本部・海外事業部の林です。
先日久しぶりに現場ボランティアの対応をした際にとっても印象的だった参加者をご紹介します。

一人は吉田が最強の助っ人チームメンバーとして紹介していた高校生の譜久原君。
2022年に海岸林リーダーに選ばれて以来、ボランティアとして関わってくれている、まさに若手のリーダー。出会った頃はまだ線の細い少年だったのですが、高校3年生になった彼は大人っぽさも感じられる成長を続けていました! 進路も決まったと、将来の夢なども話してくれて、とっても嬉しく思いました。進学先が地元ということもあり、ますます忙しくなるだろうけど、引き続きボランティアに来てくれたらいいなぁと期待が膨らみました。

そしてもう一人は、今回の東京海上日動さんの植林ボランティアに、埼玉から参加してくださっていた方の甥っ子君。譜久原君と同じ、スラッとしたメガネ男子の中学生。

左が中学生、右が高校生。兄弟みたいでした!

中学生のA君は斜面いっぱいに広がったクズを、ガシガシと引っ張りながらまとめつつ、根っこを探し当てたら汚れることをいとわず、地面にはいつくばって太い根と格闘。その身のこなしは、皆さんご存知の大槻さんのそれに近いものがあり、感心しました(中学生の動きと比べられる80代大槻さんもスゴイんですが……)。

結構な角度の斜面だと分かるように撮影したつもりですが、分かりますでしょうか??
A君は髪の毛から汗を滴らせながらも止まることなく動き続け、彼が作業しやすいようにクズを引っ張ってあげたりしている譜久原君のお兄さんな感じも素晴らしく、頑張る男子たちの様子をしばらくじっと眺めてしまいました……。引率してきたA君のおばさんも汗びっしょりで顔も真っ赤にさせてる様子を見て、「お風呂上りみたいになってるよ~」と。なんでそんなに頑張れるのか、どうして今回参加したのかが気になり、聞きたいなぁと思っていたのですが、A君の方から話してくれました。

「僕、震災の年の10月に生まれたんです……」と。
お父さんは福島の復興のお仕事にも関わっていたことがあり、おばさんがボランティアに行くというのを聞いて、一緒に行ってきていいと言ってくれたのだそう。震災を知らない中学生が、震災の年に生まれたというつながりから、何か自分にできることがないかを考えて行動してくれたことが、とても尊いことのように感じられました。
あの地震を体験してなければ、あの時に報道されていたことを見ていたわけでもない年代の若い人たちが、成長していく過程であの日起きたことを知り、深く知りたい、そこに関わってみたいと思えるように、私たちはちゃんと伝え続けないといけないんだと、中学生に教えられました。
中学生、高校生たちからたくさんの刺激をもらったボランティアでした。

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