8/4 UAゼンセン レポート 

2023年8月5日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

 吉田です。午前中は32度を超え、風速2m/sとの予報。もちろん熱中症警報。作業を強行してはいけないので、「午前中は見学のみ、風が出てくる午後から作業」と前日の時点で決めました。先週の公募日もそうでした。「今年の名取の作業日は、今までにない暑さ」とリピーターさんたちも。国連のグテーレス事務総長がコメントした「地球沸騰」を、これまで涼しいと思っていたはずの名取の現場でも感じます。

 20名は愛媛、岡山、滋賀、岐阜、首都圏など。大半が海岸林ボランティアは初めて。見学コースは、名取市海岸林南部。北釜地区防潮堤⇒海岸林中央部の視察・防潮堤⇒北釜防災公園。見学だけと言っても林内は風も少ないので、最も風を感じられる堤防上に2回案内しました。ですから海も2回。

 暑くて鳥も参っているのか、姿もあまり見えないし、鳴き声も聞こえない(笑)。でも、みなさんが帰った後、キジのお母さんと「こっこ」(ひよこ)6匹(写真撮れず・・・)、オナガ、ホオジロ、タヌキなどを見ましたが。

 「ツルマメ」「溝切り」という今までの作業は概ね「卒業」しました。今年からは、炎天下ながら風を受けられる作業場所から、防風林の林内の「風のない場所」、基本姿勢は「四つん這い」の「葛刈り」に夏の作業は変わっています。

 本当は、今日の風を受けやすい海側最前列付近を作業場所にしたかったのですが、お盆前に片づけたい林縁の小規模繁茂地(100m弱×20m)に決めました。場所は7月1日から続けている名取市海岸林最北端。地元からの助っ人は、大槻さんと野本夫妻。まずは3班に分かれ、「根源」になっている防風垣を6人掛かりで一つづつずらし、葛の根を徹底駆除。まずは会心の出来。そのあと「四つん這い」で松の中へ。細い根もあれば、マツと見間違えるほど、親指の太さ以上に育った根もあります。

 6月の場所の虫の敵は「(今年は大発生の毛虫)マツカレハ」でしたが、7月からの場所は「アシナガバチ」。「今年の名取は少雨。その影響がある」という人もいます。ハチは森林保全に関わる以上、避けることが出来ません。スズメバチ用の「誘引液」を毎年設置して、巣を作られないようにしてますが、アシナガバチには効きません。海岸林の現場では、とくに林縁に巣を作ります。私の担当場所では、すぐ居所がわかりましたが、なぜか巣が見当たらない・・・(飛んできたハチがいつも入る場所を翌日も探しましたが)。7月は220人中、のべ8人刺されました。うち私3回、大槻さん1回、遠藤さん1回。この日は私含め3人。4つの処置グッズで即治療しました。私は腫れと痒さが1週間残りました。この日は左腕4ヵ所刺されましたが、「長袖の作業シャツ」の効果で、うまく刺せなかったらしく、1日で腫れが収まりました。やはり森林の仕事ですから、長袖が必須です。

 地元助っ人3名含め、本当によく頑張っていただきました。翌日昼の模様は下の写真の通り。仕事がきれい。会心の出来です。翌日の公募ボランティア14名の作業前です。過酷な環境のなか、本当にありがとうございました。続きは彼らに引き受けていただきました。

 お盆明けの開幕戦は、毎年恒例のUAゼンセン マルエツ労組が40名ほどで来ていただけると聞いています。そして、公募ボランティア、東北電力労組、公募ボランティア、第一三共(株)東北支店が9月上旬までに200人以上。おかげさまですべて順調。今年も最強の防災林への道をひた走っています。

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