名取市の皆さん!! 出番ですよ!
毎月のボランティアの日の活動はいつも報告している通り
朝9時から夕方5時までの結構なハードワークとなります。
昨年秋のこと。嵐のコンサートとボランティアの日が重なり、
いつも一泊で来てくださる他県の皆さんの宿泊先がなくなり、
参加できないという事態が発生しました。県内の皆さんに大勢
ご参加いただこうと呼びかけたところ、植樹祭に参加してくださった方や
名取市民の方たちからお問い合わせをいただきました。
「午前中だけの参加でもいいですか? 体力に自信がないので」
「参加してみたいのですが、1日となると難しいのですが」
1日だと参加できないけど植樹祭程度のスケジュールだったら行きたいと
思ってくださっている方たちの存在を知り、いつか市民・県民向けに半日の
ボランティアの日を設けたいと思っていました。
そしてこの夏、やっと実施できることになりました!
8月の通常ボランティアの日の翌日、日曜日に実施します。
名取市民をはじめとする宮城県在住の方限定のボランティアとなります。
宮城県民の皆さん、名取市民の皆さん、ぜひご参加区d祭!!
参加したいけど・・・という県外在住の皆さん、ぜひ宮城県内にお住いの
お友だちに紹介してあげてください。よろしくお願いします。
広報室の林です。
先日吉田が「吉田は練習をしてるのか?という、どうも皆が思っていそうな疑問に答えます」という
ブログを書いていました。それでも「ホントに走ってるの~???」と疑いの目を持っている方も
全国にはたくさんいらっしゃることと思いますので、今日は先日撮影した証拠写真をご紹介します!
先週のこと。仕事を早く切り上げて定時で事務所を出て駅に向かって歩いていると、後ろから足音が。振り返ると赤いシャツを着た吉田が嬉しそうに走ってきました。
(「俺がちゃんとトレーニングを始めたことを証言してくれる人を発見!」といったところでしょうか・・・・・・? はい、ちゃんと証言しました。)
私が振り返ると「お、せっかくだからフォーム確認して」といって数十メートル戻り、そこから走ってこちらに向かってきます。陸上をやっていたわけでもないのに(学生時代は短距離よりは長距離の方が得意でしたが、フォームだのなんだの関係なくただ根性で走っていただけでした)意見を求められたので、私なりの観察から「上下運動が激しすぎ」とコメント。
オイスカ事務所は神田川沿いにあり、神田川をランニングコースにして走っている人をよく見かけるのですが、皆さん歩幅が小さくあまり上下に動いていません。吉田は短距離走のように歩幅が大きく上にジャンプしているのが無駄な動きのように思えたのです。
フォームが修正されているかは分かりませんが、
今週もしっかり昼休みと就業時間後にトータル10キロぐらいは走りこんでいるようです。
皆さん、どうぞ応援よろしくお願いします。
http://japangiving.jp/c/13686
これまで5年の累計実績
先日、農家の女性に名取駅で呼び止められました。
「貴方、オイスカさんよね」
「はい」
「ご苦労さまだよね。ありがとね~」
「私、植樹祭にも行ってるけど、寄附もしたの。私の家は大曲なんだけど、
(海から5km)潮の匂いがするのよ。マツ林は必要だと思うのよ」
この方は周囲の方にも松林の大切さを話していると市役所の方から聞きました。
些細なことかもしれませんが、すごくうれしい出来事でした。
いま(7月8日)、東京本部で年次報告書のとりまとめの最終段階をやっています。
今日は金曜日。S社の皆さんから宴会に誘われている。がんばって終わらそう。
下記、年次報告書に掲載する実績データの一部です。
海岸林HPのTOPページ「インフォメーション」にも実績概要として、
常時公開・更新しています。
数字を見て改めて思ったのは、プロジェクト運営として
哲学、組織、技術、戦略、心理
こういうモノの順序を大事にしようと再確認しました。
「心理」とは、我がこと(オーナーシップ)として取り組むという人を
増やすことかと思っています。
「哲学」とは、
つまり、なぜ海岸林を再生させる必要なあるのか、
これは延々行ってゆかねばならない最も基本事項。
それに加えてオイスカという団体の職員としては、
やっぱり、もっと多くの人にオイスカを好きになってもらいたいし、
世の中にはNGOというものが必要なんだという事を感じてほしいし、
オイスカは世の中に必要だという事を証明したい。
私自身はそういう気持ちも秘めています。
今年の植栽は、確かに根付きました。98%。
ですが、今年はこれまでと現場の状況がまったく違います。
雨水が抜けません。
出張のたび、今まで以上に真っ先に現場に行きます。
私は心配性ではないですが、本当に心配です。
ある方から「オタマジャクシを見た」とメールをいただきましたが、
今までの現場では、局所的にひと鍬入れたら水が湧く場所はありました。
葦が伸びる場所はありました。
しかし、4月・5月から排水溝にずっと水が滞水し、水草が生えて、
排水溝自体が緑色になるなどという事はありませんでした。
これまでの26haでは、何とか透水したのです。
2週間、クロマツが水に浸かったら……
どうでしょう?
去年は3週間連続降雨なし×3回など、乾燥でひやひや。
今年は多雨。過去5年の降水量と比べて一番多い。
しかし、記録的と言うほど多いわけでもない。
私は2週間東京勤務。
6月30日・7月1日に確かに文字通り98%でした。
さっきの電話では「まだ大丈夫だが、昨日の雨が気になる」とのこと。
もしたくさん枯れたら、多くの方からの寄附を無駄にします。
強烈に悔しい思いになるでしょう。
だけど、怒りをぶつける相手は誰もいないと心から思っています。
各関係者も一生懸命対応策を考えています。
以前、工事業者の社長さんが、始業前から自分でユンボに乗って打開しているのを見ました。
それぞれが、与えられた条件で精一杯やるのみです。
昔の人の条件から比べれば、楽なものです。
ただ、なんとか持ちこたえてほしい。根腐れから耐えてほしい。
いまが山場と私は思っています。
吉田は練習をしてるのか?という、どうも皆が思っていそうな疑問に答えます
大阪マラソンチャリティランナーのエントリーが、40人を超えそうです。
宮城からは、去年の秋山キナ君に続き、ネクスタ㈱の黒田さん。
UAゼンセン傘下のライフ労組や、化学総連傘下の旭硝子労組、
オイスカ・フィリピンや、国内各地の会員・職員など。
前日には大阪で活動報告会もやります。
私は1月20日頃、走ろうと決めました。
体育会で育ちましたが、これまで怪我経験なしです。
ただ、怪我した仲間を多く見てきた経験はあり、慎重に準備してきました。
といえば聞こえはいいのですが。
毎日10,000歩以上目標で、歩きました。
この目標に達しない日はたくさんありました。
それでも長距離ウオークや、気分転換に自転車通勤片道30kmもやりました。
7月1日、名取の防潮堤の上を10km走ってみました。
歩きも入れ、景色を眺めながら、1km10分の超スローですが、
10km走れると思ってませんでしたので、すごくうれしかったです。
この時、これなら何とかなるかもしれないという戦法を決めました。
林広報室長も、僕だからできる大阪マラソンらしい走り方を考えてくれました。
いま、昼休みと終業直後、オイスカ東京本部近くの陸上競技場で走っています。
これも膝を痛めたくないため。
色んな人がいます。小学生や中学生、野球部やサッカー部も来ています。
決して近くない上智大学や日比谷高校陸上部など「専門家」もいます。
フォームを考えるにも最適。発見の連続で、楽しいです。
声をかけて教えてもらいたいけど、キモがらせたら可愛そうなので自粛してます。
この前まできつかったズボンを履けるようになりました。
今月中に20kmウォーク&ランを防潮堤の上でやろうと思ってます。
どっかに行って40kmウォークも。プールでもじっくり歩いてみたいし、
自転車通勤も時々は。
cf。今日はポーチから携帯が落ちて、ガラスがバキバキに割れてしまいました。
整理体操中に… 気を抜きました。
毎年、生き物も雑草も変わってゆきます。
昨年はなかったのに(少しはあったのかもしれませんが)今年はあるもの……
日本三大毒草の「ドクウツギ」
今年は突然増えました。いまちょうど赤い実があります。
今までは、協定区外の海岸林とビニールハウスの間でちらほら見たことが。
日光を欲しがるため、クロマツが生長すれば、自然に淘汰されます。
近畿以北、北海道まであるそうです。落葉低木。
トリカブト、ドクセリと並ぶ存在です(この二つはココにはありません)。
造林においてはあまり眼中にないそうですが、2mにもなるので
クロマツを被圧するモノは、7月中にすべて刈ります。
どこでもそうやって駆除するようです。
ボランティアに頼るのでなくまず私が。
でも、多くの人に存在を覚えてもらわないと。
「口に入れなければ大丈夫!」
*葉も、美味しそうに見える?実も、すべて有毒
*みんなに刈り取る見本を見せる時に、自分でドクウツギを口の中に入れて
みせないように真剣に注意してます。毎回変な衝動が……
カブレもしません。
先日は中学生が覚えて、先生と一緒に刈り取って帰ってくれました。
幼い子どもがままごとをして食べる事例があるそうです。
北海道では昭和30年以降の患者数は5人、死亡例は0。
(トリカブトは患者34、死亡5、ドクセリは患者数11、死亡例2)
生える場所の傾向は、
①防風垣の脇や中など、風の影響が弱い所に多い。
②まばらに生える。群落という感じではありません。
③日当たりが良い荒地に多いらしい。
姿は分かりやすい。
①株立ち(1ヵ所から10本以上出ている。とても目立つ!)
②左右対称、濃緑色の葉が、場所によっては高さ1m。
③ぶどうのような房状の、赤い実がたくさん。
ボランティアの皆さんに注意喚起するモノは増えてゆくのでしょう。
スズメバチやアシナガバチ、ササバチ、ジバチ、マムシなどは、
津波以来、まだこの現場では見ていません。
寄附者銘板を追加設置しました
仙台空港から歩いても15分ほど。
①貞山運河を越え、下増田神社・観音寺のある交差点を左折。
②しばらく歩くと自動販売機が数台。そのT字路を右折。その道を進む。
③途中から砂利道。車で行くこともできます。
*雨の後は池のようになります…
2015年植樹祭開催地の南端に、防風垣全長250mに寄附者銘板を設置しました。
個人1万円・法人10万円以上の方は南北面に、個人10万円・法人100万円以上は東西面に。
毎年3月末現在の「累計金額」で更新します。
新しい寄附者の銘板新設と、個人10万円・法人100万円に達した方の「引っ越し」を
毎年繰り返します。
横30cm×縦7cmサイズのプレートを、防風垣に打ち込んでいます。
昨年度設置したものは潮風による傷みがあまりに激しかったため、
すべて作り直しました。
今年の大阪マラソンチャリティーランナーは40名を超えます。
過去のランナーと合わせ、来年には100名近い名前が並びます。
ご自身の名前を見たいという人は、オイスカ本部海岸林担当
kaiganrin@oisca.orgまでお申し出ください。
2016年植樹祭の場所の今
2016年5月21日、名取市民・宮城県民約520人が集った植樹祭の場所は、
滞水を心配していますが、今のところほぼ100%活着。
枯れているのを探すのが難しい。
村井嘉浩宮城県知事、佐々木一十郎名取市長、齋藤哲仙台森林管理署長、
鈴木英二名取市海岸林再生の会会長、中野悦子オイスカ会長が揃って植えた場所もパーフェクト。
施肥は3週間前に終わっていますので、草がガンガン生えてきました。
いつもこの光景を見ると思わず笑ってしまいます。呆れるというか。
笑うしかない感じです。
ですが、2014年・2015年の場所に比べれば、案外手がかからないのではないかと。
また、刈り過ぎてはいけない場所もあります。
震災で倒伏したクロマツのチップの在庫がなくなり、今年度植栽地の一部から、
マルチングなしの場所です。ここでは夏の高温障害防止、砂の移動からの根元保護、
寒風害から守るため、雑草も有用です。たとえ枯れ草になっても。
何でも草を刈ればいいというものではないことを肝に銘じたいと思います。、
最初に草を刈ってくれる人が来るのは7月16日。
一旦、締め切ったボランティア募集ですが、大幅に人が少なくなり、再公募しています。
植樹祭にご参加いただいた方はぜひ!
2015年植樹祭の場所の今
とにかく「ツルマメグサ」が多い場所です。
去年も6月に真っ先にボランティア120人を投入しました。
先日、大河原町立金ケ瀬中学校の全校生徒がきっちり1時間集中し、
「ツルマメグサ」の抜き取りに没頭してくれました。
ですが、これから3か月、何回も何回も、多くの人がここで闘うことになります。
ここは、「敵対的」雑草雑木図鑑のような場所です。
プロとボランティアの両刀づかいの主戦場。
ニセアカシア・葛・笹の見本市のような場所にはプロを投入。
2回刈りする予定で、すでに1回目に取り掛かっています。
今年頑張れば、来年は爆発的に成長するでしょう。
釣り客など一般市民が立ち寄ることも多く、ごみの投げ捨てが気になります。
現場に行くたびに拾って帰ってきます。
いつか正月の門松にと、切られるリスクもある場所です。
2014年植樹祭の植栽地の今
当時は再生の会お手製の苗と購入苗を併用したものです。
私個人の見立てですが、再生の会の苗は飛びっきりのイイ苗に見えました。
植樹した場所は大きく二つに分かれます
1.雑草の百貨店
2.雑草すら出ない
みんな、不思議がります。
なんでこんなに違うのかと。
違って当たり前。
この盛土の規模です。100ヵ所以上からの土と思っていいはず。
重機を扱った人のさじ加減で、表土をちょっとでも混ぜたら
雑草が引っ越してくる。
2014年の植栽現場から言えば、南北1.5km。
北端と南端は、面積の半分強は雑草の百貨店。
真ん中は雑草すら生えない。
全体的、平均的に言えば、ずんぐりむっくりの形を保ち、枝数も豊富。
力枝が低い位置から伸びている。惚れ惚れする姿。
ただ、いま良ければ、これからもずっと良いままなのか?
そうとは限りません。たぶん。
枯れた苗を抜いたら、地中の滞水によって根がZ型に変形し、
直根が横に伸びているものもありました。
誰かが悪いわけではないのだと思います。
ここでやるしかないんです。だから燃えています。
森林総研のこの人ぞという方に尋ねたことがあります。
吉田:「ここではいつ本数調整伐(間伐)はいつ始められるでしょうか?」
その方:「ここでは誰もわかりません。人工で盛った場所ですから。
ただ、樹高平均が1mになったら読めてくるかもしれません」
わからないから面白い。難しいから真剣になる。
当たり前ですよね。