本を確立してくれた、清藤城宏オイスカ元緑化技術参事(まだ海岸林は「退職」ではないですが)のおかげです。

オイスカ調査地No10にて。上から写真を撮っています

オイスカ調査地No10にて。上から写真を撮っています


森林総研本所と東北支所の方たち(奥の二人)、手前は大槻さんと畑君

森林総研本所と東北支所の方たち(奥の二人)、手前は大槻さんと畑君


これは開発されたばかりのカメラです。

これは開発されたばかりのレーザーカメラです。


東京都立大学の川東先生と院生の梶原君。二人三脚で調査を進めてゆきます。

東京都立大学の川東先生と院生の梶原君。二人三脚で調査を進めてゆきます。

【動画】森林3次元計測システムOWL

*この動画を見ると、やろうとしてることの一部がイメージできるかもです。

今度、都立大院生の梶原君が、目指していることをブログに書いてくれると思います。

彼らにもできないことがあります。私たち現場にもできないことがあります。ですが、それがお互いに協力するといい仕事ができると思います。新たに設定したオイスカの本数調整伐調査地も、森林総研の調査の角度でも、都立大学の角度でもうまく使ってくれることでしょう。

調査の成果や途中の状況は、いつか皆さんにもシェアしたいです。

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