ico.さんチャリティアート展
海岸林担当の鈴木です。
植樹祭が終わり、名取事務所で片付けを少しだけ手伝い、帰路につくには少し時間に余裕があったので
ico.さんのチャリティーアート展に行ってきました。
これまで何度かご案内をいただいていたのですが、なかなか行く機会に恵まれずにいました。
プロジェクトでico.さんに描いていただいた絵はもう何点になっただろう??
ico.さんが描き出す柔らかい雰囲気が好きなので、ワクワクしながら会場へ向かいました。
会場に入ると、なんとico.さんがいらっしゃるではないですか!
植樹祭に参加した後に来られたそうで、一緒に参加したご友人2人もいらっしゃいました。
今回のアート展でコラボしたというお花の先生もいらっしゃり、とてもいいタイミングだったようです。
今回は「花と絵とことば展」とのことでしたので、どんな絵が展示されているのかと楽しみにしていたところ、ico.さんにお話を伺うと、お花の先生とライターさんとのコラボした企画展とのこと。
お二人ともプロジェクトの趣旨に賛同してくださり実現した今回のアート展だったようです。
見えないところで一生懸命に賛同者を増やしてくださっていて本当にありがたいなぁ・・・きっと全国にはico.さんのように賛同者を増やしてくださっているたくさんの方がいてプロジェクトが成り立っているんだなぁと本当にありがたい気持ちになりました。
チャリティーアート展であたたかい気持ちになり、仙台駅にもどり、子どもと約束していたお土産を買い新幹線に乗り込みました。
お昼を食べ損ねていたので、お弁当を食べ、やっとお腹が落ち着き車窓を眺めると、西に傾いた夕陽を受けたきれいな光景がひろがっていました。延々と続くその光景、新緑の緑の山々、田植えを終えたばかりのきらきら輝く田んぼ、少しピンク色に染まった雲・・・ずっとこの景色を眺めていました。


いつもの変わらない景色なのかもしれませんが、この日はあたたかい気持ちになった後で清らかな心になっていたおかげできれいに見えたのかな?
人をあたたかい気持ちにさせてくれる仕事っていいですね!
チャリティーアート展は28日までですので、足を運んでみてくださいね
増田中学校の生徒さん
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
植樹祭の話題が続きますがお付き合いください。
名取北高校の校長先生が地域連携校でもある隣接する増田中学校に声をかけてくださり、生徒さん2人、引率の先生1人が参加してくれました。
2人に参加した動機を聞いてみましたが、
「うーん・・・何となく・・・」との応えでした。
でもきっと言葉にしないだけで、「何となく、何か」を感じての参加なのだろうなと思います。
鍬を使っての作業を見ていると、鍬使いのうまさにびっくりしました。
聞いてみると、おじいちゃんの家で鍬を使ってお手伝いしているから~ との返事。
日頃から土に親しんでいるから「何となく、何か」を感じたのかもしれません。
参加の2人が「何となく・・・」の気持ちを学校で話してくれれば、「何となく、何か」を感じてくれる生徒が増えていくのかな?
クロマツの成長を楽しみに、ボランティアにも参加してくださいね
”人を巻き込み、人を動かす”ってこういうこと
海岸林担当の鈴木です。
海岸林の担当ですが、植樹祭に初めて参加しました。
これまで4回の植樹祭の写真を繰り返し繰り返し見てきました。
写真で見ていたので、その光景に新鮮さはなかったのですが、写真では伝わらない風の薫り、雨があがったばかりの少しもやっとした空気、やはり現場に来るのはひとあじもふたあじも違います!
何より、こちらから「おはようございます」と声を掛けると返事が返ってくる、
これが何より嬉しいです。
名取北高校の生徒さんが140人参加という話題は何度かブログにも紹介しているのですが、
どうしてもお伝えしたいことがあるので、今日のブログは名北高生の話にお付き合いください。
生徒が本当に楽しそうに植樹をしている横で、北高の教頭先生にお話を伺いました。
ある時、
「先生!どうしても言いたい事があるんです」と2人の生徒が教頭先生のところへ来たので、
少し身構えて話を聞くと
「マツを植えるだけじゃだめなんです!140人も参加しているけれど、それだけじゃだめなんです。
本当に必要なのはその後の草刈りなどの管理なんです!」
と力を込めて話しをしてくれたそうです。
生徒の行いに心を動かされ鳥肌がたちました。
そこで、教頭先生が2人にインタビューする形で、5月22日発行の「名北の風」という名取北高校だよりにA4誌面の3分の2を使い生徒の熱意を紹介しているとのこと。
5月19日の植樹祭が終わった直後の22日発行の誌面での掲載という、こちらの意向を100%汲んでくださっているようでありがたく思います。
教頭先生からお話を伺った後、2人のうちの1人に声をかけてみました。
「ボランティアに行ってきました~と教頭先生に言いに行っただけです~」
と照れくさそうに話してくれました。
ちょっとしたことでも気軽に話せるあたたかい雰囲気の学校なのだろうな
生徒のひと言の裏にある想いまでしっかり聞き出してくれる生徒を大事にする学校なんだろうなと感心しました。
救急箱や飲料水、AEDなどを設置してある救護本部の前を通った名高生、よっぽど喉が渇いていたのでしょうね。通り過ぎたものの、水飲めますか?と数歩後戻り。
一緒に歩いてきた校長先生が、「持ってあげようか?」と、生徒が手に持っていた鍬を持ち、生徒は「先生、水飲みますか?」との気遣い
本当にいい学校だなぁと
生徒と校長先生や教頭先生との気持ちのいいやり取りに、これまた感動しました。

植樹祭初参加の仙台南高校の生徒さん
植樹祭には宮城県立仙台南高校放送部で活動する2年生の女子生徒ら3人が先生とともにはじめて参加しました。昨年夏、名取市で開かれた全国トンボ市民サミットで名取市海岸林再生の会の鈴木英二会長に会ったのをきっかけに、オイスカの活動に関心を持ったといいます。今回は植樹体験だけでなく、秋の県の新人大会に向けての番組づくりも目的。植樹祭の様子を、写真とナレーションを組み合わせた「オーディオピクチャー」という5分の作品にまとめるそうです。
会場では、お互いに写真を取り合うだけでなく、名取北高の生徒ら参加者たちにもカメラや録音機を向けて「参加したきっかけは?」「感想はどうでしたか?」などと質問をぶつけていました。追加取材もしたうえで仕上げた番組は、出来がよければ全国大会(総合文化祭)に進めます。応援しています!
では、と、こちらも植えつけ作業の感想を取材してみました。みんな、小中学校時代に農業体験の時間があり、農家に行ってクワを使った農作業や焼畑などを経験したことがあるそうです。「でも、その時はやることが全部準備されていたから……」。農家からすれば、簡単なことをちょこっと手伝ってもらえば、という程度の「お客様あつかい」だったのでしょう。
では、きょうは? 「クワで土を掘るのが大変で難しかったよね」「そう、大きな石もけっこうあったしね」とうなずきあっています。農業体験よりも大きなインパクトが彼女たちには残ったようでした。
天気をも変えてしまう……
第5回植樹祭を開催しました!!
こんにちは、浅野です。
5月19日(土)、第5回植樹祭を開催しました。
前日、前々日は雨。当日の明け方に土砂降りの予報。
心配しながら寝て起きると…快晴!!とはいきませんでしたが、
雨は降っていませんでした。よかったー。
参加者はスタッフを含めて530名、そのうちの75%が名取市民(在勤・在学含む)でした。
今までの中で一番市民率が高く、地元への広がりを感じました。
雨の影響で足元が悪い個所もありましたが、皆さん頑張って植え付けをしてくれました。
地元の名取北高校の生徒さんたちの班が一番ぬかるんでいて中には裸足で植え付けをしている姿も…。
おかげさまで約9,000本のクロマツが無事、現場に植えられました。
参加してくれた皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました!
ぜひ、植えた後の管理をしにボランティアの日にご参加ください!!
一気に伸び始めました
1年ぶりに来た森林組合の作業班の大ベテランに「よく育ってるね」と言われました。
「楽しみにしてきた」と。この一言は私にとっては本当に嬉しい一言です。
目の肥えたプロが言うのですから。5年連続植え付けに加わっている方です。
冬の間、白く小さかった頂芽が、連休明けには、長い穂になって一気に伸びてきます。
造園では「みどり」というそうですが、我々は見たまま「穂」などと呼んでいます。
今週末、東京本部海岸林チームに見せるのが楽しみです。
2016年の今頃は、初植栽後2年が経ったマツの穂が数10㎝も
伸びたのを見て、本当に感動したものです。
その後、防風垣の高さを大きく超えた2017年などは
「台風で折れるんじゃないか」とか、
正月には「門松泥棒に伐られるんじゃないか」などと心配しました。
おかげさまで、春の突風にも耐え、みな無事です。
19日に植樹祭に裏方含め530人が来てくれます。
最寄りの2015年植栽地を、皆さんに見ていただけると思います。
3月のボランティアで「根踏み」「溝切り」をした結果、バッチリです。
「この時期ってトビは巣作りなんですかねえ~」
森林組合の中堅に聞くと「そう」だと。そうなのかな~~??
「(頭上の)あそこ、巣あるんですよ。盛土作ってた工事の人、アタマ削られたんですよ」
そういうネタはこの業界は事欠かない。
協定区域の別の場所で新しい巣が出来た。親鳥が居たのでわかった。
巣が小さいうちは見えなかったが。いつも親がいるので、気にしていた。
日没前帰り際、動くものが・・・ カラスだ。
まだトビは卵を産んでいないのか、それとも食べられしまったのか。
僕の見立ては、まだ巣を作っただけに見えた。
「巡視」「現場管理」「調査」と言って、本部女子や再生の会、森林組合を仕事させて、
鳥ばかり見てる?と言われてもおかしくないぐらい、どうしても生き物に目が行く。
小さくても動くものは目に入るんだから、仕方ない。
ゲートに来た途端、「生き物の気配」を本部女子に速報。
勢力を拡大したいのか、ミツバチに自己を主張する何種類もの「黄色」の花。
今まであまり見てない、少々縦に伸びる小さな紫の花のつる植物。
仕掛けた「ハチ誘引液」はスズメバチの落下はなかった。(それはそれで良いこと)
思うに、基本に忠実に海岸防災林を整備すると、クロマツ純林を目標にしていても、
細部を見れば多様な生き物が見られる。
余計なことまでする「潔癖造林」とは対照的な、「野趣」溢れる姿があります。
名取ではそういう意味で秋から冬も見どころ。一人で胸を張りたくなる。
林業は彫刻のようなもの。
荒削りすべき時から丁寧にやりすぎて、最後は結局お粗末という仕事をしたくない。
単純な「人工盛土工法批判」もたくさん聞きましたが、簡単に組したくない。
人間の努力と自然の回復力・治癒力で、将来どういう姿になりますかね。
溝切りその後のその後
4月16日の植付が始まって以来、断続的に81㎜の降雨がありました。
よく降ったというほどではないのですが。普通です。
3月・4月のボランティア総勢200人以上で「溝切り」(排水路づくり)
をした場所、巡視の度に必ず見ています。気になって仕方がないので。
でも、そのたびに「感激」というか、ほとんど「快感」。
よく水が流れた。その跡がくっきり。うっとりします。
出来は上々!200人の皆さんの奮闘にただお礼を言いたいです。
今日もUAゼンセン参加者でクラレ労組岡山支部の方に言われました。
「今までで一番きつかったけど、また必ず行きます」と。
これからまだまだ、徐々に、より良い仕上がりにしなくては。
高低差があまい箇所があるので。
今後はどういう手順で、どこをどう取り掛かるかどうか、どう溝を切るか、
行政のプロや、森林組合の現場代理人、松島森林総合と一緒に思案中です。
1年前と比べて土壌の緊密度が増しているように見える場所もあり、
毎年微妙に違うようにも見えます。
溝切りは同じ場所を何年もやるわけではないです。
ある程度マツが育てば「卒業」出来ます。そこまでは辛抱。
2014・2015年植栽地は、ほぼすべて卒業です。
今後のターゲットは主に2018年と2016年植栽地。
ツルマメ抜き取り、下草刈りに全神経を注いだ去年と違い、
今年は溝切りにも力を注ぎます。
昨日のブログで触れた「穂」の伸びが悪い場所を見ると、
いまに見ていろ、必ず何とかすると思ってしまいます。
ボランティアの方に奮闘をお願いすることになります。
6月は満席になってしまいましたが、7月以降はまだ大丈夫です。
ぜひご協力ください。