海岸林リーダーの学びレポート その1
本部・啓発普及部の林です。
11月5日のボランティア活動を終え、年内のボランティアはあと1回となりました。
私は海外出張があり、最終ボランティアの日は参加できるかわからない状態です。
今回のボランティアの日は、第1回読書感想文コンクールの入賞者4名の九州地域の海岸林視察に向けたオリエンテーションも同時開催しており、私はそちらを対応しました。
4名のうち3名は高校1年生。若者が現場に集うと楽しさが増すような気がしているのは私だけではないはず。
コンクールに応募した動機や読書の感想などを聞く中で、地元にいながら海岸林の存在を意識したことがなかったという声もありました。そうした若者に海岸林を知ってもらうことを第一の目的にしていたので、小さな一歩を踏み出せた気持ちになりました。
仙台市内に住むある生徒さんは「海岸林は私には関係のないものだと思っていた。でも本の中に知っている地名や私の学校のOBの方の話題も出てきたから」と海岸林が遠い存在ではないことを感じたと話してくれました。また、今年から何度もボランティアに来てくれている大学生は、「大学で防災について学んでいるが、自分の関心が海岸林にあることからゼミの先生に無理を言って海岸林の研究をさせてもらっている。その中で何本もの論文を読んだが、論文では目にすることのない、表層的な部分だけではない人の思いなどを知ることができた」と、本の中で描かれている関係者の葛藤や苦労、人とのつながりといった部分に感銘を受けたのだそう。
高校生の3人は、東日本大震災の時はまだ幼稚園児だったそうで、震災の記憶はあいまいなものしかないとのこと。彼らには、ただ海岸林について知ってもらうだけではなく、被災された方たちの思いなどにも触れてもらいたいと感じました。
彼らは今後、「海岸林リーダー」として、いろいろな体験をしてもらう予定です。海岸林を守り育てていく存在になっててくれたらと期待をしつつも、まずは学校から外の世界に飛び出て、新しい世界にふれる楽しさを感じでもらえたらと思っています。
彼らの体験や学びなどは今後も少しずつブログで発信していきます。