久しぶりの現場は……

2024年10月10日( カテゴリー: 現場レポート )

海外事業部の林です。
昨年度までは月に一度ペースで現場に足を運んでいましたが、今年度異動してからの出張先は、フィジーやインドネシアなど、宮城よりもさらに遠いところになっております。
今回、9月28日のボランティア活動に久しぶりに行ってきました!

この日の活動に参加してくださったのは、東京海上日動火災保険株式会社の皆さん。
吉田のブログでも紹介しています
同社は私が今年から担当しているインドネシアのマングローブ植林プロジェクトを25年以上ご支援くださっていて、「海岸林再生プロジェクト」がスタートするずっと前からオイスカと長いお付き合いを続けてくださっています。ありがとうございます!!

この日の活動は、サイクルスポーツセンターの屋上からスタート!
「昨年来てくださった方にはそのあたりのクズを刈ってもらいました~~」などと吉田から説明を受ける皆さん。昨年の参加者の方は「あの」暑さを思い出したようでした(あまりに暑くて昨年は屋上からの帰りみんなでアイスクリームを食べていました……)。

上から海岸林を見ていただき、全長5㎞、幅200mの規模を感じてもらえたのではないかと思います。


ここからバス2台に分かれて事務所へ。ここでも説明パネルを使い、プロジェクトの目的やなぜクロマツなのかといった基本をしっかり説明。
皆さん写真を撮ったり、メモをとったり、熱心に聞いてくださっていました。
午前中は説明と視察メイン。
午後からも育苗場の説明(リピーターの皆さんご存知の菌根菌の話や出荷サイズの話などなど)をしっかり聞いて……もう皆さん説明にあきあきしたタイミング??で現場に移動しました!

もちろんこの日も作業内容はクズ刈りです。
吉田のメモで内容がわかりますでしょうか???
間伐してあるスペースに3人ずつ入ってクズを刈ってくださいという
ことがかかれています。私も絵心がゼロですが、これもなかなかのモノです。

久しぶりの現場での作業に夢中になってしまったのと、初めて現場にこられてクズの刈り方がよくわからない方々の指導をしたりで写真を撮るのをうっかりしてしまい、クロマツに囲まれて作業をしている方々の写真がありません……すみません。
こちらの写真は終盤に差し掛かったころに斜面で一所懸命に作業をしてくれていた中学生、高校生コンビです(次回は彼らメインで報告します!)。

久しぶりの現場で自分の体力がもつのだろうかと心配していましたが、作業時間が比較的短かったのと、暑さが厳しくなかったのに助けられて最後まで元気に活動できました。
ただ、あまりにも巨大化したクズとの戦いで、最後は握力が限界に。右の写真、クズの根の切り口です。定規などを置いていないのでサイズが分からないかもしれませんが、切り口に張り付いた松の葉の長さと比べてみてください。松の葉は手の指の長さぐらいでしょうか……これはまだ序の口。このサイズの根がそこかしこにあり、鎌でこれを切るのに苦労しました(除草剤をかけた後少し紫っぽく変色しました!)。

そして参加者の皆さんにさらなる苦労を強いたのは、この季節の厄介者……そうバカです!
私はバカ(正しくはアレチヌスビトハギといいます)が少ないエリアで作業をしたのでよかったのですが、バカの繁茂エリアを担当した皆さんはバカまみれに。事務所に戻ってからビブスについたバカをひたすらとるみなさんの姿がそこかしこで見られました。

平らなところでビブスをひろげて、ICカードなどで
こするようにしてバカをとる参加者の皆さん

ご参加の役員さんからは「震災を忘れないという方針で活動をしている。今日の作業は大変だったけど減災・防災を考えるきっかけになったと思う。個々人の小さな変化の集積が大きな力になると信じている。次世代につなげる活動にしていきたい」とのお言葉をいただきました!

これまでもたびたび触れてきましたが、時折、「ボランティアは個人でするものであり、会社が旗を振って行うものではない」といった声を耳にします。ただ、参加された方からは、「ボランティア初心者にとっては、自分でボランティア先を探して一人で参加するのはとてもハードルが高く、会社が企画してくれたことで一歩目を踏み出せた」との感想を聞くことがあり、個人のボランティア意識、社会貢献に対するモチベーションを向上させるためにも、支援企業の皆さんがこうしたボランティアを組織して派遣してくださるのはとても意義の大きいことだと感じています。
そして、あわよくば、一歩目を踏み出せた皆さんが、今度は個人で活動に継続参加してくれることを願っています! 皆さん、また来年もいらしてください。

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