ツルマメ
広報室の林です。
6月のボランティアの日、私が担当したのはツルマメの抜き取り作業。
すでにみんなが報告している点もありますが……。
はじめのうちは、あまり大量にツルマメがなく、
しかもシロツメクサが繁茂する中から探して、
1本ずつ抜き取るという地味な作業となりました。
慣れないうちはどれがツルマメか分からず、違うものを抜いたり
見逃してしまったり……。
ないならないでクロマツのためにはいいことなのですが、
発見するとなんだかうれしくて「あった~!」と笑顔がはじけてしまう
宝探しのような作業が続きました。
途中からは、シロツメクサで埋もれてしまった苗の救出も並行しながら進みます。
大量にあるシロツメクサをワシワシと抜き取ったある男性が
「これが水菜だったらなぁ~」と。シャキシャキした感じが水菜のようだと。
確かに水菜っぽいかも。そうならいっぱい収穫して帰るのですが……。
ツルマメたちは秋に種子がはじけ飛んだところから出ていることが多く、
そんな“ツルマメ地帯”があると、お互いに声をかけ合い、
協力して根絶に向けた一掃作業に取り掛かります。
休憩して元の場所に戻ると、さっき目に入らなかった新たな“ツルマメ地帯”を
発見して、「やっぱり休憩って大事だね~」などという声が上がったり。
昨年の秋に抜き取ったツルマメの山から大量に芽が出てきていました。
種子がついてしまったものは、抜いて枯れても子孫をこうして
残していくことができるようです。枯れたツルマメが温床になっているようで
土にまでは根が到達していないので、枯れたツルマメごとベリッとはがし取りました。
昨年、ボランティアさんがこんな実験をして、抜き取ったツルマメの
処分についての検討を提案してくださいました。
↓
抜いたツルマメのその後 <実験報告 編>
ここにはツルマメの発芽の威力が報告されており、
植栽地に放置せずに焼却や燃えるゴミとしての処理が
提案されていました。
そして、これに対する担当者の見解がこちら。
↓
難しいところですね。
午前中には「どれがツルマメか分からない!」と言っていた
ボランティアの皆さんでしたが、午後には繁茂する
シロツメクサの中から瞬時に見つけ、抜き取る姿も見られました。
ツルマメとの闘いがまた始まったなぁと実感した1日でした。