植栽1年後の広葉樹の今

2016年6月10日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

5月22日、2週間現場を空けるので、隅から隅まで半日かけて踏査。
広葉樹植栽については、三井物産環境基金の助成をいただいてまいりました。

ケヤキ

ケヤキ


まず、現場南西端、2015年春新植、秋補植の広葉樹の様子。
最南端の水捌けが現場一悪い場所はやはり厳しい。
新植・補植と2度にわたり、ボランティア70人が苦闘の末、
約60本を植えた。
完璧な深堀で溝切りするも生育率は30%程度。
この結果ではここはどんなに手を施しても無理かもしれない。
しかし、一部の場所では抜群の生育。この差は何だ?
私の見立てでは「防風柵」。
蔵王おろしに晒されない柵沿いは生きている。
それにしても、善し悪しが歴然。
一等地にもかかわらず、見栄えが悪すぎる。
さらに歩を進めた。
盛土の内陸側(西側)に、2列だけ広葉樹6種約400本を植えてある。
こちらは昨年秋の補植が成功している。辛うじて生き残った春新植、
今までどうしてもうまくいかなかったコナラなどの葉の勢いが、
この3年で一番いい。生きている実感が伝わってきた。
生育率は70%。
一番成績の悪かったコナラは、これまでになく葉の勢いがある

一番成績の悪かったコナラは、これまでになく葉の勢いがある


しかし、安心できない。過去2年は多くが6月に枯れたから。
昨年は3週間連続、ほぼ降雨なしが3回。
今年は明らかに多雨傾向。4・5月は昨年の倍降っている。
2014年春新植、秋補植の約350本は、また別の場所、名取市海岸林の中央部、
その西端の国有林内にある。秋には補植150本と見ているが、
秋補植が功を奏し70%生存。
しかし、辛うじて生きているという状況。根元が細い。
上が枯れ、根元で萌芽更新するだけで、上に伸びない。
ここは6月9・10日に来る住友化学・同労組の手で「施肥」を。
折角ですから自社製品で。
それにしても、ここで秋植えだけがうまくいくのは何故?
不思議です。
ウワミズザクラ

ウワミズザクラ

親分論争

2016年6月9日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
先日の植樹祭で聞こえてきた会話です。
「看板、文字の部分は彫ったらよかったね」
「でもキャラクターは難しいでしょ」
160521植樹祭 (10)「そうだよね。これははずせないもんね」
話をしていたのは今回看板をご寄附くださった
三和建設の皆さん。
思わず声をかけてしまいました。
「ご寄附いただきありがとうございます。内容が分かればいいのでキャラクターはなくても大丈夫なんですよ。
ぜひ来年は文字のところを彫ったものをつくってください!」
すると
「いいや、ダメだ。佐々木さんを入れないわけにはいかない!」と。
「え?佐々木さん???」
oyabunそう、皆さんはこのキャラクターのクロマツの親分を現場の佐々木統括だというのです。
これまでも本部事務所では、これは(プロジェクトに携わっている)Kさんに似てる、Yさんがモデルじゃないかとの声がありました。
このキャラクターを作ってくださった方にモデルは誰なのかを聞いたこともありましたが「モデルはいない」というところに話が落ち着いていました。
落ち着いていたはずの親分論争。それなのに現場では「親分は佐々木さんだ」ということになっていたようで・・・・・・(笑)。
言われてみれば“佐々木親分”かもしれないなぁ・・・・・・。
 

ANAグループの取り組み

2016年6月8日( カテゴリー: お助け隊員の声 )

6月は環境月間。
ANAの機内映像で当プロジェクトが紹介される月です。
機内誌「翼の王国」でも紹介されていることでしょう。
今月から草との闘いを本格化させますが、ANAグループ社員50人を含めボランティアは300人。
ANAマイレージでの寄附は6月30日まで、一口3,000マイルで呼びかけられています。
https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/donation/index.html
ANAホームページ
http://www.ana.co.jp/group/csr/community/environment.html
ご協力よろしくお願いします。
それに加え、全日空商事による寄附付き商品の「山形のさくらんぼ」の販売も始まりました。
同社はこれまでも「カレンダー」や「リユースプロダクツ」の寄附付き商品の販売でご協力いただいてきました。
http://www.oisca.org/kaiganrin/3255
以上、いずれも震災以降の継続的な取り組みです。
それに加えて、今月のボランティアの日はグループ社員が来てくれます。
1年に1回、再会も楽しみです。

このお二人は記憶に残るほど作業が上手だった。2014年7月

このお二人は記憶に残るほど作業が上手だった。2014年7月


会社の派遣団とは別に10回以上来てくれている東京の社員さんが何人もいます。
海岸林ボランティア同士の結婚第1号はANAです。
結婚式にも招待いただきました。
仕事の上でのANAさんとの出会いは2002年。
タイ東北地域スリン県での20年の緑化支援に感謝してと、子象2頭を寄贈されたのですが、
在京のタイ大使館とともに空輸協力をお願いに行ったところ、破格の対応、無償輸送をして下さいました。
あの時は本当に驚きました。
(アティ、ウタイの名前で、上野動物園で元気に巨大に育っています)
震災直後に当プロジェクトへの協力をお申し出いただき、今まで本当に多くの社員さんと出会うことになりました。
2011年10月30日には、ボーイング787で行く海岸林被害地視察を170名に無料で実施いただきました。
これにもビックリしました。
ボーイング787機で行く海岸林被災地視察ツアー(オイスカと共同実施)

ボーイング787機で行く海岸林被災地視察ツアー
(オイスカと共同実施)


できるだけ多くの方から少しずつ。
できるだけ多くの方にプロジェクトの趣旨を伝えていく。
我々のモットーに深くご理解いただき、それを地で行く。
我々には持ち得ないパワーで。
こういう企業の取り組みは、メディアではなかなか取り上げていただくことができません。
ですから、我々には何度でも繰り返し伝えていく義務があると思っています。

たくさんの方から感想をいただき、ありがとうございました。
これが最後となります。
最後は富山から参加のOさん
Oさんは報告会や歩こうツアー・ボランティアの日など、
繰り返し現場に足を運んでくださっています。
来られるときは、富山から車で!片道500㎞…
植栽地も隅から隅まで見に行っていて現場にもすごく馴染んでいる方です。
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植樹祭に初参加
当日は、全国でも珍しく宮城県だけが雨模様の天気予報となりましたが、
小雨が降る天候の中、会場には多くの地元有志が集い活気に満ち溢れ、
盛大に開会式が開催されておりました。
初参加ということで不安もありましたが、
目的地までの移動はバスが用意されており、迷うこともありませんでした。
また、事前にグループ(班)分けがされており、各グループに指導員がついて
植樹方法を教えてくれるので、安心して作業が行えました。

苗袋に30本の苗木を入れて何往復も…

苗袋に30本の苗木を入れて何往復も…


私は、運搬係を指名していただき、グループの苗木を
せっせと運んでいました。
一緒に参加したメンバーは、
最初は戸惑いながら鍬を使っていましたが、
回数を追うごとに上達していき、作業を終える頃には、
達人のような顔つきになっていました。
皆さんの作業スピードが速くなるにつれて、
運ぶ回数も増え、気が付けば、
自分自身が植樹する事も忘れ・・・
そんな時、クロマツに思いが通じたのでしょうか・・・
諦めかけていたタイミングで、隣のグループから応援依頼があり、
2本のクロマツを植樹する事が出来ました。
名取市海岸林再生の会の皆さんが
大事に育てた苗木を、大切に大切に、
自分の子供を育てるかのように植えさせていただきました。
そして、あまりの可愛さに、立派に美しく育って宮城を助けてくれるように、
自分が植えた2本に「クロ助とクロ美」と勝手に命名させていただきました。
クロ助でしょうか?クロ美でしょうか?

クロ助でしょうか?クロ美でしょうか?


植樹祭は、あっという間に時間が過ぎましたが、
今回の植樹祭に参加させていただき、普段体験する事が出来ない貴重な時間を通して、
オイスカの理念に基づいた大切なものを少しでも学べたような気がしております。
いつも優しく迎えてくれる地元の皆様、笑顔いっぱいのオイスカの皆様、
いつもお世話になり心より感謝しております。
クロ助、クロ美、今度は除草ボランティアに参加したいと思っているので、
それまで元気に育っていてください。
オイスカの理念が世界に広く普及することを祈念申し上げます。

参加された方々へ
お疲れ様でした。
私は、今回2回目の植樹祭参加となりました。
今回の植林箇所は、自分達が盛土の施工に携わった場所で、
はたして思ったように作業が進むのか心配でした。
実際、鍬を入れてみると多少硬さはありましたが、
前回の状況とは違って比較的作業がスムーズにいったように感じました。
ですが参加された方々はどのように感じられたのか、大変気がかりです。
実際作業された方々に感想をお聞きし、今後の参考にもしたいなと思っております。
植林の後の補足作業はもっと大変でしょうが
お身体に気を付けて作業をされてください。
クロマツ君も、すくすくと育ってもらいたいと心から願っております。
今後もできる限り積極的に参加していきたいと思っております。
(宮城県 男性)
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植樹祭では、失われた景観を取り戻すためや、防砂林・防風林等の
多様な機能を果たす海岸林を取り戻すためなど、
さまざまな想いをもってさまざまな職種・年齢の方々が
参加なさっているのをこの目で見ました。
実際に参加したことで、多くの人の想いと共にクロマツは植えられて、
景観が作られていくのだなと感じました。
帰りは防潮堤の上を歩いて仙台空港へ戻りました。
海風を受けつつ、植栽場を眺めながら自分の足で歩くことで、
かつて此処に在った海岸林の広さ、
そしてこのプロジェクトの規模の大きさを改めて実感することができました。
(宮城県 女性)
DSCN0077

植樹祭に参加し、名取市海岸林の再生計画が、多くの人の熱意や、
支援によって進められていることを実感しました。
私が以前住んでいた地域にも海岸林があり、植樹祭を通して、当たり前の様にあった松林も、
元は人の手によって植えられ、長い年月をかけ育った貴重なものだった事を再認識しました。
また、地域の人々が海岸林の再生を担う体制であることを知り、
自身の生まれ育った地域について振り返る機会にもなったと感じます。
帰る際には、防潮堤の上を、植栽場やわずかに残った海岸林などを見学しながら仙台空港まで歩きました。
震災の跡や、元あった海岸林の規模の大きさなどを改めて知り、
今回は、将来まで続く貴重な体験をさせて頂いたと感じました。
(宮城県 女性)
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震災から5年。「海岸林再生プロジェクト植樹祭」に家内と一緒に三回目の参加、
中途何度か草取り作業にも参加をしてきました。
行く度、自分たちが前に植えた苗木がどうなっているか見てみたいとも思い見渡しますが、
どんどんと広がる植栽範囲では、どれがどこだか判りません。
日々、管理、見守っておられる海岸林再生の会、オイスカの方々、
多くのボランティアの方々には感謝・・・!感謝・・・!
来年は、「伊達政宗公」の生誕450年の年・・・!
仙台湾沿岸15里に松林を造成させ、「白砂青松」の風景をつくらせ、「木曳堀」の開削を命じ、
この地に広大なる米作地帯と水運、居具根と多様な風景を形成させた「政宗公」の偉業を、
着実に再建してゆきたいものです。
参加するたび、小さかった苗が根付き成長している姿を見ながら、「政宗公生誕500年」の50年後、
次の世代の人たちが散策する「松林の風景」を夢みています。頑張りましょう・・・!
(宮城県 男性)

毎年の成長が楽しみですね

毎年の成長が楽しみですね


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今回、私は植樹祭に初めて参加しました。
苗を1本1本枯れぬよう植えていく作業は、大変でありながらも多くの方々と接し、
話を聞くことができ、とても楽しいものでありました。
帰りには防潮堤から今まで植樹された松を眺めながら仙台空港まで歩き、
いかに苗が大切に育てられ、そして関係者の方々やボランティアの方々による丁寧な植樹が
今まで行われてきたのかを自分の目で知ることが出来ました。
仙台藩の時代から続き、時には潮風から田畑を守るため、時には津波から集落を守るために
役立ってきた松林というものを、自身の手で、体でその植樹の一端に携わることが出来たのは
とても貴重な体験になり、大切さを直に知るところとなりました。
指導をして下さった関係者の皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
終始楽しく植樹をすることが出来ました。
このプロジェクトに次回もまたぜひ参加し、海岸林再生へ向けて少しでも力になれればと思います。
(宮城県 女性)

一般の人が黒松を植えることができる年一回の植樹祭を楽しみ、
かつ大きく順調に育つ様思いを込め植えました。
子供(3歳くらい)も自主的に植えている家族連れの様子を見て
子供に実体験させることができて将来につながる活動だと思いました。
人手が多いと作業が早く終わる。場所が作業しやすい土の質、状態もあり
あっという間に1万本を植えることができたことに驚嘆しました。
月一のボランティアもこの様に盛況ならいいと思いました。
主催側はうれしい悲鳴で量より質も大事ですが若い力も必要と感じました。
植えっぱなしの単発、一過性でなく継続活動が必要です。
今回植えたのは黒松の赤ちゃんです、植えっぱなしでは順調に育ちません。
生き物(人工林)を順調に育てるには人の手が必要です。
そこに気づき、認識する参加者がいて
月一のボランティアへも参加して欲しいと思いました。
何をするか事前配布の手順でイメージをつかみ、当日の実施説明で手順を実感する。
わかりやすい植樹の作業指導方法について事前に練られた結果と思いました。
ご苦労様です。
初めに注意を受けた深植え禁止等、
参加者がどこまで理解したかは今後の植えた木の生存率で証明されるのだろうと思いました。
(宮城県 男性)
DSC_2419
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土のかけ方や穴の深さなど、無事に育ってくれますようにとドキドキしながら
一つ一つの作業をしましたが、同じ班の皆さんとの交流も楽しく、
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ベテランの方々の鮮やかな鍬さばきが印象に残っています。
帰り道に空港に向かって防潮堤を歩きながら、
海岸林を通してこの海と暮らしを共にしてきたのだなあと人々に思いが馳せられました。
30年後は再び青々とした松が広がる景色であることを楽しみにしています。
今回の植樹祭は、土を盛り・松を植える一人一人が
この海岸の過去から未来を考えることができる活動であったと思いました。
(宮城県 女性)
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今回の植樹祭で初めて海岸林再生のプロジェクトに参加しました。
現場で実際にお話を聞いて、植樹、育苗の大変さを知ると同時に、
プロジェクトの皆さんの海岸林再生へ込める熱意を強く感じました。
長い間、名取の人々の生活を守ってきた松林の再生には、多くの労力と長い時間が必要となります。
その中で、私自身にもできることはたくさんあるので、
見守るだけでなく、積極的に活動へ参加して行きたいと思います。
植樹祭後に北釜を通り仙台空港まで歩いた際に防潮堤から眺めた植栽場が
10年20年後には、震災前のような立派な松林となっていることを願うとともに、
そのために自分ができることを探し、実行していきたいと思います。
(宮城県 女性)

21日の植樹祭の感想が届いたので何回かに分けてご紹介します!
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今回、名取北高校、宮城農業高校の生徒はじめ高校生、大学生の「次を引き継いでくれる若い力」の参加が多く
非常に有難く、頼もしく思います。
参加していただいた知り合いの方々は、当日もその後に会ったときも
「良いことをしてこんなに楽しくできるんだから」と大変喜んでいました。

上の方に見える円状になっている部分がサイクリングロード

上の方に見える円状になっている部分がサイクリングロード


今回やこれからあと数回行われる「植樹祭」の場所は
再開されるサイクルスポーツセンターの走路付近であり、
自分が植樹したマツの成長を見やすい場所になります。
だからこそ「植樹」だけじゃなく「その後」についても
考えてもらえるともっとアリガタイです。
地域行事、学校行事等で参加できなかった方々にも
いつか「植樹」のチャンスを!
悪かったことが思いつかないです。
ひどい植え方の人も見なかったし話もきかなかったし…
個人的には掘るたびあまりにも巨大な「岩」を掘り当て
「何で俺だけ月面体験…」
(本当に何回も…しかもホントに俺だけ…)
一番巨大な岩はたまたま苗を届けに来てくれた再生の会の桜井さんと発掘しました。
桜井さん助けて頂いてありがとうございます。
(名取市 男性)
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3月まで仕事で仙台に住んでいて、ボランティアで何度か名取の海岸林整備のお手伝いをしておりました。
今は、転勤で関東に移り、今回は千葉からの参加ということに。
森林の整備に関係する職場で働いていますが、100haの森林をつくり上げるのはプロでも大変な仕事です。
それも、ほとんど経験がない中で苗木生産から始められたOISCAという組織の懐の深さと
それを動かしているスタッフの方々の情熱にいつも感心させられています。
これからも機会があれば是非ボランティアに参加させていただきたいと思います。
これからもがんばってください。
(千葉県 男性)
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このプロジェクトに携わるのは今回で3回目となりました。
去年の植樹祭ぶりに参加させていただきましたが、
みなさん暖かく迎え入れてくださりとても嬉しかったです。
自分の植えた苗がこれから先どんなふうに成長していくのか、楽しみにしながら
いつも参加させていただいております。
これから先たくさんの困難があると思いますが、
微力ながら私も年に数回お手伝いしていきたいと思っております。
貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
また、6月のボランティアには参加予定ですので、よろしくお願い致します。
(宮城県 女性)

毎年初夏になるとはじまる楽しいキャンペーン。
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ANAショッピング A-styleが展開する東北応援プログラムが 今年もスタート! さくらんぼの売り上げがプロジェクトへの支援になります。 詳細はこちら
A-styleを運営する全日空商事さんは、これまでも さくらんぼのほか、カレンダーや引退した飛行機の部品の 再生グッズなどで支援を継続してきてくださいました。
いつもありがとうございます!!
 
 
 
そして毎年環境月間の6月に展開されるもう一つのキャンペーンが!
ANAのマイレージによるプロジェクトへの寄附を受け付け中です。
詳細はこちら
ANAの社員さんたちは毎年ボランティアにも参加してくださっています。
↓これは昨年6月の写真。今年も6月18日に参加いただく予定です!
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さて、前回フィリピンの海岸林再生のあらましを述べましたが、
フィリピンの方々は今回の植樹祭に参加して何を学んだのでしょう。
少し感想を聞きましたので、そのことを記します。
まず、植樹祭の開会式・閉会式が、きちんと行われているのに驚いたようです。
向こうでも100人規模で集まって植林がおこなわれますが、あまり儀式めいたことはしてないようです。
そして開会式できちんと植栽の仕方を実際に示していることは素晴らしい、と言っておりました。
日本のような丁寧さは無いのかもしれません。

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本植樹祭では参加者に事前にこのような
植え付け方法を記したマニュアルも郵送する徹底ぶり


今回の植樹祭クロマツ植林で、吸水ポリマーをどう扱っているのかに興味があったようです。
こちらでは500倍溶液に植える直前に10本単位で縛ってあるコンテナ苗を漬けて植える(根漬け保水材)
のですが、フィリピンのプロジェクト担当者の頭ではそうではなくて、
苗がポットに入っている状態で上からポリマーの粒剤を撒きそこに水を注ぐというやり方(粒状保水材)
をイメージしていたようです。
今回しっかり根付保水材の手法を学んで帰りました。
クロマツ苗の吸水ポリマーに漬ける作業

クロマツ苗の吸水ポリマーに漬ける作業


ある調査データによれば、無処理の枯損率は75%、粒状保水材では70%、
根漬け保水材では20%という報告もあります。
断然私たちのプロジェクトが行っている方法で、枯損を最小限に防ぐことができるのです。
名取の海岸林再生プロジェクトで運営も学び、また技術的な面でも保水材の使い方、
丁寧な植え方など勉強になったと思います。
6月末に様子を見に現地プロジェクトサイトに行ってきます、日本での研修効果を期待して。
レイテ島プロジェクトコーディネーター

レイテ島プロジェクトコーディネーター


オイスカマニラスタッフ

オイスカマニラスタッフ


 
植栽後、閉会式にて

植栽後、閉会式にて

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