どっこい 応援してるよ。行けなくても
かわさき市民アカデミー・川崎市早野聖地公園里山ボランティアの井上文雄です。
私は3月15日の名取市民向け定期報告会に出席しましたが、
その後は名取市の植栽現場に行くことができていません。
でも川崎市の自宅にいて、海岸林再生プロジェクトを応援し続けています。
(秋の活動レポートはこちら)
Ⅰ.3月21日~5月29日の応援活動
もう何回も同じところで開催している写真パネル展ですが、「またかよー」という声は聞かれません。
一度でも寄付された人は、「今、どこまで進んだの?」と関心があります。
120cmの最大のクロマツを見て「オーッ、こんなに大きくなったんだ。」
高所作業車から俯瞰した植栽地全景には「進んだネ!」「こんなに広いの!?」
「こんな大規模だったとはね! すごいね!」
「一目瞭然」この言葉を実感します。
写真パネル展は、プロジェクトの進捗状況を伝えるのにとても有効です。
Ⅱ.春のバラ苑開園対応パネル展と実生苗バザー
無人の代金箱に手紙が1通。千円札が入っていました。
「昨年いただいた苗が、今年花をつけました。ありがとうございます。1000円カンパします。」うれしくなりました。
苗の補充をしていると、声がかかります。「去年買った苗、大きくなったわよ。」リピーターですね。
協力者も増えました。庭木や花の苗の現物を寄付してくれた人、ビニールポットをくれた人、
お持ち帰り用の再利用レジ袋を差し入れてくれた人、使用済みの土60kgと数百のポットをくれた花屋さんも。
今回初登場の「紅花」はボランティアデー皆勤賞の名取市のOさんから貰った種を発芽させたもの、
3月第一育苗場の事務所からもらったツバキの種の発芽は6月でしょうか。
売上数3位に入ったクチナシは昨年8月挿し木したもの、発根率が高く、今後有望。
ツヤツヤした葉が目を引いたようです。
無人の代金&寄付金投入箱には、57,362円
(内訳 実生苗売上金 24,630円/寄付金 32,732円)
※昨年秋に続き、寄付金の方が多額。なお、寄付金の半額を熊本県に贈る旨を明示していたので
16,000円は日赤を通じて熊本県に贈りました。
■出品数は 85品目 873ポット(うち売り上げ数は523ポット 平均単価47円)
■売上数上位は
庭木では 1位 センリョウ 2位 イロハカエデ 3位 クチナシ
草花では 1位 青ジソ 2位 パセリ 3位 紫蘭 でした。
手渡しパンフレット 1,200部
すでに秋のバザーの準備に入りました。現場には行けないけど、こんな頑張り方もあるということです。
救急車対応 ~改めて緊急対応・危険予知を~
植樹祭の日、当プロジェクトとしては初めての救急車対応がありました。
林業会社勤務前に、救急救命の講習を受けてから入社し、社員になってからも1度
上級講習を受け、雨の日は半日出勤扱いにして、実践バージョンの安全衛生講習を
する会社でした。「ヒヤリハット」をお互いに言い合って経験をシェアし、行政当局から
毎月送られてくる全国の重大事故事例のFAXも、雨の日のたびに全社員で読み合わせし、
状況を想定しました。実際に救急車を呼ぶ事態も何度かあり、一連の経験が役に立ちました。
これから何があるか分かりません。私自身にしても現場に立つ日数から考えれば、
みんなにお世話になる確率がプロジェクトでダントツ1位とも言えます。
今回は植樹祭に参加した地元市民の方。
症状は貧血。最初見た時はもっと深刻な状況と考えました。
結果として、ご本人は無事であり、対応としても上出来だったと思いますが、
今後の改善点も自分の中では明確になりました。
●対応のポイント
・本部への連絡が早かった。市の総務課長さんが本部にすっ飛んで来てくださりました。
・救護班(再生の会の女性事務局)が、真っ先に大きな声で「声掛け」。
・再生の会メンバーが機転を利かせ、タンカ代わりのモノを用意。
・救急隊と合流するまで、打ち合わせ通りの行動が大筋できた。
●主な改善点
・ボランティア受入の日の対応シュミレーションをもっと突き詰める。
・関係者、ボランティアリピーターにそのシュミレーションをシェア。
・名取市消防局とのさらなる連携。海岸林の現場に合わせた実践版救急救命講習会の開催。
いざとなった時、参加者で近くにいた多くの人が棒立ちになっていた印象が
印象に残っています。致し方ないことです。
現場までの救急車到着時間や、搬送先病院の状況などもよく分かりました。
緊急対応と言う点でも、さらに万全の対応を常に準備したいと思います。
5月22日、2週間現場を空けるので、隅から隅まで半日かけて踏査。
広葉樹植栽については、三井物産環境基金の助成をいただいてまいりました。
まず、現場南西端、2015年春新植、秋補植の広葉樹の様子。
最南端の水捌けが現場一悪い場所はやはり厳しい。
新植・補植と2度にわたり、ボランティア70人が苦闘の末、
約60本を植えた。
完璧な深堀で溝切りするも生育率は30%程度。
この結果ではここはどんなに手を施しても無理かもしれない。
しかし、一部の場所では抜群の生育。この差は何だ?
私の見立てでは「防風柵」。
蔵王おろしに晒されない柵沿いは生きている。
それにしても、善し悪しが歴然。
一等地にもかかわらず、見栄えが悪すぎる。
さらに歩を進めた。
盛土の内陸側(西側)に、2列だけ広葉樹6種約400本を植えてある。
こちらは昨年秋の補植が成功している。辛うじて生き残った春新植、
今までどうしてもうまくいかなかったコナラなどの葉の勢いが、
この3年で一番いい。生きている実感が伝わってきた。
生育率は70%。
しかし、安心できない。過去2年は多くが6月に枯れたから。
昨年は3週間連続、ほぼ降雨なしが3回。
今年は明らかに多雨傾向。4・5月は昨年の倍降っている。
2014年春新植、秋補植の約350本は、また別の場所、名取市海岸林の中央部、
その西端の国有林内にある。秋には補植150本と見ているが、
秋補植が功を奏し70%生存。
しかし、辛うじて生きているという状況。根元が細い。
上が枯れ、根元で萌芽更新するだけで、上に伸びない。
ここは6月9・10日に来る住友化学・同労組の手で「施肥」を。
折角ですから自社製品で。
それにしても、ここで秋植えだけがうまくいくのは何故?
不思議です。
広報室の林です。
先日の植樹祭で聞こえてきた会話です。
「看板、文字の部分は彫ったらよかったね」
「でもキャラクターは難しいでしょ」
「そうだよね。これははずせないもんね」
話をしていたのは今回看板をご寄附くださった
三和建設の皆さん。
思わず声をかけてしまいました。
「ご寄附いただきありがとうございます。内容が分かればいいのでキャラクターはなくても大丈夫なんですよ。
ぜひ来年は文字のところを彫ったものをつくってください!」
すると
「いいや、ダメだ。佐々木さんを入れないわけにはいかない!」と。
「え?佐々木さん???」
そう、皆さんはこのキャラクターのクロマツの親分を現場の佐々木統括だというのです。
これまでも本部事務所では、これは(プロジェクトに携わっている)Kさんに似てる、Yさんがモデルじゃないかとの声がありました。
このキャラクターを作ってくださった方にモデルは誰なのかを聞いたこともありましたが「モデルはいない」というところに話が落ち着いていました。
落ち着いていたはずの親分論争。それなのに現場では「親分は佐々木さんだ」ということになっていたようで・・・・・・(笑)。
言われてみれば“佐々木親分”かもしれないなぁ・・・・・・。
ANAグループの取り組み
6月は環境月間。
ANAの機内映像で当プロジェクトが紹介される月です。
機内誌「翼の王国」でも紹介されていることでしょう。
今月から草との闘いを本格化させますが、ANAグループ社員50人を含めボランティアは300人。
ANAマイレージでの寄附は6月30日まで、一口3,000マイルで呼びかけられています。
https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/donation/index.html
ANAホームページ
http://www.ana.co.jp/group/csr/community/environment.html
ご協力よろしくお願いします。
それに加え、全日空商事による寄附付き商品の「山形のさくらんぼ」の販売も始まりました。
同社はこれまでも「カレンダー」や「リユースプロダクツ」の寄附付き商品の販売でご協力いただいてきました。
http://www.oisca.org/kaiganrin/3255
以上、いずれも震災以降の継続的な取り組みです。
それに加えて、今月のボランティアの日はグループ社員が来てくれます。
1年に1回、再会も楽しみです。
会社の派遣団とは別に10回以上来てくれている東京の社員さんが何人もいます。
海岸林ボランティア同士の結婚第1号はANAです。
結婚式にも招待いただきました。
仕事の上でのANAさんとの出会いは2002年。
タイ東北地域スリン県での20年の緑化支援に感謝してと、子象2頭を寄贈されたのですが、
在京のタイ大使館とともに空輸協力をお願いに行ったところ、破格の対応、無償輸送をして下さいました。
あの時は本当に驚きました。
(アティ、ウタイの名前で、上野動物園で元気に巨大に育っています)
震災直後に当プロジェクトへの協力をお申し出いただき、今まで本当に多くの社員さんと出会うことになりました。
2011年10月30日には、ボーイング787で行く海岸林被害地視察を170名に無料で実施いただきました。
これにもビックリしました。
できるだけ多くの方から少しずつ。
できるだけ多くの方にプロジェクトの趣旨を伝えていく。
我々のモットーに深くご理解いただき、それを地で行く。
我々には持ち得ないパワーで。
こういう企業の取り組みは、メディアではなかなか取り上げていただくことができません。
ですから、我々には何度でも繰り返し伝えていく義務があると思っています。
植樹祭の感想が届きました!⑤
たくさんの方から感想をいただき、ありがとうございました。
これが最後となります。
最後は富山から参加のOさん
Oさんは報告会や歩こうツアー・ボランティアの日など、
繰り返し現場に足を運んでくださっています。
来られるときは、富山から車で!片道500㎞…
植栽地も隅から隅まで見に行っていて現場にもすごく馴染んでいる方です。
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植樹祭に初参加
当日は、全国でも珍しく宮城県だけが雨模様の天気予報となりましたが、
小雨が降る天候の中、会場には多くの地元有志が集い活気に満ち溢れ、
盛大に開会式が開催されておりました。
初参加ということで不安もありましたが、
目的地までの移動はバスが用意されており、迷うこともありませんでした。
また、事前にグループ(班)分けがされており、各グループに指導員がついて
植樹方法を教えてくれるので、安心して作業が行えました。
私は、運搬係を指名していただき、グループの苗木を
せっせと運んでいました。
一緒に参加したメンバーは、
最初は戸惑いながら鍬を使っていましたが、
回数を追うごとに上達していき、作業を終える頃には、
達人のような顔つきになっていました。
皆さんの作業スピードが速くなるにつれて、
運ぶ回数も増え、気が付けば、
自分自身が植樹する事も忘れ・・・
そんな時、クロマツに思いが通じたのでしょうか・・・
諦めかけていたタイミングで、隣のグループから応援依頼があり、
2本のクロマツを植樹する事が出来ました。
名取市海岸林再生の会の皆さんが
大事に育てた苗木を、大切に大切に、
自分の子供を育てるかのように植えさせていただきました。
そして、あまりの可愛さに、立派に美しく育って宮城を助けてくれるように、
自分が植えた2本に「クロ助とクロ美」と勝手に命名させていただきました。
植樹祭は、あっという間に時間が過ぎましたが、
今回の植樹祭に参加させていただき、普段体験する事が出来ない貴重な時間を通して、
オイスカの理念に基づいた大切なものを少しでも学べたような気がしております。
いつも優しく迎えてくれる地元の皆様、笑顔いっぱいのオイスカの皆様、
いつもお世話になり心より感謝しております。
クロ助、クロ美、今度は除草ボランティアに参加したいと思っているので、
それまで元気に育っていてください。
オイスカの理念が世界に広く普及することを祈念申し上げます。
植樹祭の感想が届きました!④
参加された方々へ
お疲れ様でした。
私は、今回2回目の植樹祭参加となりました。
今回の植林箇所は、自分達が盛土の施工に携わった場所で、
はたして思ったように作業が進むのか心配でした。
実際、鍬を入れてみると多少硬さはありましたが、
前回の状況とは違って比較的作業がスムーズにいったように感じました。
ですが参加された方々はどのように感じられたのか、大変気がかりです。
実際作業された方々に感想をお聞きし、今後の参考にもしたいなと思っております。
植林の後の補足作業はもっと大変でしょうが
お身体に気を付けて作業をされてください。
クロマツ君も、すくすくと育ってもらいたいと心から願っております。
今後もできる限り積極的に参加していきたいと思っております。
(宮城県 男性)
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植樹祭では、失われた景観を取り戻すためや、防砂林・防風林等の
多様な機能を果たす海岸林を取り戻すためなど、
さまざまな想いをもってさまざまな職種・年齢の方々が
参加なさっているのをこの目で見ました。
実際に参加したことで、多くの人の想いと共にクロマツは植えられて、
景観が作られていくのだなと感じました。
帰りは防潮堤の上を歩いて仙台空港へ戻りました。
海風を受けつつ、植栽場を眺めながら自分の足で歩くことで、
かつて此処に在った海岸林の広さ、
そしてこのプロジェクトの規模の大きさを改めて実感することができました。
(宮城県 女性)
植樹祭の感想が届きました!③
植樹祭に参加し、名取市海岸林の再生計画が、多くの人の熱意や、
支援によって進められていることを実感しました。
私が以前住んでいた地域にも海岸林があり、植樹祭を通して、当たり前の様にあった松林も、
元は人の手によって植えられ、長い年月をかけ育った貴重なものだった事を再認識しました。
また、地域の人々が海岸林の再生を担う体制であることを知り、
自身の生まれ育った地域について振り返る機会にもなったと感じます。
帰る際には、防潮堤の上を、植栽場やわずかに残った海岸林などを見学しながら仙台空港まで歩きました。
震災の跡や、元あった海岸林の規模の大きさなどを改めて知り、
今回は、将来まで続く貴重な体験をさせて頂いたと感じました。
(宮城県 女性)
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震災から5年。「海岸林再生プロジェクト植樹祭」に家内と一緒に三回目の参加、
中途何度か草取り作業にも参加をしてきました。
行く度、自分たちが前に植えた苗木がどうなっているか見てみたいとも思い見渡しますが、
どんどんと広がる植栽範囲では、どれがどこだか判りません。
日々、管理、見守っておられる海岸林再生の会、オイスカの方々、
多くのボランティアの方々には感謝・・・!感謝・・・!
来年は、「伊達政宗公」の生誕450年の年・・・!
仙台湾沿岸15里に松林を造成させ、「白砂青松」の風景をつくらせ、「木曳堀」の開削を命じ、
この地に広大なる米作地帯と水運、居具根と多様な風景を形成させた「政宗公」の偉業を、
着実に再建してゆきたいものです。
参加するたび、小さかった苗が根付き成長している姿を見ながら、「政宗公生誕500年」の50年後、
次の世代の人たちが散策する「松林の風景」を夢みています。頑張りましょう・・・!
(宮城県 男性)
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今回、私は植樹祭に初めて参加しました。
苗を1本1本枯れぬよう植えていく作業は、大変でありながらも多くの方々と接し、
話を聞くことができ、とても楽しいものでありました。
帰りには防潮堤から今まで植樹された松を眺めながら仙台空港まで歩き、
いかに苗が大切に育てられ、そして関係者の方々やボランティアの方々による丁寧な植樹が
今まで行われてきたのかを自分の目で知ることが出来ました。
仙台藩の時代から続き、時には潮風から田畑を守るため、時には津波から集落を守るために
役立ってきた松林というものを、自身の手で、体でその植樹の一端に携わることが出来たのは
とても貴重な体験になり、大切さを直に知るところとなりました。
指導をして下さった関係者の皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
終始楽しく植樹をすることが出来ました。
このプロジェクトに次回もまたぜひ参加し、海岸林再生へ向けて少しでも力になれればと思います。
(宮城県 女性)