2015年春の天候を総括
仙台管区気象台HP「新着情報」の報道発表を参考に、
後々の記録として今春の天候を総括したい。
http://www.jma-net.go.jp/sendai/index.html
参考まで申し上げると、仙台管区気象台、あるいは名取市役所あたりと
植栽現場の気象は随分違う。一言で言えば、こちらは一段と寒く感じる。
今年は3月上旬あたりから、体感で気温の高さを口にする人が多く、
植栽・播種を前倒しして進めようというムードになった。
彼岸明け3月25日あたりから播種準備(根切り仮植・土詰め)を本格化。
例年と違い、3月中旬以降、風向きが変わり、蔵王おろし(西風)が止み
南東風が主風になり、そのまま5月を過ぎた。
蔵王おろしの記憶がない春だった。
4月1日付け報道発表「2015年3月の東北地方の天候」によれば
・仙台の月平均気温は6.8℃。平年比+1.9℃
・仙台の月間日照時間は210時間。平均比119%
・仙台の月間降水量は1927年からの観測史上最多の184.5㎜。平年比271%
*いずれも仙台の過去30年のトップ3、東北随一の値を計測。
*気象台による「2015年4月の東北地方の天候」の発表はなかった。
多雨傾向は植栽を開始する4月中旬で一変し、極端な乾燥に傾いた。
気象台の雨量計では計測されたかもしれないが、植栽現場や育苗場には雨の形跡がないこともあった。(夜中に降るも降雨時間も短く浸透せず?)
実感としては、5月19日を境に、それ以前は23日降雨なし、それ以後は16日降雨なし。6月6日に久々の雨となった。
6月1日付け「2015年5月の東北地方の天候」
・仙台の月平均気温は18℃。平年比+3℃。
・仙台の月間日照時間は1927年の観測史上最長の273時間。平年比148%。
・仙台の月間降水量はわずか45㎜。平年比41%!!
*いずれも仙台の過去30年のトップ3、東北随一の値を計測。
去年は「そろそろ降ってほしい」と思い始めると雨。
今年は、植栽を始めた途端、まったく雨が降らず。
現場に行くたび、クロマツの穂が立っているのを見て安心し、穴を掘って湿っているのを確認して安心。しかし長く感じた日々だった。
降雨のなさは、野菜の露地栽培をする人にとっても厳しい春だったはず。
50,000本への施肥は間もなく終わる。雨によって根まで浸透してほしい。
海岸林再生プロジェクトが17言語で紹介されます。 昨年春から継続取材いただいております。 【タイトル】NHK World Radio Japan ラジオジャパンフォーカス 【放送予定日】6月17日(水) 番組尺:13分間ほど 英語含む17言語で放送・放送時刻は言語によって異なる 【放送媒体】 ■主に、ラジオジャパン(NHK WORLD Radio Japan)の海外向け短波・中波・FMラジ オ・衛星ラジオで放送 国内では・・・ ■NHK ラジオ第2放送(R2)※英語のみ・東京の周波数693KHz、名取の周波数1089KH zです 放送予定日時:6月17日(水)14:15~14:30 ■ラジオジャパンホームページ (英語)http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/radio/program/ (その他16言語) http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/radio/program/16lang.html ほか、ラジオ放送終了後1週間、各言語のページで、随時音声を再生可能。 ■スマートフォンで(iPhone / iPad・Android) http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/app/info/index_detail.html?page3 ラジオジャパンのスマートフォン用アプリをダウンロードすると、 ラジオ放送終了後1週間、17言語で放送をお聴きいただけます。
ANAマイルのご寄附を!!
広報室の林です。
環境月間の今月、クロマツお助け隊メンバーである全日空さんがマイレージによる「海岸林再生プロジェクト」への寄附を受け付けています。
詳しくはコチラ
もちろんANAユーザーの私も早速寄附しました!
また、現在ANAの国内線の機内では同社の環境への取り組みを紹介するビデオが放映されていて、当プロジェクトも登場します!
「環境月間(6月)に機内でビデオを流します」と担当の方から伺っていた私は、きっかり6月1日からスタートすると思っていたので、5月31日に出張先の高松からANA機に乗った際に映像が見られたのはちょっぴり嬉しかったです。機内誌、『翼の王国』にもマイル寄附の告知記事にプロジェクトの写真を使っていただいていて、セットで嬉しかった! 多くの乗客の皆さんに知ってもらえたらもっと嬉しい!
先日、植樹祭の折、吉田から手渡されたのは仙台空港に着陸する全飛行機のスケジュール。ANAのスケジュールにチェックが入っていました。
元気に育つクロマツと青い空、そこにANA機を入れた最高の一枚を撮れとの指令。
当日、救護担当で本部待機だったため、植栽している所にはほとんど行くことができず、撮影できませんでした。
しかし、植栽を終え、閉会式の際に午前中最後のANA機の姿が見えてきました。走って植栽地に向かい、クロマツと標柱、青い空をフレームに入れ、この右上にANA機が入ってくるのを待っていたのですが・・・・・・予想以上に遠く、角度も悪く残念な一枚に。以前吉田が撮影した右上の写真と比べ、優っているのは空の青さぐらい。せっかく走ったのに。
ANAショッピングA-styleでは恒例のさくらんぼでプロジェクト支援のキャンペーン中。6月14日で受付終了です。
こちらのページではクロマツ&ANA機の写真をご使用いただいています。
さくらんぼで、マイレージでぜひご支援ください!!
パンフレット 残り約1万部
こんにちは 海岸林担当の鈴木です。お久しぶりの投稿になります。
数か月前になりますが、ブログにて海岸林再生プロジェクトのパンフレットの設置と配布を呼びかけさせていただきました。
(掲載ブログはコチラ 2014年9月30日 2014年11月8日 2014年12月12日)
このところパンフレットの話題が登場していなかったので、頭の片隅?外?に追いやられてしまっているかもしれませんね。
このパンフレットです → → →
12月の時点で、”10万部の配布を目標として残り2万部”とアナウンスし、3月末までにすべてのパンフレットがどなたかのお手元に届けられていることを目標としていました。
残念ながら、3月末までにすべて配布することはなりませんでしたが、現在の残りは約1万部になりました。
ご協力してくださっているみなさん、本当にありがたく感謝しています。
昨日のブログに寄稿してくださいました 井上文雄さんから、パンフレットの追加に次ぐ追加で、幾度となく送らせていただいています。
ご本人からいただいた写真を拝見し、見せ方や訴え方などを工夫されていて、井上さんの熱意が伝わってくるようです。
おそらく、実生苗のバザーの前を通りかかった方々にも、その熱意が伝わり、足を止め、パンフレットを手に取ってくださるのでしょうね。
このプロジェクト、熱い想いの連鎖でとても多くの人が関わるビッグプロジェクトに成長しているように思います。
熱い想いが、パンフレットによってつながっていきますように!
パンフレットの設置や配布に、引き続きご協力お願いします。
ご協力いただける方は、コチラ の用紙に必要事項をご記入いただきFAXを送ってくださるか、または以下の項目をメールに記入していただき、kaiganrin@oisca.org まで送信してください。
○お名前(企業名・ご担当者)○希望部数 ○送付先のご住所 ○e-mailアドレス ○電話番号 ○FAX番号 ○設置/配布場所
第2回目 実生苗バザー
「海岸林再生プロジェクト」は本当に多くの方々が、「自分にできること」で活動を支援してくださっています。
本日は、昨年の10月に引き続き、川崎市で実生苗のバザーによる収益で
プロジェクトの支援を続けてくださっている 井上 文雄 様より
5月に開催した成果報告が届きましたのでご紹介させていただきます。
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44,480円。 無人の代金箱に入っていた金額です。
自宅前で開いた2回目の実生苗バザー。昨年10月(初回)の4倍以上の額でした!
代金箱にズシっとくる重さを感じてはいましたが、数えてみて、正直驚きました。
6月1日オイスカに全額送金しました。
川崎市のバラ苑が春と秋に開園すると、私の家の前を大勢さんが行き来します。
昨年10月、里山お彼岸バザーで大量に売れ残った実生苗を自宅前で無人販売したところ10,840円も代金箱に入ったので、今年5月開園時も無人販売を試みました。
「宮城県名取市海岸林再生プロジェクト支援『実生苗』バザー」と銘打ち、写真パネルと寄付金パンフを置き、実生苗を並べました。期間はバラ苑にあわせ5/14~5/31
2日だけ写真パネル前で説明しましたが、聞いてくれた人は100%寄付してくれました。
実生苗は1ポット10円~200円 安さがうけ、追加に次ぐ追加で1000ポット弱を出庫。販売総数は711ポット。(草花苗24品種306ポット、庭木苗27品種405ポット) 販売個数ベスト3は、
◆草花
1位紫蘭92ポット
2位青ジソ69ポット
3位朝顔26ポット、
◆庭木
1位イロハカエデ93ポット
2位サザンカ34ポット
3位アジサイ32ポット
販売金額は29,140円 寄付金額は15,340円 合計44,480円でした。販売平均単価は41円。
今回、記録を集計して「こんなに多かったのか、忙しかったわけだ」と我ながら感心してしまいました。
寄付金パンフも400部手渡しきって最終日3時には在庫0でした。
昨年2名だった協力者が5名に増え、品種・個数とも飛躍的に増加。花芽をもった柏葉アジサイの挿し木苗をトロ箱ごと、ポットにとった青ジソやトマト苗をコンテナごと、「庭の紫蘭、好きなだけどうぞ」「別荘で掘った山椒いる?」という方達。ありがたいです。
川崎市の里山で老木を伐採して炭に焼き、ドングリを発芽させて小学生に植林してもらうボランティアをしている私は、海岸に自分が育てた苗を植えたいと思って、2011年10月30日名取市現場説明会に参加しました。その場で、私の苗は採用されないことを知り、私はプロジェクトの宣伝と寄付金集めで協力しようと心に決めて帰ってきました。
以来、人の集まりがあるごとに自作の写真パネルを展示し、寄付金パンフを手渡ししてきました。数えてみたら、写真パネル展示は、今回の実生苗バザーで通算31回目、庭木の実生苗のバザーは、通算6回目になっていました。今、トロ箱で発芽している苗は、8回目、9回目バザーの候補選手です。
苗づくりが好きで「苗」を介して周囲の方々と心のつながりができるから、続けていられるのでしょう。また、額の汗があごから落ちるようなときに名取の人達の顔が浮かんでくるのも続けるエネルギーになっていると思います。
それではまた。
川崎市早野聖地公園
里山ボランティア 井上 文雄
広報室の林です。
先日広島での活動報告会の後、高松に移動(なんとキャンペーン価格で
高速バスが1500円!)し、十数年ぶりにオイスカ四国研修センターを訪問。
せっかくなので津田の松原を見学してきました。
以前吉田がブログで紹介していた「私を5分間使ってください」がいたるところにありました。
九州で海岸林を歩いた際は、松ぼっくりがたくさんあって、それをゴルフボール代わりに練習をしているおじさんを見かけ、私もサッカーボール代わりに蹴ってみたりして楽しかったのですが、ここには一つも松ぼっくりが見当たりませんでした。
皆さんこの熊手で松葉かきをして松ぼっくりも一緒にきれいに掃除されてしまっているのでしょうか。
地面には松葉かきの跡がたくさん!!
こんな標識もありました。
見えますか??
大きくしてみます↓
こんな標識があるということは、マツにぶつかる車両も多いということでしょうか。
初めて見ました。
ここではもう一つ初めて見るものがありました。
それままた追ってご紹介します。
活動報告会 in 広島
広報室の林です。
先月末、広島県支部の集いで企画していただいたプロジェクトの報告会のため広島に行ってきました。
昨年は清藤参事が専門家の目線からお話をしてくださいましたが、私は林業のこともクロマツのことも素人の域から抜けられずにいますので、“人の思い”を中心にお話をさせてもらいました。
苗木の成長を地元の人たちはどんなふうに感じてくれているのか、年間1500人もの人が参加してくださるボランティアの方たちに対して、地元の人たちはどんな思いを抱いているのか。
私たちが目指しているのは、海岸林を再生させるというだけではなくて、その活動を通じてコミュニティが再生していくこと。
それを一番伝えたいなぁと思ったのです。
広島県は被災地から離れていてボランティア参加者も少ないのですが、
寄附のお願いチラシの設置数は全国2位。
じわじわと広島にも支援の輪を広げていきたいと思っています。
Post2020年に向けて
5月28日、経済同友会の新しい副代表幹事・専務理事の横尾敬介様と、これまですでに10回目??ぐらいの視察をしていただいている岡野常務理事、藤井マネージャーが現場にお見えになるので少し予習をと思い、新しく経済同友会の代表幹事に就任された小林様の就任第一声の講演記録を読みました。 「これまでの延長線上に未来はない。この危機感を皆さんと共有したい」という文章が、今の私には強く印象に残りました。 話は変わりますが、この数ヵ月、佐々木統括や林久美子広報室長と「Post2020年」について、2045年、2050年頃についても会話する習慣ができました。 今年度から、10ヵ年計画終了後について立案すべく、具体的な行動を開始します。これはじっくり時間をかけ、修正を重ねて、5年がかりで作るつもりです。 まずは近々の調査費用を捻出すべく、新たな助成金申請を検討しています。その上で、北海道の襟裳岬や、能代の風の松原、庄内海岸林、九十九里の蓮沼海岸林、唐津市の虹ノ松原など、全国の官民連携好事例をとことん学ぶことから始めます。 人と海岸林との関わりや運営ノウハウが焦点です。*すでにどこも一度は視察済みです。 プロジェクト立ち上げから行動を共にしてくれている合同会社コーズ・アクションの 菅文彦代表とともに作業を行い、国や県、市とも意見交換を開始しました。
また、先日決算理事会で平成26年度決算が承認されましたので、8月上旬に完成する年次報告書などで、海岸林のこれまで4年の決算を公開する準備に入りつつ、10ヵ年計画の試算、Post2020以降の試算を見直したいと思います。 そして来年3月12日(土)午後、「(仮)全国の海岸林を学ぶシンポジウム」を当プロジェクト定期活動報告会として名取市文化会館で開催します。 脳みそが体育会系なので、すぐ勝負ごとに例えてしまうのですが、先手必勝で準備し、将来における「Ultimate Crush(究極の勝利)」を目指してゆきたいと思います。
5月23日の植樹祭参加者500人、いろいろな思いを持った宮城県民が
参加くださいましたが、一人紹介したい方がいます。
名取の盛土の多くや、防風垣、排水溝、私の目で見て最も過酷な防風柵の「杭打ち」の全てを担ってきた三和建設㈱の現場事務所長の吉田さんです。
「俺も参加していいかな?やっぱり植えて勉強しないとね」。うれしいお申込みでした。
現場で毎日会うのですが、植樹祭が終わって、改めてお話を伺いました。
昨年植栽初日、いきなり「つるはし」を使わないと植栽の穴が掘れないこともありました。
岩がたくさん出てくる場所もありました。初日は一人150本しか植えられませんでした。
それが今年は、1日で550本植える人が出てくるようになりました。
これは林野庁仙台森林管理署など当局と、現場を受注した建設会社の工夫や品質向上の表れ。
盛土も進化していると思います。ちなみに盛土を運んでくるダンプの運転手のマナーの良さに、だいぶ昔に気づきました。我々市民のほうが悪いかもしれません。

「30本以上植えたよ。楽しかったし、オイスカさんたちの気持ちがわかったよ。勉強になりました。でも、去年より植えやすくなったでしょ。
単に盛土を作るのではなく、どこから見られても恥ずかしくない盛土を作りたいんだ。今は石混じりは盛土の下部に入れるようにダンプに指示しているよ。土の質にも苦労している。粘土混じりで透水性が悪く、固相率も高い土になってしまう。今も板材・ボルトも不足している。今も一番苦労しているのは排水溝。これからも気付いたことがあったら何でも言ってね。」
盛土を作って下さる方たちと我々が、同じ目標を持つことはとても大事だと改めて思いました。
そういう意味で、私たちの植樹祭にご参加いただいたことは大きな意味がありました。
「昨年はまぐれ」と絶対に言われたくない。
「昨年はまぐれ」と絶対に言われたくない。
約93,000粒の播種、約50,000本の植栽、被災地住民500人が参加した植樹祭。
彼岸明けからの2か月は勝負所。2年目のジンクスと戦う日々でした。
「昨年の経験が油断とならぬように」というのも、再生の会・森林組合・オイスカの暗黙の合い言葉だったと思います。
植栽は、植えてから2週間ほどすると結果が見えてきます。
今のところ、一目で枯れたものを探すのは難しい。播種も今年は2週間で発芽しました。6月2日の県による発芽調査でも、「抜群の得苗率。質が非常に良い」とのコメントをいただきました。
多くの皆さまのご支援のおかげで、今年もよい結果が出ると思います。心から御礼を申し上げます。
4月中旬以降、植栽が始まった途端、乾燥に悩まされました。
23日連続降雨なし、14日間連続降雨なしという状況。降っても降水時間が短く、土の下のほうまで浸透せず。
またNHKの天気予報で「4・5月は東アジア全域で気流の流れが例年と違う」と報じていましたが、「蔵王おろし」の西風ではなく、今春は南東風が特徴。しかし、昨日は西からの暴風。
私は6月上旬は東京本部在勤。毎日気象庁の気象データを見ています。
心配になって、「施肥」に従事する宮城中央森林組合の現場代理人佐々木君に電話で聞いたところ、「マツのチップ、防風垣、防風柵の効果で、クロマツは無事。土を掘ってみると、まだ辛うじて湿っている」とのことでした。
この週末は2日間休みます。
中3娘の運動会がありますが、抜け殻のように、ゴロゴロするのが楽しみです。