すごいよIQOSストア!
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
海岸林の支援者向けに年2回発行しているKAIGANRIN REPORTの取材のため、
先日、IQOS(アイコス)ストア 銀座店に行ってきました。
タバコに縁のない方には、IQOSって??? とピンとこないかと思いますが、喫煙者にはお馴染みですね
タバコに縁のない私にはこんな機会でもなければ足を踏み入れることもない場所です。
海岸林HPのインフォメーションでも紹介していますが、
IQOSを販売しているフィリップ モリス ジャパンさんが
たばこスティックのポイ捨て防止を通した環境美化活動の一環として、
「あなたのマナーで海岸林再生プロジェクト」と題してプロジェクトをご支援くださっています。
アイコスストアにはIQOSヒートスティックの回収ボックスが設置してあり、
回収ボックスひと箱で4000本のヒートスティックが回収でき、
いっぱいになると2000円を会社がご寄附くださいます。
アイコスストア 銀座店に行ってみてびっくりしたことがいくつか・・・
その1 11時のオープン前に行列が!
海外からの観光客と思われる方々、サラリーマン風の男性などなど
IQOSって人気があるんだなぁ・・・
その2 内装の美しさ!木を曲げてカーブした階段の手すり
なんだか落ち着く空間・・・タバコのもくもく煙ったイメージとはかけ離れ、とってもおしゃれな空間です。
内装に木が使われていることもあり、落ち着きます。
その3 漆を塗装したIQOSケース、33,000円!
紙巻タバコは紙製の箱に入っているので、中身がなくなったら捨てるというイメージが強いのですが、
IQOSには専用のおしゃれなケースがあるので、ファッションの一部になったかのようです。
スマホ・時計・IQOSと同じ並びなのかな~
その4 落ち着いた雰囲気のラウンジ
会員であれば自由に出入りできるラウンジ。
休憩や待ち時間に訪れ、仕事をしていくサラリーマンも多いそう
コーヒーが一杯無料で!しかも、コーヒーのドリップマシンは世界でも数台しかない貴重なマシンのようです。
コーヒーが苦手な私は味わうことができませんでしたが、きっとかなりおいしいと思います!

なんだかアイコスストアの宣伝のようになってしまいましたね(^^;)
銀座店では平日の来店客が500人
平均滞在時間30分ほど
その間、IQOSをひとり2本ずつ吸うとすると、一日で1000本のスティックがたまることになります。
4日で回収ボックスがいっぱいになり2000円の寄附!
1ヵ月で15,000円・・・
全国10ヵ所のIQOSストアで実施してくださっているので、かなりになります。
当初は、キャンペーン期間は2017年11月1日~2018年3月31日までの予定でしたが、
予想を上回る回収量があったため、回収ボックス設置場所を増やし、
期間も延長してキャンペーンを行ってくださるそうです。
ご支援くださる企業や団体のみなさんは、それぞれが持つ商品などを活用して、社会貢献活動としてご寄附くださっています。
本当にありがたく思っています。
民間からの寄附だけで、これだけの事業をすることができているのも支援くださる多くのみなさんのおかげです。
「つなげ」「知恵を出せ」
東京ではスタッフが恒例のダイレクトメール準備などなど、頑張っています。
僕も頑張らなくちゃ。22日から6日間宮城に出張してきました。仕事はさまざま。
名取事務所に着いて、すぐ現場へ。妙に穏やかな天気。
今年の植栽地の一部と、2019年・2020年の植栽予定地8haほどの、
工区毎の境界をすべて辿って確認するのが、真っ先にやるべき仕事。
今後は今までと違う点ばかり。植える前にやらなければならないことがたくさん。
不法投棄ゴミもあるし、割れたガラス、樹齢100年近い木の枯損木は散乱。
ニセアカシア・クズ・篠竹はびっしり。作業道はどう考えようか・・・
要望事項をまとめ、国・県・市の皆さんと誰がどうやるのか話し合いながら、
数ヵ月以内に最低限をまとめ、一緒に一歩一歩進みたいと思います。
3時間歩きましたが、半分しか終わりませんでした。
明日は8時前に現場に着いて、2時間以内で終わらせます。
10:30からはBS朝日の取材。
午後は役所回り。足で稼いだ情報をシェアせねば。
今年からは今までの倍以上、「つなぐ仕事」が増えるはず。
オイスカは、NGOとしての存在意義、真価が試されています。
「つなげ」「知恵を出せ」 そう思うばかり。
「(育苗場では)西の苗は赤くなる。注意しなくちゃ」と統括は言います。
育苗場には、4月末に植える徳島県産と香川県産があります。
また、ほんの若干、岡山・香川県産1・2コンテナ分の「留年組」が、赤く変色しています。
気になっているのは、西日本苗の植栽後。
2017年植栽地には、岡山県・香川県産マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツがあります。
先月も見たし、大丈夫と聞いていても自分の目で確かめたく。
全体的には大丈夫。
敢えて言えば、先月23日に比べ、岡山の苗は葉の一部が赤く変色する傾向がありました。
だから何だ?見てどうする?と言われても何もできないのですが注視しようと思います。
林業種苗法的には、太平洋側であれば西日本の種子でも良いことになっていますが、
今年は寒気が厳しいので気になります。
そろそろ、気象データや長期予報など、気にする頻度が増える時期です。
宮城のサクラの開花は平年並みという情報も出ました。
突然の倒伏(数は僅かですが)
2月10日、2018年の植栽地の工事完成状況と、これまでの植栽地の気になる場所を
徹底的に見て歩きました。やはり、気になることは、次から次へ増えるだけ・・・
とくに、2015年の現場は4時間かけて歩きました。
根踏みの必要性を自分なりに点検するために。
1月22日に積雪19㎝があったものの、それ以降5㎜以上の雨はない乾燥期。
一番寒い時期。朝から歩いたが、霜柱はなかった。
調査地No7、11月のモニタリング調査以降見ておらず、色々な意味で気になる場所。
名取第4工区、2014年植栽地、種苗組合から購入した苗。多湿も多湿の場所。
最初から生長が悪い。調査が間違っているのかもしれないがかなり酸性土壌。
雑草はほとんど生えないが、今年は突然葦か発生した。
2014年に植栽した、名取3・4区の中央部は枯れ上がりと落葉が多い場所。
海側、内陸側はまったくそんなことないが、中央部だけ。皆がいつも気にする場所。
ん??
苗が何本か倒れている。生きてはいますが。
11月に清藤先生と来たが、そんなことなかった。
引っ張ったら抜けるかもしれない。現状いじらず、来週佐々木統括に報告しよう。
この時期にこんなにコケが生えるものか??何のコケ?赤いなあ。調べよう。
その周りの名取4工区はどうだ?
90m南で、同じように何本か倒れている場所が。生きてはいますが、変色。
根腐れ、根が張っていないのは確実。でもなぜ、植えて4年目のこの時期に?
4年目となれば、さすがに大きくなってきます。
上部成長して頭が重くなり、根腐れした根とのバランスが崩れたのでしょう。
作業道沿いに目印設置。
最初が順調でも、何年か経って急に枯れることもあります。
小さな苗というより、植えてから数年の、ちょっと大きくなった苗が気になっていました。
とにかく、一にも二にも足で稼いで、観察。大したことあるかないか見分ける能力が足りません。
できることをすればいい。杞憂に終わればそれも経験。
限定販売。 ぜひ「ファミマ」のおにぎりコーナーに!
地元駅から自宅の間ににファミマは2件。
昨日は3件、のべ10件近く全部売り切れで・・・
出勤途中、吉祥寺駅前のファミマでやっとゲット。
早くも財布が悲しいけど、3つあったので全部買って。
店員さんに不思議そうな目で見られ。
「カリッと おにしらす」 品名です。
職場の人たちに食べてもらいました。
「いろんな味がする」「おばさんには塩分が強い」
「おいしい!」(若い女性職員)「もう少しご飯を食べたくなる」
もともと名取事務所兼育苗場から500mのところにあって、
津波で10㎞以上内陸に移転した宮城県立農業高校の生徒さんが、
閖上の水産加工会社の依頼で考えたシラスの新しい食べ方が、
「ご当地!絶品 うまいもん甲子園」で全国優勝。
ファミマに採用されて、北海道を除く全国で、限定販売されています。
閖上だけでは足らないから全国のシラスを使っているそうですが、
予定数が終わったらおしまい。でも、全国優勝ってすごいですね。
これまで国内太平洋側で採れるシラス(主にカタクチイワシの稚魚)の北限は、
福島沖と言われていたそうですが、2017年7月から宮城沖での操業も認められ、
相馬や浪江から移った水産加工会社が名取の会社とともに、
「北限のシラス」として赤貝に続くブランドを目指しています。
もう一言。
ファミマのおにぎりには「ベルマーク」がついてます。
切り取って是非オイスカに送ってください。1点が1円相当。
「子供の森」計画で使わせていただきます。
我が家は意外なところで言いつけを守って、1年で地味に335点集めました。
前年比2.7倍。
将来はこんな課題も
先日のブログで、枯損木の林内集積について青森の事例を紹介しました。
その時はあまり書かなかったのですが、宮城の場合は松くい虫被害は相当減少したものの、
まったく予断を許さない状態です。枯れた幹を林内に集積したら、発生源になり得ます。
しかし、現状や、コスト面から考えれば、やむを得ないとも考えられます。
また、さらに大きな課題があります。
マツの初期生長に不可欠な「防風垣」をどう処分するかです。
半割丸太ですから、腐るのも早く、2014・15年植栽地ではすでに腐り始めています。
ですが、腐り始めたとはいえ、当分は形をとどめますから、機能は果たし続けます。
人が登らなければいいだけです。そういう意味では耐久年数は10年というところでしょうか。
防風垣だけでなく、静砂垣もあります。
防風垣はボルトがあります。
撤去するにしても、これは分別することになるでしょう。
一度やってみていますが、素人仕事ではできません。錆びていて案外危ないし。
また、大量の防風垣を片付けるというのは、事実上の列状間伐。
これを一連の密度管理にも念頭に置いた計算をしなければなりません。
早目に撤去してよい場所と、ボロボロでも撤去すべきでない場所もあります。
宮城にもいつかバイオマス施設ができるかもしれませんが、今はまだ見通しがないと聞いています。
林野庁とオイスカだけで悩むことではないし、名取だけではなく、全体で考えるべきこと
ですから、課題は早めに頭出しして、皆で知恵を出せば答えは簡単と思っています。
そうすれば、オイスカで費用を出してほしいと、悪い冗談を言う間もなく解決できるはず。
いくら何でも、そこまで言う人はいないと思いますが。
土井亨復興副大臣のご視察
2月9日、土井亨復興副大臣から現場視察のお申し出をいただき、
林野庁仙台森林管理署、宮城県、名取市、再生の会、オイスカという
14名で説明対応しました。復興庁からは副大臣含め計5名。
風もなく、寒くもない日でホッとしました。
ゼロ歳児保育の育苗場から、過去の各年度植栽地をすべて、これからの植栽地も、
そして120年以上の残存クロマツも順々に視察。ご一行は、行政マンとして
ぜひ知ってほしいこと、極めて大事なことに、じっくり耳を傾けてくださった印象です。
本当に良いタイミングに来ていただいたなと説明側一同が思っていると思います。
副大臣が行こうと考えてくださったという日から、わずか7日で実現。
現場実務もさることながら、全体運営システム、寄附、ボランティア、市民・社会との関係
への関心が強かったと感じています。
もう一つ良かったのは、説明側の集結すべき「チーム」が集まったこと。
小さな出来事かもしれませんが、私にとってはこれも縁、これも運。
今日は、「運はまだ逃げていない」と実感しました。
視察が終わったら終わりではなく、始まりにしなくてはならない。
大事なご縁は大切にしたいと思います。
青森県三沢市で、少し珍しい現場を見ました。
津波によって海水が滞水し、徐々に枯れていった松林で、
枯れなかったマツが「疎林化」し、種子を林床に大量に飛ばし、
たくさん光を受けたことで、無数の実生苗となっていました。
青森県庁はそれを「天然下種更新」施業として活かそうとしていました。
施業していた上北森林組合の看板が出ていましたので、電話して聞いてみました。
「林齢は20年程度で、立ったままの枯損木とともに、見込みのない細い松は、
選んで伐採している」と。2011年の津波の後、実生苗は2012~2017年発芽に見えました。
徐々に枯損が進み、林床の光環境がかわり、種子の豊作にうまく当たったのかもしれません。
津波の滞水もそうですが、松くい被害クロマツ林でも考えられることです。
愛知県田原町の伊良湖海岸林で、日本海岸林学会の吉崎会長(東京都市大学副学長)が
試験しているのを見たことがあります。100,000本/haの実生と表示板に記載されていました。
こういう仕事に出くわしたら、それはそれでとても面白いなと思いました。
我々も、海側と内陸側両方の幅30mの生物多様性保護ゾーンに種が自然のチカラで
拡散されて、林帯幅が広がることを期待していますので。
いい学習になりました。
あらためてニセアカシア駆除を考えました
むかしはマツと一緒に植えました。全国で。
これも一つの方法と信じて、未知の方法に挑戦したわけです。
鉱山跡地など、道にも手に負えない場所なども同じです。
海岸林に関しては、残念ながら、結果は思わしくないものでした。
名取でニセアカシアを見ても、先人を恨む気持ちは一度も持ったことはありません。
その頃はまだ先が読めてなかったのです。
技術の向上の過程ではこういうこともあるでしょう。
私たちもそういう過ちを何かで犯していることもあるでしょう。
結論は、徹底駆除以外ありません。
その方法論は単純なものです。少しでも若い木のうちが良し。
除伐時期は、土用の丑の日前後1か月がベスト。
春・秋・冬はやっても逆効果。
伐った小口一つづつに、薬剤塗布。どんなに面倒でも一本一本。
グリホエースなど安いもので十分。
ばらまくように散布でもしたら、枯らさなくていいものまで枯れてしまう。
3年試して、去年の夏から本格的に駆除し始めました。
よく問い合わせがありましたが、以上の通り説明は簡単です。
およそ海岸林に関わる人は、ぜひ身近な場所で職員研修をして、
自分で伐った場所が1年後どうなっているか見届けるのも良いと思います。
現業の仕事ですから、ちょっとは痛い思いもしないと、
林業労働者の苦労などわかるわけありません。