北釜地区盛土が一部完成
2020年1月21日( カテゴリー: 現場レポート )
空港東の集落と乗馬場の跡地、「北釜地区」盛土工事(区域面積約5.5ha、植栽面積3.75ha)が一部完成しました。ボランティアの皆さんが来ると、必ずと言っていいほど通過する「ゲート」の場所です。
北釜集落はどのぐらい昔からあるのかわかりませんが、名取市海岸林再生の会副会長の櫻井重夫さんは14代目と聞いています。
櫻井さんの旧宅は盛土の下です。(鈴木会長の旧宅は盛土区域外)震災前の北釜の様子は、小林省太さんの「よみがえれ!海岸林」にたくさん記述されています。海岸林HP活動報告内から「よみがえれ!海岸林」はご覧いただけます
最大高6mにもなる2.01haの自然砂丘上に、深根性を活かして津波に耐えた樹齢100年前後の残存クロマツが200本。2019年はその下に3,000本/haで植栽しました。活着率・生存率限りなく100%。ここは海砂。高密度の篠竹に打ち勝ちさえすれば、生育は抜群に良いはずです。その2.01haの周囲を取り巻く形で盛土工事が行われています。旧宅地・乗馬場は、国の復興予算で市によって買い上げられ、新たに保安林となりました。県・市・再生の会・オイスカとの4者協定面積も追加になります。十分な幅があってこそ「防災林」として機能します。重要インフラの空港横の「弱点」が消されて、嬉しく思います。
最後となる植栽は今年の5月と10月。保育作業が滞ることを避け、公募の植樹祭は行わず、再生の会メンバーと森林組合だけであっさりいきたいと思います。私も交ざって、気が済むまで植えます。