2016年植栽地に防風柵設置中
1月13日、1ヵ月ぶりに名取に出張し、現場に出ました。
吉田用語の「実踏」は、文字通りガッツリ歩くときのこと。
今回は車でザーッと「巡視」。いつも海岸林の現場以外の変化も注視します。
毎日がSomething Newです。
①公共工事の状況把握、②変化をつかむ、③異常がないか確認するのが目的。
今回の見どころを優先順で言うと、
・2017年植栽地の排水対策工事、
・2016年植栽予定地の防風垣設置工事、生育・枯損状況
・2018年?植栽予定地、北釜ゲート付近の盛土工事
・2014年植栽地の作業道かさ上げ工事
・2015年植栽地の点検
これらは、市有林、県有林の箇所。
被害が甚大な場合、所有者を問わず国費で復旧する「民有地直轄治山事業」
(通称:民直)として国(林野庁)が発注し、三和建設さんが盛土に加え、上記も受注。
文字通り、「自分事として」仕事をして下さっているように見えます。
今期一番寒いなか、上記を全部並行していただいています。
「現場百遍」
繰り返し工事の途中を見ていると、いろいろな情報、気付きが得られます。
佐々木統括や清藤先生は、私の3分の一ぐらいで済ませますが、
私にそれはできません。
ちなみに去年植えた木の生育が気になっていました。急に枯損が増えていないか。
でも、厳寒期だからあまり変化はないはずと踏んでいましたが、
おかげさまで大丈夫でした。
防風柵の工事が本格化しています。
よかった。よかった。
ぜひオイスカの会員に! ~ただいま会員増加中~
1月12日、オイスカ宮城県支部新春懇談会がホテルグランテラス仙台国分町(会員)であり、
会員の半数近い61人が出席。定期会合は6月、1月の2回。幹事会も2回。
来年度事業計画をお伝えしました。
2ヵ月で10件増。144件に増えた会員増強委員会の成果報告や、遺贈セミナー開催計画も。
仙台国際空港や仙台空港アクセス線も新会員。
同日、チーム海岸林は「Post2020対策会議」をやったので、佐々木廣一名取事務所統括と私に加え、
清藤城宏緑化技術参事、小林省太アドバイザー(元日経新聞論説委員)、菅文彦アドバイザー
(コーズ・アクション代表)も参加。本部からの報告は柿沼瑞穂 組織担当部長が。
そして、海岸林報告では、植樹祭・ボランティア日程、県内の寄附者が件数的に全国トップ、
会費に加えて寄附もボランティアもと言うケースが多いこと、
そして、新会員として初出席の大槻壽夫さんを紹介。
「私が引き受ける1,900人のボランティアを、一緒に全員ご指導くださる方です」と。
とっても大きな拍手が自然に。
今夜の講演はサプライズ。
楽天ゴールデンイーグルスのシニアアドバイザーで、仙台大学副学長のマーティンさん。
講演タイトルは「T.E.A.M」。本当のチームプレー、チームワークについて。
「もっとチームワークが良くなれば、日本のプロスポーツはもっと伸びる」
放映権料だけ見ても日米の差は比較にならない開きが。
野球は全体で纏まって行動せず、一部の球団だけが「わずかに」儲けている。
今すぐ活かせる示唆に富んだ話。あっという間の30分。
クイズがいっぱい。小林さんは2問正解。
私は1問当てて、嶋選手のプロ野球カードをいただきました。
講演の後、柿沼部長がおもむろに立って、
「マーティンさん、今オイスカの会員になってくれました」と。
さすが部長。秒殺で獲得した。さっき会ったばかりだろ(笑)
「じゃあ、私は145人目の会員ですね!」とマーティンさん。
いつも通り、楽しい会でした。
楽天に名取北高校OBの岸選手が入団しました。
去年は1回しか行けなかったから、応援に行くぞ。
マーティンさんを早く訪ねて、海岸林のことも相談してみよう。
最後に一言、会員募集しています!
名取の復興の現場に野良猫がいる余地はあまりないのですが。
昨年秋、マレーシアのサラワク大学の学生さんたちが視察研修に来た時、
マツの防風柵の上で、のんびりしている猫がいてビックリ。
変なところにいるし、逃げもしないし、すごく肥えてるし。
15人ぐらい相手に説明しているすぐ後ろ。
学生さんたちは誰も気づかなかったけど、猫は逃げない。
こんなに近くで聞くんかい?!
たぶんその猫です。
以来、1年ぶりにまた会いました。
盛土工事の三和建設さんの事務所の前で。
相変わらず太ってる。
友達いなくて寂しくないんかい?
こっちは車。
道の真ん中を歩いてこっちに向かってくる。
車を止めたら、運転席の横まで来て、しゃがみ込んだ。
腹が減ったのね。俺なにも持ってないよ。
この様子だとオジサンたちにご飯もらってるんだな、いつも。
ネズミを食べて太ったのかと思ってたけど、
ネズミは副食なのかな。
今年は、DASH村みたいに、夜の生態系をカメラで撮ることも少し考えてます。
結論は大体わかっていますけど。画像に収めたい。
震災後2年間コブハクチョウが一匹、ずーっといたけど、あの士はどこ行っただろ。
海岸林ブログ 1,402回目の更新
震災から5年10ヵ月が経ちました。だいたい2,130日。
以来ブログは1,402回目となりました。
打率は6割5分7厘。
クロマツ生産について地元農家と行政とともに、熟慮と協議を重ね、
林業種苗法に基づき「種苗生産登録講習会」の開催を含む合意形成が整った
2011年9月にプレスリリースして、晴れて正式に海岸林再生プロジェクトを発表。
そういう作業と並行してホームページページ立ち上げを行いました。
初めてのブログは10月30日、「ボーイング787に乗って被災海岸林視察ツアー」
170人参加のレポートでした。
「ブログを書いたら」とは、オイスカ海岸林アドバイザーで、コーズ・アクション代表の
菅文彦さんの勧めでした。私はアナログタイプなので、かつてブログとか全然興味なく、
「え~~」(面倒くさいの意)と言った記憶があります。
10月から2012年の2月までの5ヵ月間は、28回しか書いていません。打率1割8分7厘。
記録しなければいけないことばかりの毎日だったのに。
ですが、名取市海岸林再生の会発会、初めての播種という2012年の2月あたりから
すごく書くようになりました。月30日中32回書いた月も何度かあります。
「誰にも読まれなくても書き続ける」と決めました。
書くのは私ではありませんが、オイスカ本部HPの英語版でも報告は更新しています。
実は相当重宝しています。
業務時間内にデスクでブログ書くことは少なく、だいたい電車の中とかで書きます。
業務の分業とともに、私以外に書いてくださる人も増え、楽になりました。
だんだんわかってきたのですが、ブログを書く目的はたくさんあります。
① 毎日何をやっているか、誰に対しても報告義務を極める姿勢を示す
② 技術面を含め、海岸林の復旧にあたる関係者、研究者への情報公開
③ 日記のように自分たちの記録にする
④ 支援者との意思共有、進捗報告、予定の連絡
⑤ 復興状況全体の発信
支援者・ボランティアなど我々の「チーム海岸林」は大きいので、
とくに④については予期せぬ効果があることが後でわかりました。
役所の人や、企業のご担当、熱心なボランティアは時々目を通してくれるので、
会った時に「話が早い」。ボランティアの方は状況を把握してから現場に来る。
「読者の皆様に感謝」という言葉が、いつも私の心の中にあります。
読んで下さって本当にありがとうございます。
4度目の「風の松原」訪問
1月10日・11日、秋田県能代市をコーズ・アクションの菅文彦代表とともに訪ね、
「風の松原」の関係者から官民連携の姿について、たくさんお話を伺いました。
東北森林管理局、米代西部森林管理署、秋田県山本地域振興局、能代市役所、
秋田県立大学木材高度加工研究所、風の松原の再生と共に歩む会の皆さんには
大変お世話になりました。
年末からの雪、大荒れの予報に警戒しながらでしたが、ほとんど影響を受けることなく、
今回は林内実踏は目的ではなかったので、ひどい思いをすることなく、
いまは仙台に戻る秋田新幹線の車中です。
●「風の松原」(全長14km、759ha)の概要
所有:国:342ha、県:272ha、その他民有林(市有林・財産区等):145ha
*米代川を挟み、北側:八峰町からの峰浜海岸、南側:風の松原759haなどと合わせ、地域全体では1,000ha以上、日本最大規模の海岸林群です。
樹齢:およそ30~50年生。一部160年生。
林内を歩く・走るなど「利用する市民が多い」ことも特徴です。
●私なりに整理した「近年の主な官民連携史」
1978年:能代青年会議所が林内のゴミ拾い開始。1日で50t回収。
「クリーンアップ作戦」は今も継続中。ほぼゴミなし。ゴミを探す方が難しいそうです。
1980年:国有林(飛砂防備保安林)の多くを「保健」保安林に重複指定。
1987~96年:市「整備事業」開始。
・10年で1.2億円計上。
・四阿、案内板、トイレ、ベンチ、アスレチック、水飲み場、ランニングコースなど設置。
1999年:松くい虫確認(2002年~被害急増し、いまは減少)
2003年:「風の松原に守られる人々の会」(2001年設立)県有林にて補助金獲得、樹幹注入など実施
2004年:松くい虫対策の初の住民説明会(官民が共通認識を持って対応する目的)
:「ボランティア大会」開始
・事務局:風の松原ボランティア協議会⇒現在の事務局は「風の松原の再生と共に歩む会」
・15年継続中、700人前後参加、毎年200tに迫る規模の落枝拾い)
2009年:能代市「風の松原保護検討協議会」設置
・1年間7回開催、国・県はオブザーバー参加。5項目を提案。
①発揮すべき機能を重視したゾーンニングの設定
②風の松原の歴史的背景と文化的意義の啓蒙
③「白砂青松を感じられるエリア」の設定
④国・県・市・市民の役割分担の明瞭化
⑤国・県・市・市民の連携強化
2010年:能代市「風の松原連絡協議会」設置
・会長:県立大学髙田教授。11回開催し解散。
・連絡協議会の機能を集約する形で「共に歩む会」の設立を提案
2011年:風の松原300年祭
2014年?:「風の松原の再生と共に歩む会」設立(会長:能代商工会議所 佐藤元副会頭)
・4月中旬のボランティア大会運営(歩道沿いなど広範囲で約200t近い落枝拾い、14回目の去年は
750名参加)を継続中。
・事務局は能代青年会議所内
:「ふれあいの森」協定締結(国有林2ha)
・国・市・秋田県立大学木材高度加工研究所・共に歩む会
・国有林2haの整備(下草刈りを森林組合に委託、12月落枝拾い)
あまりにも簡単で恐縮ですが、印象をまとめると、
・多様な価値観の中、今の姿にまとまるまで、推察通り、長年にわたる大変なご苦労があった。
・民間側に人を束ねられる「よき親分」や、体を張って議論をまとめられる「リーダー」がいた。
・目指すべき森の姿(国有林:「管理経営の指針」)が明瞭。
・飛砂防備保安林に加えて保健保安林を重複指定している意味は大きい。
・国・県・市・民間の風通しが非常に良いように感じた。
・能代市役所に林業木材の担当課があり、職員が4人もいることに驚いた。
・大量の落枝、伐採木などはバイオマス発電で焼却処分する「出口」に恵まれている。
今日は名取事務所で、Post2020に関する会議をします。
たたき台のたたき台を、佐々木統括、清藤参事、アドバイザーの小林さん、菅さんとともに
チームでまとめる作業に入ります。
荷が重いけど、みんながいるから何とかなるさ。
静岡の支援者 平山君お手製の門松
オイスカ本部のスタッフブログでも紹介されていたのですが、
http://www.oisca.org/blog/?p=18451
年末、2016年大阪マラソン応援団 平山君が、
わざわざオイスカ本部事務所の門松を用意しに来てくれました。
まず、びっくりしました。なんとありがたい。
作っているのをマジマジと見させてもらうのは初めて。
「年神さまを迎える準備です。一つ一つに意味があるんです」と教えてくれました。
松竹梅、みんな揃っている。センリョウもある。
「それぞれが映えるように心掛けてます」。
竹の切り方、見せ方には「笑っているように見えるでしょ」と。
「マツは先駆けという意味があります。荒地でも他より早く生えてきますから」
大阪で私服で会った時と違い、完璧に着こなしている作業着。
寒空の下、2時間ぐらいでさっさと。
「もう14年やってますから」。
いやぁ~知らなかった。
正月明け、門松を払うや否や、大阪マラソン採択通知が届きました。
平山君や静岡の仲間たちが呼んでくれたのだと思います。
いつもありがとう。今年は一緒に走ろうぜ!
その前に名取で会おう。
大阪マラソン寄付先団体 選考結果!
こんにちは、浅野です。
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
新年早々、朗報です!!
今年も大阪マラソン寄付先団体に採択されました!!
4年連続です。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
今年のチャリティカラーは紫、テーマは「美しいまちと暮らしを支える」です。
正式なランナー募集は4月から開始になりますが、
今年もランナーとして、応援団としてのご参加お待ちしてます!
大阪マラソン大会公式ホームページ → http://www.osaka-marathon.com/2016/charity/contribute2017/
謹賀新年 ~2017年はこうなります~
明けましておめでとうございます。
存分に仕事をする場をいただいていることに感謝し、
今年も一つ一つ日々の達成感を積み重ね、喜びを噛みしめたいです。
年度初めにあたり、今年の方向性を示したいと思います。
●名取市海岸林再生の会による播種は、今春含めあと2回
播種量は1.2kg:56,000粒(2016年は2kg:100,000粒)
●植栽は、今春含めあと4回の見込み
2017年度は13.66ha、68,300本を予定。
もちろん、100%名取市海岸林再生の会生産の、宮城県産マツノザイセンチュウ
抵抗性クロマツのコンテナ苗です。
●第4回植樹祭は5月中旬
例年通り、まず3月1日~名取市民向けに、4月1日~宮城県民向けに公募開始
これまで通り、宮城県民向けに募集します。
●保育面積は50.39ha
259,600本のクロマツ、広葉樹10種671本の保育を行います
ニセアカシア・葛・竹への対策を一段階引き上げ、薬剤も使って徹底対処いたします
プロとボランティアの併用で、これまで同様、心してかかります。
●雇用数は約1,200人の見込み
育苗(名取市海岸林再生の会)、植栽・施肥(宮城中央森林組合)
育林(宮城中央森林組合・松島森林総合)
●ボランティア受け入れは約2,000人の見込み
HPで募集を開始しました!
県内と県外比は5分、男女比もほぼ5分、リピート率4割を維持したいです。
視察者年数百人を合わせると、経済効果もそれなりだと思います。
●安全対策
3月にはボランティアリピーター対象に普通救急救命講習、避難誘導先への道の把握を行います。
日常的にもKY活動(危険予知)を取り入れた作業指示を心掛けます。
小型ハチ(フタモンアシナガバチ)の予防方法も常にシェアし、極力危険回避します。
保育取扱量は広大ですが、慌てず、動ぜず、安全第一で仕事を進めます。
●調査・提言
1.海岸林と地域の将来ビジョン形成調査
⇒これまで6年、各地の海岸林を巡り、ヒアリングも重ねてきました。1月初旬、
秋田県能代市の「風の松原」関係者を訪ね、取りまとめ開始に備えます。
⇒3月を目処に、Post2020年以降のあるべき姿の素案を作成し、行政と協議開始します
2.生育モニタリング調査・土壌の物理性調査
⇒1月中旬に、現時点の調査報告書をHPで公開します
3.ニセアカシア・葛など薬剤枯殺処理調査
⇒引き続き継続するとともに、調査を元に本格的に施業を開始します
4.名取市海岸林史聞き取り調査
⇒今年度中に、東北学院大学菊池慶子教授の手で、第1次取りまとめを行います
5.飛塩影響調査
⇒目下、専門家に相談中。
●ブログ更新
2012年に開始したblogですが、今回で1,398回目。
4月の播種の頃には1,500回となるでしょう。
今後もほぼ毎日更新したいと思います。
●活動報告会、講演会など
年間30回~40回、4,000人~5,000人前後に直接話を聞いていただいています。
1月26日~28日は香川で3回活動報告会の場をいただいており、オイスカアドバイザーの
小林省太氏(元日本経済新聞論説委員兼編集委員)と浅野奈々穂がお話させていただきます。
2月28日、地元名取北高校の全校生徒に、思い切りアピールする場をいただきました。
宮城、首都圏での発表の場を更に確保したいと思っています。
●報道対応
年平均で毎年30回程度、公共のメディアで紹介されていますが、専門誌、企業広報なども
更に活用したいと思います。1月から1か月ANAの国際線機内とラウンジに設置される情報誌
「ていくおふ」で大きなページを割いてご紹介いただくことになりました。
今年もご支援・ご協力いただき、ブログも読んでいただき、
本当にありがとうございました。
2016年度第3半期を終えた時点での実績をお伝えします。
(*カッコ内はこれまでの累計)
●育苗本数 約170,000本
*現在、「名取市海岸林再生の会」育苗場で育てている1・2年生クロマツ苗
●国、県・市との協定面積 96.62ha
*4m作業道、防風垣、盛土法面、生物多様性配慮ゾーンなどを除いた
実際の植林可能面積は65ha前後となる見通し。
*協定面積は今後も若干増加する見通し。
*現在、青森・岩手・宮城では1,090ha(宮城約750ha)、福島で686haで植栽計画中。
*現在、民間の海岸林への取り組みはのべ77団体、協定45.58ha(オイスカ除く)
●植栽完了面積・本数 36.73ha 191,203本
*2016年9月末現在、青森・岩手・宮城の植栽完了面積は164ha。
*これから被災4県全体の植栽ピークを迎える。
●雇用数 今年度1,199人見通し (4,652人)
●ボランティア数 今年度約1,800人強見通し (2013年~5,120人)
●活動報告会・講演回数・聴講者数 19回・2,802人 (146回・22,426人)
●活動報告ブログ更新回数 (1,397回)
●視察人数 179人 (3,003人)
●累計写真展開催数 1回 (53回)
●累計寄付金額 2016年11月末現在 493,758,778円(募金・民間助成金除く)
チーム海岸林一同、しばらく充電させていただき、
年明けのブログは、1月10日秋田県能代市の出張先から発信します。
皆さま、よい年をお迎えください。
今年も一つ一つの達成感を積み重ね、喜びを噛みしめた1年でした。
最近もいろいろなことが。
11月のJICA ECO-DRR(森林等生態系を活用した防災減災)の6か国政府職員研修では
なぜこのプロジェクトが研修対象に選ばれたか、とても不思議に思っていました。
答えは研修前夜。海岸防災林の第一人者で、東日本大震災からの再生の頭脳でもある
森林総研東北支所の坂本先生からの推挙だったことを知りました。
「研修生は私が考えていたことよりも多くの事を、とくに社会林業、地域に住む人々
との関わり方、その組織化、また仕事のコスト意識を学んだと思う」とまとめのコメントを
いただき、素直にうれしく思いました。
また、つい先日、県立名取北高校の校長先生、教頭先生、総務部長の先生と面会し、
卒業式前日の2月28日、全校生徒と先生方900人に講演をと依頼を受けました。
大阪マラソン直後、河北新報の記者さんから取材を受けたのですが、
掲載される前から、校長先生と教頭先生から「おめでとうメール」。
掲載後は、「時間があるとき、高校にご足労いただけませんか」と。
何年も前から、北校生を見て「いつか彼らと」と思っていました。
それが今年、植樹祭への参加として具体的なご縁が始まったのですが、
すべて、河北の記者さんの陰の後押しおかげでした。
いま、復興庁の第1回「新しい東北」顕彰に、新しい東北官民連携促進協議会事務局の
みずほ総研から推薦したいとお申し出いただき。東京海上日動火災保険㈱からも同じ
ご連絡をいただきました。
今年は、今までにない講演依頼が多かったし、原稿執筆依頼も明らかに増えました。
年明けはANA総研の計らいで「ていくおふ」という広報誌で活動を紹介させていただきます。ANA全国際線の座席、ラウンジに設置。1月から1か月間です。
寄附者の輪も広がり、目下、誰もが知る外資系企業も支援を検討くださっています。
いま下駄はストックホルムとジュネーブにあります。
いい返答が来ますように。
来年は14ha・70,000本の植付。
保育面積は「化け物」クラス続伸で50haに及びます。支出も雇用もピーク。
Post2020に向け、提言活動も具体化させます。
このプロジェクトの正念場、ヤマ場の年であることは間違いなし。
以上のような「他薦」の期待に応えられるよう、
正月はよく充電して、また気合を入れなおして頑張ります。