海岸林再生プロジェクト担当の吉田です。
芽が出て、「おがって」一同ホッとしてます。
そんなところで。
見聞を広げようと、日曜日に九十九里浜の南部、一宮町、白子町、山武町を視察して参りました。
九十九里浜は、砂浜が少なくなっているんですね。
浸食を防止する「離岸堤」がたくさんありました。
一口に海岸林と言っても、場所によって全く状況が違うように見えます。
土壌・砂の状況、主たる風の方向、地下水位の高さ、地形……
従って、目標とする森のイメージ、そこに至るための手法も異なる事でしょう。
九十九里には九十九里に合った海岸林を目指してきたのだと思います。
昨年の津波は、北は八戸から、南は千葉・九十九里浜まで到達。
広葉樹の立ち枯れは、無残にも、まだたくさん残っていました。
マツくい虫との厳しい闘いの跡にも圧倒され、懸命に食い止めようとしている方たちの事を想いました。
蓮沼海浜公園では、多くの市民が歩いたであろう道が地図になっていて、造った人の考え方を垣間見た気がします。
一宮町では、震災前から多重防御を想定していただろう盛土もあり、またその土壌にも、工夫を感じる箇所を見つけました。
見るものすべてが勉強でした。
我々チーム海岸林は、手分けして各地の海岸林を視察しています。
本部啓発普及部緑化担当の清藤城宏参事は、今日は和歌山・三重に。
名取市海岸林再生の会も、農作業がひと段落したら、秋田県能代市の日本を代表する海岸林の一つ「風の松原」を視察しようと計画中です。
去年の3月から5月頃は、毎日海岸林に関する論文や資料を目を皿にして読んでいました。
これからも足を使い、五感を駆使して学ばなくては。
しかし、イイ天気で気持ち良かった―。
こんな休日久しぶり。
あらためて海岸林を知る
オイスカが毎月発行している月刊誌の4月号で海岸林の特集を組みました。
そもそも海岸林ってどんなものなのか、オイスカがこれまで取り組んできた海外での海岸林の再生のことなどが書かれています。
もちろんこの「海岸林再生プロジェクト」に関しても説明しています。
オイスカのウェブ上でも閲覧できますので(PDF)ぜひご覧ください。
→海岸林特集
以前もご紹介した無印良品の募金券。
あと1週間で「海岸林再生プロジェクト」への募金受付が終了します。
まだの方も、チャリンとしてくださった方もラストスパートにご協力を!!
遅くなりましたが、育苗場に完成した看板をご紹介します。
4月26日に行われた育苗場のお披露目式に間に合うよう準備されました。
先日ご紹介したストラップも被災マツで作られたものですが、これも宮城中央森林組合のご協力で被災マツを使って作られたものです。
被災マツの看板が新しく海岸に植えられる苗木が育つのを見守ってくれているようです。
「御礼」 ~プロジェクト担当者より~
海岸林再生プロジェクト担当の吉田です。
クロマツの発芽、続報です。
かわいいですね。
ほとんど見かけない写真だと思います。
担当者として、応援いただいている多くの皆さまに
順調な発芽をご報告するとともに、心から御礼を申し上げます。
たくさんの協力をいただいたからこそ、
我々チーム海岸林一同、思いっきり働く事ができました。
私自身も震災後、24回現地入りしました。
3月30日に初めての播種(16万粒)をして、
4月26日に151人ものご参加を得て、育苗場お披露目式を行いました。
通常は発芽まで20日。式には発芽が見れると算段しました。
式の前日には最後の可能性を期して、
現場事務所に寝袋持参で泊まりました。
しかし、寒い日が続いたせいか、一つも芽は出ず。
4月28日ようやく発芽しました。
本当に嬉しかったです。
プロジェクト1年目、平成23年度がやっと終わったと実感しました。
工事が伸びて、3月60日までずれ込んだような毎日でした。
プロジェクトは緒に就いたばかり。
先は遥かに長いです。
今年は「森づくりの将来像」を、地元や行政当局とともに、
より一層具体的に落とし込むのが大きなテーマになります。
昔、宮崎のある林業家が話してくれました。
「森づくりとは、スケールの大きな子育て」と。
この醍醐味や、先々の姿を
多くの人と共有することが重要な仕事と思っています。
また、「なぜ海岸林が必要なのか」を、多くの人に知っていただくことには
特にこだわり抜きたいと、起案した頃から心に決めております。
これから担当者として、ブログにも参入し、レポートをするとともに、
業務としてHPに公表すべきことも準備してゆこうと思います。
これからも健康第一で頑張ります。
ありがとうございます。
新しいスーパーハウスが届きました!
アジア開発銀行の年次総会会場では、本会議とは別にいろいろなセミナーやワークショップが行われています。
その中のひとつ、CSOセミナーにオイスカの渡辺副理事長がパネリストとして参加!
「海岸林再生プロジェクト」についてプレゼンテーションを行いました。
多くの国の人たちが集まる場ですから、まずは昨年世界中から日本に寄せられた支援金やメッセージへのお礼を伝えました。
参加者は日本がどのように復興に向けて動いているのかに関心があるようで、プレゼンテーション後はフロアから多くの質問が寄せられ、またセミナー終了後も渡辺副理事長やオイスカマニラ事務所から参加したスタッフの周りにはもっと話を聞きたいという人たちが集まりました。
ADB年次総会での発信、大成功でした!